
2018年08月02日 更新
【薄毛が気になる人へ】新しいAGA治療薬「ザガーロ」にある強力な効果とは?
2016年6月に発売された新しいAGA治療薬「ザガーロ」。強力なAGA(男性型脱毛症)への治療効果が認められており、薄毛を改善するための最強のパートナーになりうるでしょう。しかし、副作用や飲み方、入手方法など注意点も多く、服用する際は医師への相談が大切。今回は、ザガーロの効果、副作用、飲み方などを解説します。
AGA治療薬「ザガーロ」とは?

AGA治療薬ザガーロの有効成分は「デュタステリド」

ザガーロは、「デュタステリド」を有効成分としています。
デュタステリドは、フィナステリドと同じように「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素を阻害することで、AGA(男性型脱毛症)の原因となる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の生成を抑制する効果があります。
ザガーロの効果と一緒に知っておきたい「AGAのメカニズム」

効果的なAGA治療薬の一つ「ザガーロ」。
その効果を解説する前に、まず知っておいてほしいのはAGAによる脱毛のメカニズム。
まず髪の毛には「毛周期」と呼ばれる、毛が成長してから抜けるまでに一定のサイクルがあります。
毛周期(ヘアサイクル)まとめ
- 成長期:毛母細胞の活発な細胞分裂によって髪の毛が活発に成長する
- 退行期:毛母細胞の細胞分裂が活発でなくなり、髪の毛の成長が止まり始める
- 休止期:古い毛根が縮小した後、新たに髪の毛が作られる
髪の毛は、成長期が2~4年程度、退行期が1ヶ月程度、休止期が5ヶ月程度で1,000〜2,000日の周期を繰り返します。
通常、成人の髪の毛は1日に50~100本程度が抜けていくのですが、男性ホルモンには前頭部および頭頂部の毛周期を短くしてしまう作用があります。
AGAを発症すると、ジヒドロテストステロンが正常なサイクルを阻害するため、成長期を短縮してしまうのです。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンの一種「テストステロン」と、「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素が結合して生成される物質。
ジヒドロテストステロンの働きかけによって、髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまいます。
そして最終的に、髪の毛が生えなくなってしまうのです。
ザガーロやプロペシアといったAGA治療薬は、5αリダクターゼの働きを阻害することでジヒドロテストステロンの生成を抑え、AGAの症状を改善します。
AGA治療薬「ザガーロ」がなぜ効果的か

ザガーロは、イギリスの製薬会社グラクソ・スミスクライン社(GSK社)が開発したAGA治療薬。
もともとは前立腺肥大症の治療薬として販売されていましたが、デュタステリドが薄毛の改善にも効果があることがわかり、AGA治療薬として再開発されました。
日本では2015年9月に厚労省の認可を経て、2016年6月より販売されています。
またザガーロには、5αリダクターゼに対してプロペシア(フィナステリド)よりも強力な阻害効果があるとも言われています。
「ザガーロ」と「プロペシア」が持つ効果の違い

プロペシアは、5αリダクターゼ2型を阻害
5αリダクターゼには、5αリダクターゼ1型と5αリダクターゼ2型があります。
5αリダクターゼを抑制するという点では、ザガーロとプロペシアの治療効果は同じですが、大きく異なるのは2種類の5αリダクターゼに対する抑制効果。
AGA治療薬「プロペシア」の有効成分であるフィナステリドは、5αリダクターゼ2型を阻害できる一方で、5αリダクターゼ1型に対してほとんど阻害効果を持ちません。
ザガーロは、5αリダクターゼ1型2型どちらも阻害
フィナステリドが5αリダクターゼ2型のみを抑制するのに対し、ザガーロの有効成分デュタステリドは5αリダクターゼ1型2型のどちらも阻害することができます。
その上、デュタステリドは5αリダクターゼ2型に対して、フィナステリドの約3倍もの阻害効果があります。
デュタステリドはフィナステリドよりも、強力なジヒドロテストステロン抑制効果があるため、AGAへの強い治療効果が期待できるのです。
AGA治療薬「ザガーロ」の効果が現れるまでの期間

ザガーロ服用から効果を実感するまでに、およそ6ヶ月かかる
どのAGA治療薬にも言えることですが、ザガーロを服用して効果が現れるまでには、ある程度の時間がかかります。
ザガーロを服用し始めると、早い人ならば3ヶ月程度、通常で6ヶ月程度で効果が現れると言われています。
また、ザガーロの説明書においても、以下の説明がなされています。
投与開始後12週間で改善が認められる場合もあるが、治療効果を評価するためには、通常6ヵ月間の治療が必要である。
効果がみられるまでには6ヶ月ほどかかりますが、効果が現れるまでの期間には個人差があるので、経過を見ながら医師に相談することが大切でしょう。
効果的なAGA治療薬「ザガーロ」における副作用

