
2019年04月20日 更新
【ハゲ検査】遺伝子検査と血液検査で万全のハゲ対策!
ハゲの治療を始める際にまず「遺伝子検査」「血液検査」の2つを行います。ハゲ対策の上で重要な「ハゲ検査」の内容や費用、検査にかかる期間を解説していきます。自分がハゲやすいかを知り、適切な治療を受けましょう。
ハゲの原因は「男性ホルモン」と「遺伝」

現在、成人男性の3人に1人にあたる約1,200万人がハゲに悩んでおり、そのほとんどが「AGA(男性型脱毛症)」と言われています。
AGAとは、“Androgenetic alopecia”の略称で、Androgeneticが「男性ホルモン」、Alopeciaが「脱毛」を示す言葉です。
言葉の成り立ちからわかるように、AGAとは「男性ホルモンによるハゲ」のことです。
ハゲの原因①:男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」
AGAの主原因は男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン」。
このジヒドロテストステロンが、毛周期と呼ばれる髪の毛の成長サイクルに働きかけ、抜け毛を促してしまうのです。
ハゲの原因②:遺伝
AGAのもう1つの原因が「遺伝」。
ハゲが遺伝する確率は、およそ4人に1人の割合と言われています。
しかし、遺伝によって必ずしもハゲるというわけではなく、あくまでも“ハゲやすい体質である”というだけなのです。
ハゲは隔世遺伝するの?

では、“ハゲの遺伝子”はどこからくるのでしょうか?
遺伝するハゲの原因は主に2つ。
ハゲの遺伝は母方の祖父母から
人間は常染色体という万人が持つ染色体のほかに、男性ならXY染色体、女性ならXX染色体を持っており、男性の場合、このX染色体を「母親」から受け継ぎます。
同じように、その母親が持つX染色体も1つを「母親(祖母)」、もう1つを「父親(祖父)」から受け継いでいることになります。
つまり、母方の祖父母が薄毛だった場合、自分もハゲの原因となる遺伝子を持っている可能性は高いのです。
AR(アンドロゲンレセプター)遺伝子の感受性がハゲのリスクを高める
また、X染色体の中には「AR(アンドロゲンレセプター)遺伝子」という男性ホルモンを受け取る受容体が存在します。
このAR遺伝子は感受性が高いほど、男性ホルモンの影響を強く受けます。
AGAの主原因である男性ホルモンと結びつく力が強いため、薄毛になりやすいのです。
ハゲ予防:ハゲ体質が遺伝しているか検査できる

このように、男性に多くみられるハゲ「AGA」は、男性ホルモンの影響に加えて遺伝による影響も受けます。
しかし、目に見えない遺伝について悩んでいても仕方ありません。
現在、AGAクリニックをはじめとする医療機関では、遺伝子検査によって患者がハゲやすい遺伝子を持っているかを調べることができます。
遺伝子検査によってハゲの原因を知る
遺伝子検査費用の相場は、およそ19,000~20,000円程度。
この遺伝子検査では、採取した血液や口の中の細胞(口腔粘膜細胞)などから、ハゲやすい遺伝子の有無を解析します。
また、AGAの発症に関係しているAR遺伝子や、疾患遺伝子の状態も検査によって調べることができます。また、遺伝子検査は病院のみではなく、市販の検査キットを用いた遺伝子検査も可能です。値段も12,000〜15,000円ほどで、病院での検査と比べると安価です。
遺伝子検査の結果が出るまでの時間は、いずれも2~3週間ほど。
遺伝検査以外の方法でハゲの状態を知る
ハゲやすい遺伝子の有無だけでなく、血中の男性ホルモン濃度や毛髪内のミネラル成分の検査によっても、ハゲやすいかどうかを調べることができます。
血液検査でハゲの検査
血液検査の費用は、およそ5,000〜6,000円程度。
通常の血液検査とほぼ同じような方式で、検査結果が出るまの期間は1週間ほど。
病院によっては、会社などで受けた健康診断の血液検査結果をもとに診断してもらえる場合もあります。
毛髪ミネラル検査でハゲの検査
毛髪ミネラル検査の費用は、およそ10,000〜20,000円程度。
これは、採取した髪の毛に含まれる成分を解析し、体内のミネラル成分を測定する検査です。
ミネラルには、身体に必要なものと有害なものとがあり、この検査ではその両方をチェックできます。
検査結果が出るまでの期間は2〜3週間ほど。
心配も安心も検査をした上で

仮にハゲやすい遺伝子を持っていたとしても、必ずしもハゲるというわけではなく、“ハゲやすい体質”というだけ。
AGAの主原因は遺伝と男性ホルモンの影響ですが、ハゲにくい遺伝を持っていたとしても、だらしない生活習慣を続けていてハゲないという保証はありません。
逆に、日頃の生活習慣を見直すことができれば、将来ハゲてしまうリスクを少しでも減らすことができます。
AGAをはじめとするハゲの症状は進行性であるものが多く、ハゲ対策や治療を講じなければ治ることはありません。
AGAの原因となる遺伝や男性ホルモンは目に見えないため、自身でハゲるかハゲないかを判断することは不可能。
また、素人目では、ハゲの状態を正しく見極めることも困難です。
AGA専門クリニックでは、ハゲについてのカウンセリングを基本無料で行っています。
ハゲについての詳しい検査をすべきか判断するためにも、一度、AGA担当医に相談してみてはいかがでしょうか。