
2019年03月26日 更新
【薬剤師監修】亜鉛を飲むと髪の毛が生える!これって本当?
AGA+売れ筋ランキング《亜鉛サプリ部門》
亜鉛サプリ部門1位:Growth Project ボストンサプリメント

亜鉛は食事からも摂取できますが、食事だけでは難しい人はサプリメントで補給することも可能。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)によれば、推奨される亜鉛摂取量は成人男性で1日10mg、成人女性で8mgです。
このボストンサプリメントには、1粒あたり4mgの亜鉛が配合されており、1日3粒が目安とのことなので、1日に12mgの亜鉛を摂取することができます。
亜鉛サプリ部門2位:スカルプDサプリメント 亜鉛EX

予防医学でおなじみのアンファーから発売されている、スカルプDサプリメント 亜鉛EX。
1日2粒が目安とされており、2粒あたり「亜鉛酵母」300mg(亜鉛として30mg)が含まれています。
亜鉛サプリ部門3位:ブラックサプリEX

美容内科医が監修したというサプリメント。
亜鉛のほか、薄毛対策薬パントガールの主成分でもあるパントテン酸Caなど、9種類の成分が配合されています。
どちらかと言うと、女性向けに作られている商品のようです。
亜鉛サプリ部門4位①:iqumore(イクモア)

こちらも医師が監修したサプリメントです。
生牡蠣1個分(約13mg)の亜鉛だけではなく、必須アミノ酸であるL-リジンや体を温める効果があるシナモンなど様々な成分が濃縮されています。
パッケージも可愛らしく、成分的にも女性向けのサプリメントと言えます。
亜鉛サプリ部門4位②:ケフトル ファイブアルファサプリメント

1日2粒で亜鉛10mg、ノコギリヤシ、カボチャ種子オイルなどの育毛成分を摂取できるサプリ。
全額返金保証付きのため、気軽に試しやすいのも嬉しいポイントです。
この後、育毛サプリメントの効果やメリットやデメリット、その他のおすすめ育毛サプリを紹介していきます。
続きを読む >>>結論:亜鉛の摂取で薄毛は治らない
結論から言ってしまうと、亜鉛を積極的に摂取したからといって、すでに薄毛の症状が現れている状態から劇的に発毛することは難しいでしょう。
「髪の毛を増やしたい」「薄毛を本気で治したい」と考えているならば、科学的に効果が認められている治療をおすすめします。
薄毛のメカニズム・薄毛治療のことがよくわかるページはこちら!
3分でわかる! 種類別ハゲの治療方法
ただ、亜鉛が髪の毛にとって必要な栄養素であることは事実です。
ここからは、亜鉛の持つ効果について詳しく見ていきましょう。
髪の毛が増える? 亜鉛の持つ効果とは

では実際、亜鉛は髪の毛に対して、どのような効果を持つのでしょうか。
亜鉛が髪の毛によいとされる理由①:ケラチンの合成を助ける
髪の毛の約9割はケラチン(18種のアミノ酸が結合したタンパク質)で構成されています。
タンパク質は、体内に取り込まれたタンパク質が一度アミノ酸に分解され、それらのアミノ酸が再構成されることで生成されます。
このアミノ酸の合成を助けるのが亜鉛です。
よって、亜鉛が不足すると、新しく作られる髪の毛はタンパク質不足な細く弱々しいものになり、抜け毛が増えるリスクが高まるのです。
亜鉛が身の毛によいとされる理由②:髪の毛の健康を守る
亜鉛は300種類もの酵素の働きを活性化する、身体に必要不可欠なミネラル。
細胞の働きを支えているのは亜鉛であるといっても、過言ではありません。
髪の毛の成長にも「毛母細胞」という細胞が関わっているため、強く太い髪の毛を作り出すために亜鉛は必要な栄養素なのです。
また、亜鉛は肌の美容成分として知られている「コラーゲン」の合成にも深く関わっています。
このコラーゲンは髪の毛のキューティクルを覆っており、髪の毛を摩擦や紫外線などから守る役割があります。
そのため、亜鉛不足でコラーゲンが作られないと、髪の毛が傷つきやすくなるのです。
「育毛によい」と名高い亜鉛は、髪の毛を健康に保つためには欠かせない存在でしょう。
亜鉛不足だと引き起こされるさまざまな症状