ザガーロ(デュタステリド)の主な副作用
-
性欲減退(3.9%)
- 勃起不全(4.3%)
- 精子量の減少(1.3%)
- その他、肝機能障害や頭痛・抑うつなど
ザガーロに含まれているデュタステリドの副作用には、プロペシアのフィナステリドと同様、性欲(リビドー)減退、勃起不全、射精障害などが挙げられます。
しかし臨床試験では、デュタステリドによる精子濃度および精子の形態異常は認められず、また精子量の減少はあっても正常範囲内であったという検証結果が報告されています。
また、デュタステリドには肝臓機能への影響がある報告も。
しかし、肝機能への影響はザガーロに限らず、他の医薬品でもみられることがあります。
しかし、肝機能への影響はザガーロに限らず、他の医薬品でもみられることがあります。
もともと肝機能に不安を抱えている方や、少しでも心配な方はAGA治療の専門クリニックの医師に相談しましょう。
ザガーロの副作用にまつわる「本当の話」についてもっと詳しく知りたい人はこちら
効果的にザガーロを服用するための「飲み方」「注意点」

ザガーロの服用は1日1回
ザガーロには、「ザガーロカプセル0.1mg」と「ザガーロカプセル0.5mg」の2種類があります。
これらはデュタステリドの含有量によって分類されており、どちらを服用するかは医師の診断や患者の要望によって異なります。
ただし、デュタステリドの含有量にかかわらず定められている服用量は1日1錠。
服用するタイミングは決まっていませんが、次回の服用までは24時間ほどの時間を置いたほうがいいとされています。
より高い効果を得るためには、用法・用量を守ることが大切。
服用にあたって疑問や不安がある場合、医師に相談してみましょう。
女性や未成年者がザガーロを内服してはいけない
ザガーロは、成人男性の服用を想定して開発された薬です。
あくまで男性型脱毛症のための内服薬なので、女性や未成年者の服用は効果がないばかりか、有害であるおそれもあります。
とくに妊娠中や授乳中の女性に関しては、胎児や乳児の生殖器官の発育に影響を与える可能性があり、内服はおろか触れることも危険なので、取り扱いには注意が必要です。
身の回りに妊婦や小さい子どもがいる環境でザガーロを服用する場合は、誤って触れたり服用することがないよう、細心の注意をもって管理しましょう。
ザガーロを割って飲んではいけない
ザガーロはプロペシア同様に、割って飲まないようにしましょう。
割って飲むと決められた内服量を誤る危険があり、想定外の症状が起こりかねません。
どのAGA治療薬においても、決められた内服量を決められた回数で服用することで正しい効果が発揮されます。
ザガーロ内服中は輸血をしてはいけない
ザガーロ内服中に輸血をすると、ザガーロの成分が含まれた血液が妊婦に行き渡ってしまうおそれがあるので避けなければいけません。
輸血は、ザガーロの内服を中止してから1ヶ月後から行うことができます。
プロペシアとの併用は避ける
ザガーロとミノキシジルの併用は効果的ですが、プロペシアとザガーロの併用によって治療効果が強くなったというデータはありません。
ザガーロはプロペシアよりも効果や副作用が強力で、基本的にプロペシアを服用して効果が乏しい場合に処方されることが多いです。
また、5αリダクターゼを阻害するという点では効果は同じなので、2つのAGA治療薬を併用したからといって効果が上がるわけではありません。
ザガーロの効果が気になる人は、医師に相談を

適切な処方によるものでないザガーロの投与は危険!
ザガーロは、AGA治療の専門クリニックにて処方を受けることができます。
他のAGA治療薬にも言えることですが、個人輸入や医師の処方なしにザガーロを内服するのは危険なので絶対にやめましょう。
個人の判断で服用を決めたり、中止したりするのも思わぬ副作用を招いてしまうおそれがあります。
ザガーロの個人輸入は厳禁!
最近では、ザガーロをインターネットの通販サイトなどを使って、海外から個人輸入する人もいます。
AGA治療は保険が適用されず、治療費を全額負担しなければならないので、少しでも費用を抑えたい気持ちから、個人輸入を考える人がいるのでしょう。
しかし、個人輸入で入手した医薬品の使用は、完全自己責任の下でのみ許可されています。
加えて、個人輸入で出回っているザガーロの中には偽造品が紛れている場合があり、それらを服用した結果、副作用とは違った体調不良を招くおそれもあります。
ザガーロに限らず、AGA治療薬を個人輸入することは、改善どころか思わぬ体調不良を招きかねないので、必ずAGA治療の専門クリニックで適切な処方を受けて服用しましょう。
ザガーロの処方は、AGA治療の専門クリニックで!
投薬治療によってジヒドロテストステロンの働きを抑制し、発毛を促していくのが正しいAGA治療。
ただし、投薬治療だけでなく食事や睡眠などの生活習慣を見直したり、育毛に適した頭皮環境を作ることも大切です。
それらを自分一人で実践するのは、なかなか難しいかもしれません。
少しでも薄毛が気になったら、まずはAGA治療の専門クリニックにて無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょう?
一人で悩まず、薄毛のプロである医師に相談して、早めに治療を開始することをおすすめします。