薄毛に関する情報は無数に飛び交っています。その中で、どれが本当で、どれが嘘なのかを見分けることは難しいですよね。今回は、薄毛に関する情報を厳選してまとめました。あなたはどれくらい理解していますか?
「薄毛・ハゲの原因」の真実
突然ですが、あなたは薄毛になる原因を知っていますか?
試しに、下の3つから正しいと思うものを選んでみてください。
A. 男性ホルモンの増加
B. ハゲている人からの遺伝
C. 乱れた生活習慣
実は、ABCのすべてが薄毛の原因になり得ます。
ホルモンも遺伝も生活習慣も、すべて薄毛を発症する可能性があるもの。
まずは、なぜ人はハゲるのか、「薄毛・ハゲの原因」に関する真実を紹介します。
「薄毛になる原因」の真実
薄毛の原因は、人によってさまざま。
先ほど挙げた、ホルモン・遺伝・生活習慣以外にも薄毛の原因はたくさんあります。
原因によって症状も治療法も異なるので、まずは自分の薄毛の原因を理解しましょう。
薄毛の主な原因
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男性ホルモン:AGA(男性型脱毛症)の原因になる
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遺伝:薄毛になりやすい体質が遺伝する可能性がある
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乱れた生活習慣:頭皮環境が悪化し、薄毛の原因になる可能性がある
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自己免疫疾患:円形脱毛症の原因になる可能性がある
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アトピー:円形脱毛症の原因になる可能性がある
「生活習慣と薄毛」の真実
生活習慣によって、薄毛が引き起こされることもあります。
生活習慣の乱れは、頭皮環境の悪化の原因に。
頭皮は、髪が生えてくるための「土壌」のようなものであり、頭皮環境が悪化すれば、健康な髪が生えにくくなるでしょう。
薄毛の原因となる生活習慣には、クーラーや甘いものなど「え、こんなことが薄毛の原因になるの?」という意外なものもあります。
「育毛◯◯◯」の真実
育毛剤をはじめとする、育毛シャンプーや育毛サプリなどの「育毛効果を謳う市販品」。
これらの市販品は、病院の薬よりも安価であり、手軽に手に入るため、試したことのある人も多いのではないでしょうか?
では、またここで質問です。
育毛・発毛に効果がある市販品は下の4つのうち、どれでしょうか?
A. 育毛剤
B. 育毛トニック
C. 育毛シャンプー
D. 育毛サプリ
基本的に、ABCDのすべてが不正解です。
これら市販品のほとんどが、科学的には育毛効果を認められていません。
ただし、育毛剤の中でも、「リアップ」のみAGA治療の有効成分「ミノキシジル」を配合しており、市販品ながら効果が認められています。
ここからは、育毛・発毛効果を謳う市販品の効果や使い方を紹介します。
「育毛剤・育毛トニック」の真実
育毛剤・育毛トニックの効果について説明する前に、育毛剤と育毛トニックの違いを理解しておきましょう。
育毛剤と育毛トニックは、含まれている成分が違います。
育毛剤に含まれる主な成分
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血行促進効果のある成分
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殺菌成分
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髪を作り出す毛母細胞を活性化させる成分
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頭皮のための栄養成分
育毛剤には、“髪や頭皮によいとされる成分”が含まれています。
しかしほとんどの商品に、科学的に認められている薄毛治療成分は含まれていません。
科学的に認められたAGA治療成分「ミノキシジル」が含まれている国内承認の育毛剤は、現在「リアップ」のみです。
育毛トニックの成分は、8〜9割「水とアルコール」です。
アルコールには殺菌作用があるので、頭皮を健康に保つことができ、メントールなどの冷感作用を持つ成分も配合されているのでさっぱりとした清涼感を得ることができます。
しかし、育毛トニックはデオドランドのような役割しか持たないため、育毛トニックの使用のみで髪を生やすことは難しいでしょう。
育毛剤や育毛トニックは、どちらも“頭皮環境を改善するため”に使用するもの。
「髪を生やそう!」と思って使用したところで、髪が生える可能性はほとんどありません。