亜鉛が不足すると、身体にさまざまな異常が見られます。
育毛にも役立つ亜鉛は、人間の体内で生成されることがないため、外から摂取しなければならない栄養分。
亜鉛の摂取量が足りていないと、どのようなことが起こるのか知っておきましょう。
身体機能は亜鉛に支えられている? 亜鉛欠乏症になると見られる症状
亜鉛を十分に摂取しないことで発症する、亜鉛欠乏症。
亜鉛は、身体に存在する300種類もの酵素を構成するのに必要不可欠な栄養素です。
亜鉛が不足することで、これらの酵素が活動できなくなるため、身体にさまざまな異常が起こるのは当然のこと。
亜鉛不足が原因で引き起こされる症状は、以下の通りです。
亜鉛不足に要注意! 亜鉛欠乏症になると見られる症状
- 味覚障害
- 爪や皮膚の異常
- 脱毛
- 性機能低下
- 貧血
- 免疫力の低下
亜鉛欠乏症の症状①:味覚障害
人間が味覚を感じ取れるのは、舌に存在する味蕾(みらい)という器官の働きのおかげです。
亜鉛はこの味蕾の働きに深く関わっているため、亜鉛が不足すると、苦味により敏感になるような味覚障害になってしまうのです。
亜鉛欠乏症の症状②:爪や皮膚の異常
亜鉛は、皮膚や粘膜を保護する役割があります。
つまり、亜鉛不足は皮膚の乾燥につながり、皮膚や粘膜、爪などの異常を引き起こすのです。
亜鉛欠乏症の症状③:脱毛
亜鉛はタンパク質による毛の構成を手助けするため、亜鉛が不足すると細毛化が進み、脱毛の原因ともなり得ます。
「亜鉛が育毛によい」と言われるのは、亜鉛が髪の毛の生成に必要不可欠であるためなのです。
亜鉛欠乏症の症状④:性機能低下
亜鉛は、性機能の健康を保つためにも大切な栄養素です。
ホルモンの分泌にも強く関わっている亜鉛が欠乏すれば、勃起不全や精子量減少などの性機能不全に陥ります。
亜鉛欠乏症の症状⑤:貧血
亜鉛は血液の働きとも無関係ではありません。
亜鉛が足りないと、血行に関わる細胞の分裂が満足に行われず、赤血球の働きが鈍るため、貧血のような症状が出ることがあるのです。
亜鉛欠乏症の症状⑥:免疫力の低下
免疫機能を司る細胞も、亜鉛の働きによって盛んに細胞分裂を繰り返し、感染症から守っています。
亜鉛が不足すると、免疫細胞が十分に働けなくなり、免疫力が低下して肺炎などの感染症にかかる可能性が高まります。
このように亜鉛は、私たちの健康を保つ上で重要な役割を持つのです。
亜鉛の働きを軽んじて、亜鉛が足りていない食生活を続けていると、身体は健康的な生活を続けられなくなり、抜け毛が増えてしまうかもしれません。
亜鉛をどのくらい摂取すべき?

