
2018年08月02日 更新
あなたの脱毛症はどこから? 脱毛症の種類と症状まとめ
脱毛症を改善するためには、まず症状と原因について正しく理解し、適切な対策を取る必要があります。「早く改善したい」という焦りはもちろんわかりますが、誤った対策がかえって脱毛を悪化させてしまうことも。まずは、自分がどの脱毛症に当てはまるのかをチェックし、その原因について知ることから始めましょう。
脱毛症のタイプ①:AGA(男性型脱毛症)

実は、多くの男性が「AGA(男性型脱毛症)」と言われている
成人男性の約3分の1に当たる、およそ1,200万人がAGA(男性型脱毛症)だと言われています。
AGAは、おでこの生え際や前頭部、頭頂部から徐々に髪の毛が薄くなっていくのが特徴。
また、AGAは進行性の脱毛症であるため、自然治癒しないという特徴も。
AGA(男性型脱毛症)の仕組み
AGAの原因は、男性ホルモンの一種である、「ジヒドロテストステロン(DHT)」が髪の毛の成長を阻害することです。
そのため、AGAを改善するためには、このジヒドロテストステロンの働きを抑制しなくてはいけません。
ジヒドロテストステロンは、同じく男性ホルモンの一種である「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という還元酵素と結合することによって生成されます。
現在、この5αリダクターゼを阻害する効果を持つAGA治療薬として、「プロペシア(フィナステリド)」や「ザガーロ(デュタステリド)」が使用されています。
5αリダクターゼの活動を阻害することで、ジヒドロテストステロンの生成を抑制し、正常な髪の毛の成長に戻す効果があるのです。
AGA専門クリニックなどの医療機関でAGAの治療を受けると、これらの薬を処方されることが多いでしょう。
AGAの仕組みについて、より詳しく知りたい人はこちら
AGA治療の体験記事はこちら
脱毛症のタイプ②:脂漏性(しろうせい)脱毛症

脂漏性脱毛症は、頭皮の炎症が原因で起こる!
脂漏性(しろうせい)脱毛症とは、皮脂の過剰分泌から頭皮が炎症を起こし、炎症が毛穴にまで進行することで抜け毛が増加してしまう疾患。
炎症の原因は毛穴につまった皮脂と、その皮脂をエサに繁殖する「マラセチア菌」。
マラセチア菌は誰もが頭皮に持っている常在菌ですが、皮脂の過剰分泌によって異常繁殖すると、毛穴が炎症を起こし、抜け毛を増加させてしまいます。
皮脂の過剰分泌は、誤ったヘアケアと偏った食生活によって引き起こされることが多いようです。
また、頭皮の乾燥も皮脂が過剰分泌される原因になることも。
頭皮環境を整えることで改善される場合が多いため、気になった人は一度、食生活や頭皮・髪の毛のケアを見直してみましょう。
皮脂の過剰分泌は、誤ったヘアケアと偏った食生活によって引き起こされることが多いようです。
また、頭皮の乾燥も皮脂が過剰分泌される原因になることも。
頭皮環境を整えることで改善される場合が多いため、気になった人は一度、食生活や頭皮・髪の毛のケアを見直してみましょう。
「皮脂の過剰分泌を防ぐ食事」について知りたい人はこちら。
脱毛症のタイプ③:円形脱毛症

円形脱毛症の原因は、「自己免疫疾患」と言われている
「10円ハゲ」と呼ばれる円形脱毛症の特徴は、局所的な脱毛部位ができること。
老若男女誰もが発症するおそれのある脱毛症で、その原因は「自己免疫疾患」にあると言われています。
本来、私たちに備わっている免疫機能は、外敵から身を守ってくれるものですが、自己免疫疾患を発症していると、自分の組織や細胞を外敵と認識して攻撃してしまうのです。
円形脱毛症は、自己免疫疾患によってリンパ球が暴走し、毛髪の成長に関わる毛包などを破壊してしまうことによって起こります。
自己免疫疾患は、疲労やストレスが引き金となって起こるのではないかと言われていますが、疲労やストレスの自覚がない人でも発症することがあるため、正確な原因はわかっていません。
また、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患を持つ人は、円形脱毛症を併発しやすい体質だとされています。
円形脱毛症を治すためには、皮膚科・薄毛専門病院を受診しよう
脱毛の範囲が狭く、脱毛箇所が少ない円形脱毛症の場合は、自然治癒するケースもあるようです。
しかし、脱毛の範囲が広く、脱毛箇所が多い場合は自然治癒が難しく、放置すると症状が悪化してしまうことも。
広い範囲でごっそりと髪の毛が抜けた場合には、薄毛治療の専門クリニックや皮膚科を受診するようにしましょう。
円形脱毛症の治療法としては、「ステロイド局注療法」と「局所免疫療法」の2つが推奨されており、これらの治療法はどちらも免疫の異常を改善する効果を持ちます。
脱毛症のタイプ④:FAGA(女性男性型脱毛症)

FAGA(女性男性型脱毛症)は、徐々に進行する
FAGAは、前頭部や頭頂部から進行する男性型脱毛症とは異なり、頭全体が徐々に薄くなるのが特徴。
この特徴を「びまん性」と言います。
この特徴を「びまん性」と言います。
AGAと同様に進行性の脱毛症なので、症状が目に見えるまで気付かず放置してしまい、悪化するというケースが多々見られます。
FAGA(女性男性型脱毛症)の原因は、女性ホルモンの減少にあり
FAGAの原因は、ホルモンバランスの乱れにあります。
加齢や出産など、何らかの理由で女性ホルモンの一つである「エストロゲン」が減少することで、FAGAにつながるのです。
また、女性ホルモン「エストロゲン」には、髪の毛の成長をサポートする効果があるため、エストロゲンが減少することで脱毛症が進行しやすくなるとされています。
FAGA(女性男性型脱毛症)を治すためには、生活習慣の見直しが大切
女性の薄毛を引き起こす脱毛症の一つFAGAの効果的な治療法は、ミノキシジル外用薬による投薬治療。
しかし、女性ホルモン自体が髪の毛の成長に関わるホルモンであるため、投薬治療と併せてホルモン分泌を整えることが大切です。
また、生活習慣の乱れは頭皮環境を悪化させ、髪の毛の成長を阻害します。
改善のためには、ホルモン分泌・頭皮環境を意識して、生活習慣を見直していくことが重要です。
無料カウンセリングで脱毛症のタイプを知ろう

薄毛を改善するためには、「自分がどの脱毛症に当てはまるのか」「薄毛の原因は何なのか」「どんな治療が最適なのか」を正しく知っておかなければいけません。
薄毛の専門クリニックは、薄毛の症状、治療の方法に関するカウンセリングを基本的に無料で行っています。
薄毛治療の足がかりとして、クリニックで直接医師に相談してみてはいかがでしょうか。