しかし、頭皮環境を改善するためには、髪が生えてくるための土壌をしっかり作ることが重要なので、育毛に全く効果がないというわけではありません。
育毛剤・育毛トニックで頭皮環境を整え、髪が生えやすい環境作りをしましょう。
「育毛シャンプー」の真実
育毛シャンプーやスカルプシャンプーも、育毛剤・育毛トニックと同じく発毛・育毛効果はほとんどなく、“頭皮環境を改善する”ことを目的に使用するもの。
通常のシャンプーでは、洗浄力が強すぎるために、頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまうおそれがあるのです。
頭皮の皮脂が足りなくなると自己防衛機能が働くため、皮脂を過剰に分泌してしまい、頭皮環境の乱れを引き起こします。
よって、薄毛に悩む人は洗浄力の強いシャンプーの使用は避けた方がよいでしょう。
育毛シャンプー・スカルプシャンプーの多くは、洗浄力が比較的弱いアミノ酸系界面活性剤を含有しています。
また、シャンプーの種類だけではなくシャンプーの仕方によっても、頭皮環境を乱れさせてしまうことがあります。
育毛シャンプー・スカルプシャンプーで頭皮環境の改善を狙うのであれば、頭皮や髪に優しいシャンプーの選び方と、洗い方をしっかりと理解しておきましょう。
「育毛サプリ」の真実
育毛に効果があると言われているサプリがあることを知っていますか?
育毛サプリには、頭皮や髪によいとされる成分が含まれています。
しかし、育毛サプリは科学的に認められた治療薬とは違い、あくまでも「栄養補助食品」。
育毛・発毛効果はほとんどありません。
しかし、育毛サプリには頭皮環境を整える栄養成分が豊富に含まれているので、日々の食事で足りていない栄養素をサプリで補うことはできるでしょう。
髪や頭皮にいいとされている育毛サプリの成分として、主に以下のようなものが挙げられます。
頭皮環境を整えるための育毛サプリ一覧
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亜鉛:髪の元となるケラチンの合成を助ける
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アミノ酸:ケラチンを構成する
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ビタミン類:頭皮の血行・代謝をよくしたり、頭皮の老化を防いだりする
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ミレットエキス:シスチンやメチオニンなどのアミノ酸、亜鉛などが含まれている
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ノコギリヤシ:AGAの原因となる5αリダクターゼを阻害する効果があると言われている
「AGA治療」の真実
AGAは、男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」が、髪の成長サイクルである毛周期を乱すことで発症する脱毛症です。
薄毛に悩む男性のほとんどが、このAGAを発症していると言われています。
またまた、質問です。
AGA治療において、最も効果的な改善法は何でしょうか?
A. 個人輸入の薬を服用する
B. 病院での治療
C. 育毛剤を使う
正解は、Bの「病院での治療」です。
現在は、AGA治療を専門にしたクリニックも数多くあります。
AGA専門クリニックには、AGAの治療実績が豊富な医師が多く在籍していて、その人の症状や体質に合った治療を受けることができます。
しかし「AGA治療を受けてみたくても、治療内容や治療費に不安がある」という人も多いでしょう。
ここからは、「AGA治療」に関して解説していきます。
「AGA検査・治療」の真実
AGA検査・治療には、以下のようなものがあります。
AGAの治療内容
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AGA検査:血液検査・遺伝子検査
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投薬治療:プロペシア・ミノキシジル・ザガーロの投薬による治療
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HARG治療法:髪を作り出す毛母細胞を活性化させる「HARGカクテル」を頭皮に注入する治療
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メソセラピー療法:育毛に効果があるとされているビタミンやミネラルを頭皮に注入する治療
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植毛:人工の髪を植毛する人工植毛・AGAの影響が比較的少ない後頭部の自毛を植毛する自毛植毛