亜鉛が髪の毛にとって重要な栄養であることがわかりました。
では、亜鉛をどのくらい摂取すればよいのでしょうか。
亜鉛の1日あたりの摂取量
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)によれば、推奨される亜鉛摂取量は成人男性で1日10mg、成人女性で8mgです。
亜鉛が髪の毛にとって必要な栄養素だとしても、摂り過ぎはよくありません。
摂取の上限量として成人男性は45mg、成人女性は35mgとなっています。
過剰な亜鉛の摂取は、「急性亜鉛中毒」を引き起こしかねません。
亜鉛の摂り過ぎには注意しましょう。
亜鉛を多く含む食べ物
亜鉛は、牡蠣などの貝類、レバーなどの肉類に多く含まれています。
また、ご飯やパンなどの穀類にも含まれています。
食品名 | 100gあたりの亜鉛含有量 |
生牡蠣 | 13.2mg |
豚レバー | 6.9mg |
牛肩ロース | 5.6mg |
煮干し | 7.2mg |
卵黄 | 4.2mg |
精白米 | 0.6mg |
しかし、亜鉛は多くの食べ物から摂取可能である一方で、身体が吸収しにくい栄養素なのです。
そこでここからは、亜鉛の吸収を促進させる栄養素、逆に妨げてしまう栄養素を見ていきましょう。
亜鉛の吸収を促進させる栄養素
- タンパク質(動物性)
- ビタミンC
- クエン酸
(例)牡蠣(亜鉛・タンパク質)にレモン(ビタミンC・クエン酸)を搾って食べる
過剰摂取すると亜鉛の吸収を妨げるおそれがある栄養素
- カルシウム
- 葉酸
- 食物繊維
- 食品添加物(ポリリン酸・フィチン酸)
食べ過ぎには気をつける必要がありそうです。
亜鉛の過剰摂取に注意
亜鉛は意識して摂取しなければならない栄養素ですが、上限を超えた摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
亜鉛の過剰摂取で起こる症状
- 嘔吐
- 食欲減退
- 下痢
- 頭痛
- 腹部の痙攣
- 銅欠乏
- 免疫力低下
前にも書きましたが、亜鉛の摂取上限量は成人男性は1日45mg、成人女性は35mg。
これ以上の摂取は控えましょう。
亜鉛摂取のコツ
亜鉛の吸収率は約30%です。
成人男性の推奨摂取量である10mgを1日に摂取した場合、吸収される亜鉛の量は約3.3mg。
これが適正量です。
吸収率が30%だからといって推奨量の3倍摂取していいというわけではありません。
また、亜鉛サプリにはかなり多くの亜鉛が含まれるため、食事で亜鉛を多く摂取する日はサプリの服用を控えましょう。
育毛に大切な「亜鉛」が欠乏してしまう原因とは?

食事から十分に亜鉛を摂取しているつもりでも、亜鉛不足を招く原因は多くあり、気付かぬうちに亜鉛欠乏症になることがあります。
どうして、亜鉛は不足してしまうのでしょうか?
亜鉛が欠乏しないためにも、亜鉛不足の原因となり得ることについて知識をつけておきましょう。
【知っておきたい】亜鉛不足につながること
- ストレスを感じると亜鉛を大量に消費する
- お酒を飲むとアルコールの分解に亜鉛を消費する
- 仕事や激しい運動で疲労を感じると亜鉛を消費する
- 射精をすると亜鉛を体外に排出する
- 妊娠している女性は亜鉛が不足しやすい
- そもそも亜鉛を摂取していない
亜鉛欠乏症の原因①:ストレス
過度なストレスを感じると亜鉛が大量に消費されるため、亜鉛不足につながります。
人間の体内では、ストレスを感じると、ストレスホルモンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
このストレスホルモンが分泌される際に、同時に生成されるのが「活性酸素」。
この活性酸素を分解するために亜鉛が使われるというのが、過度なストレスは亜鉛不足のもとである所以なのです。
ストレス社会を生きる多くの人は、毎日大量の亜鉛を消費しているというわけですね。
また、ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱すため、薄毛とも無関係ではありません。
ストレスによって起こる血行不良は、頭皮環境を悪化させるため、抜け毛や薄毛の原因となる可能性があります。
亜鉛欠乏症にならないためにも、抜け毛が増えて薄毛が進行しないためにも、ストレスを溜め込まないことを心がけましょう。
ストレス解消方法は人によって異なりますが、亜鉛不足を防ぐため、簡単なストレッチなど手軽なものから試していきましょう。
ストレスと抜け毛の関係についてよくわかるページはこちら!
[毛髪診断士監修]「ストレスが原因でハゲる」ウワサは本当? ストレスと抜け毛の真実
亜鉛欠乏症の原因②:飲酒
飲酒によって摂取したアルコールを分解するため、亜鉛が消費されます。
体内にはアルコールを分解する働きを持つ酵素があり、この酵素の働きに亜鉛が深く関わっているのです。
アルコールの分解には、亜鉛が酵素に働きかけるため消費されます。
日常的にお酒をたくさん飲む人の場合、飲まない人に比べてより多くの亜鉛が消費されていることは事実。
お酒の量を減らすことが一番ですが、難しい場合は、日頃から亜鉛のサプリメントを飲むなどして、亜鉛不足を予防しましょう。
亜鉛欠乏症の原因③:運動のしすぎ
激しい運動などは、亜鉛を多く消費する原因の一つ。
亜鉛は、疲労回復に必要なミネラルの中でも、育毛効果が期待されている栄養素。
疲労回復につながるエネルギーを効率よく生み出すためには、新陳代謝がスムーズに行われる必要があります。
疲労を感じれば感じるほど、身体は新陳代謝を促してエネルギーを生み出さなければならないため、亜鉛が消費されるというわけです。
運動はストレス解消につながり新陳代謝や血行をよくするため、育毛には効果的だと言えますが、無理な運動は亜鉛不足の原因にもなり得るのです。
亜鉛欠乏症の原因④:妊娠
妊娠している女性は、他の人に比べて亜鉛が不足しやすいので注意が必要です。
妊娠している女性は、一つの身体で二人分の栄養分を賄う必要があります。
当然、亜鉛の必要摂取量についても、妊娠している女性は他の人より多いため、胎児に供給される分も余分に摂取しなければならないのです。
女性の場合、亜鉛不足に陥ると生理不順や不妊など女性特有の症状を発症します。
亜鉛欠乏症の原因⑤:食生活の偏り
亜鉛はそもそも体内で作られない栄養素です。
そのため、定期的に体外から摂取する必要があります。
そもそも亜鉛を摂取しない食生活をしている場合、亜鉛欠乏症になる恐れがあります。
亜鉛で髪の毛が生えるという科学的根拠は?