この中で最も盛んに行われている治療が、「投薬治療」。
投薬治療は、科学的に認められた「プロペシア」「ミノキシジル」「ザガーロ」という薬を用いて、医師の診断のもと、自分に合った薬を処方してもらえます。
「AGA治療薬」の真実
AGA治療で最も効果的で、ポピュラーな治療が投薬治療です。
病院で処方されているAGA治療薬は、厚生労働省の認可を得た治療成分が含まれる薬のみで、安全性・有効性の面で非常に信頼できます。
効果があるAGA治療薬3つ
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プロペシア(フィナステリド):AGAの原因ホルモン、ジヒドロテストステロンを構成する5αリダクターゼを阻害する効果がある
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ミノキシジル:頭皮の血流をよくすることで発毛を促進する
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ザガーロ(デュタステリド):AGAの原因ホルモン、ジヒドロテストステロンを構成する5αリダクターゼを阻害する効果がある
AGAの原因となる男性ホルモン、ジヒドロテストステロンは同じく男性ホルモンの「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という還元酵素が結合することで生成されます。
プロペシアとザガーロは、この5αリダクターゼの働きを阻害することのできる薬です。
プロペシアが主に頭皮に存在する「5αリダクターゼ2型」のみを阻害するのに対し、ザガーロは2型に加え、全身に存在する「5αリダクターゼ1型」も阻害する効果があります。
一方、ミノキシジルは少しタイプが違い、「血行を促進して頭皮に必要な栄養を届けよう」という薬なので、プロペシアやザガーロと併用して処方されることが多いようです。
また、これらの3つの薬は個人輸入で手に入れることもできますが、薬の個人輸入には大きなリスクがあります。
まず、偽物の可能性があるということ。
海外から個人輸入で手に入れることができる薬の中には偽物も多くあり、自分が輸入した薬が本物である保証はどこにもありません。
そして、個人輸入によって手に入れた薬は、有効性・安全性が保証されていないもの。
それらの多くは有効性・安全性について、日本では承認されていません。
また、個人輸入薬を医師の処方なしで服用するということは、その薬が自分の体に合っていない可能性もあるということ。
これらの理由で、AGA+では薬の個人輸入はおすすめしていません。
AGA治療薬を服用したい場合は、必ず病院に行き、医師の診断のもとで自分にあった薬を処方してもらうようにしましょう。
「AGA治療費」の真実
AGA治療に興味があっても、治療費に不安がある人も多いのではないでしょうか?
AGA治療は保険が効かない自由診療であり、クリニックによって初診料・治療費が異なるため、一概に「◯◯円になります!」とは断言できません。
しかし、「治療費が気になって、治療に踏み切れない」という人も多いと思いますので、AGAの3つの治療薬についての一般的な相場をまとめてみました。
1ヶ月あたりのAGA治療薬価格相場
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プロペシア(フィナステリド):5,000~7,500円ほど
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ミノキシジル:7,000〜15,000円ほど
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ザガーロ(デュタステリド):8,000〜12,000円ほど
治療薬の値段は、症状や有効成分の含有量によっても異なります。
また、自分にどんな薬が合うのかは診断を受けなければわからないので、まずはAGA専門クリニックを受診してみましょう。
現在は、初回無料カウンセリングを行なっているAGA専門クリニックもたくさんあります。
「薄毛は病院へ行った方がいい」のは本当?
では、最後の質問です。
「AGA以外の薄毛であっても、病院へ行ったほうがいい」
これは、本当でしょうか?
A. 本当
B. 嘘
答えは、Aの「本当」です!
AGA以外の脱毛症であっても、医師に相談することが薄毛・ハゲを改善する一番の近道です。
専門のクリニックには、薄毛・ハゲについて膨大な知識を持っている医師、いわば「薄毛のプロ」が在籍。
もし、あなたがAGA以外の脱毛症だったとしても、その薄毛をどう改善すべきかのアドバイスをもらうことができます。
まずは、一人で悩まず、AGA専門クリニックに足を運んでみましょう。
そして、医師と相談した上で自分にあった治療法を見つけ、改善を目指しましょう!