亜鉛はタンパク質の合成を助け、髪を保護する働きを持っていますが、それ以外にもさまざまな「亜鉛と育毛に関する噂」が囁かれているのを知っていますか?
たとえば、「亜鉛は脱毛の原因をブロックする」「別の育毛成分との相乗効果がある」など。
しかし、これらのような「亜鉛と育毛に関する噂」には科学的根拠が曖昧な説も多いため注意が必要です。
亜鉛は5αリダクターゼを抑制しない?
亜鉛には、AGA(男性型脱毛症)の原因物質である5αリダクターゼの働きを抑える効果があるという俗説があります。
しかし、現状では亜鉛の5αリダクターゼ抑制効果は科学的に立証されていません。
亜鉛が、髪の毛を増やすために必要な栄養成分であることには変わりありませんが、「亜鉛を摂取するだけで髪の毛が増える」とは言い難いでしょう。
男性が薄毛になる原因のほとんどは、男性ホルモンの影響によるものです。
薄毛の原因を根本から解決し、髪の毛を増やそうと考えるのであれば、一度きちんと医師に相談することをおすすめします。
ノコギリヤシと相乗効果を発揮する?
育毛によいと言われるものの一つに、ノコギリヤシというものがあります。
北アメリカの南部に生息するハーブの一種であり、最近では育毛効果が見込める天然成分として、そのサプリメントに人気が集まっています。
ノコギリヤシが育毛によいと言われるのは、AGAの原因である5αリダクターゼの働きを抑える効果があると考えられているため。
このノコギリヤシと亜鉛の相性がよく、併せて摂取することで相乗効果を発揮すると言われているのです。
しかし、現段階では亜鉛とノコギリヤシの相乗効果に関しては根拠が示されていません。
そもそもノコギリヤシの5αリダクターゼ抑制効果自体も、亜鉛と同じく、明確な科学的根拠が存在しないのです。
ノコギリヤシも、5αリダクターゼを阻害するという効果が科学的に立証されれば、育毛・発毛によいと考えることはできます。
併せて摂取することで悪影響を及ぼすことはないので、それぞれサプリメントを試してみてもいいかもしれませんが、サプリメントの摂取だけ発毛することはまずありえません。
ノコギリヤシの効果と注意点についてよくわかるページはこちら!
「ノコギリヤシで発毛する」は嘘? 試す前におさえておくべきノコギリヤシの注意点
「亜鉛で髪の毛が生える!」これは本当……ではない

亜鉛は髪の毛にとって必要な栄養素。
しかし、亜鉛を摂ると薄毛が改善するとは、まだ断言できなさそうです。
あくまで、栄養管理をしていく上でのワンポイントとして捉えるようにしましょう。
また、亜鉛に限らず、健康な髪の毛の成長を助けるためには、栄養バランスのとれた食事や総合的な栄養管理が必要となります。
それと同時に、育毛剤を取り入れながら頭皮の環境を整えることも重要です。
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そして何より、すでに抜け毛の増加や薄毛の症状を自覚している場合、どんなに亜鉛を摂取しても劇的な発毛効果は見込めません。
髪の毛を増やしたいのであれば、亜鉛だけに頼るのでなく、適切な治療を受けるべく、まずは医師に相談しましょう。
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