
2018年08月10日 更新
「とりあえず育毛剤」の前に!育毛剤の本当の効果と薄毛のメカニズムについて知ろう
育毛剤を購入し、使用を始める前に、育毛剤についての正しい情報を知っておきましょう。
【育毛剤を使う前に】そもそも薄毛の原因って?

育毛剤を使用する前に、「そもそもなぜ薄毛が起こるのか?」というメカニズムをしっかり理解しておきましょう。
【育毛剤を使う前に】薄毛のほとんどはAGA(男性型脱毛症)による影響
薄毛の多くは、AGA(男性型脱毛症)と呼ばれる脱毛症によるものだと言われています。
AGAを発症している成人男性は、日本におよそ1,200万人ほどいるという説も。
薄毛が少しでも気になり始めたら、まずはAGAを発症している可能性が高いと考え、正しいAGA治療を開始するのが望ましいでしょう。
【育毛剤を使う前に】薄毛の原因①:男性ホルモン
「最近髪の毛がハゲてきた」と聞くと、まず最初に「精神的なストレス」や「遺伝」などを原因として思い浮かべませんか?
しかし、薄毛男性のほとんどが発症していると考えられるAGA(男性型脱毛症)は、ストレスや遺伝が直接的な原因になることはありません。
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、「男性ホルモンによる脱毛症」という意味を持ちます。
そして、AGAを発症する最大の原因は、その名前通り「男性ホルモン」にあります。
AGAの原因となる男性ホルモンは「ジヒドロテストステロン(DHT)」。
ジヒドロテストステロンは、同じく男性ホルモンの「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という還元酵素が結合してできる物質です。
髪の毛には毛周期と呼ばれる、髪の毛が生えてから成長し抜けるまでの一定のサイクルがありますが、ジヒドロテストステロンはこの毛周期を短期化し、髪の毛の成長を妨げてしまいます。
髪の毛が成長しきる前に抜けてしまうため、抜け毛が増え、薄毛が進行します。
【育毛剤を使う前に】薄毛の原因②:遺伝
遺伝は、直接薄毛の原因になるわけではありません。
しかし、残念ながら遺伝と薄毛は無関係ではなく、遺伝子が原因でAGA(男性型脱毛症)を発症する確率が高くなる場合もあります。
【育毛剤を使う前に】薄毛(AGA)になりやすい遺伝子
- 5αリダクターゼが活発になりやすい遺伝子
- アンドロレセプターの感受性が高い遺伝子
AGAの原因である「ジヒドロテストステロン」は、男性ホルモン「テストステロン」と還元酵素「5αリダクターゼ」が結合することによって生成されます。
そのため、「5αリダクターゼ」が活発になりやすい遺伝子があると、AGAの原因である「ジヒドロテストステロン」も生成されやすくなってしまいます。
そしてこの遺伝子は、両親のどちらかが持っていれば必ず子に受け継がれるという、優性の遺伝子でもあります。
また、「アンドロレセプター」の感受性の高さを左右する遺伝子も、受け継ぐことで薄毛になる可能性を高める遺伝子の1つ。
アンドロレセプターとは、男性ホルモンを感知する受容体のことを指します。
このアンドロゲンレセプターの感受性が高いほど、私たちの身体は男性ホルモンの影響を受けやすくなります。
したがって、アンドロレセプターの感受性が高いほど、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの働きも活発になり、薄毛を引き起こしやすくなるのです。
アンドロレセプターの感受性が高い遺伝子は、母親から25%の確率で受け継がれるもの。
もし母方の祖父母がAGAや薄毛を発症している場合は、この遺伝子を受け継ぎ、薄毛になる可能性がやや高いので要注意でしょう。
可能性が高いとはいえ、薄毛になりやすい遺伝子を持っていたとしても、「将来必ず薄毛になる」というわけではありません。
もし、少しでも自分が薄毛になりやすい体質かどうか気になるのであれば、AGAの専門クリニックで行っている遺伝子検査を受けてみるといいでしょう。
【育毛剤を使う前に】薄毛の原因③:頭皮環境の悪化
頭皮環境の悪化は、薄毛が進行する原因になり得ます。
頭皮環境の悪化が、直接的なAGA(男性型脱毛症)の原因になることはありませんが、AGAやその他の薄毛を防ぐには、頭皮環境を常に良好な状態に保つことが大切です。
育毛剤の使用や、日々のシャンプーなど、頭皮全体を清潔に保つことはもちろんですが、普段の食生活や睡眠、飲酒・喫煙などの生活習慣を見直すことも、頭皮環境の改善につながります。
生活習慣が悪化していると、血行不良や髪の毛の栄養不足が起こり、頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼすおそれがあります。
薄毛を助長! 頭皮環境を悪化させる原因まとめ
- 間違ったシャンプーや頭皮ケア
- 偏った食生活
- 睡眠・運動不足
- 過度な飲酒・喫煙
【育毛剤を使う前に】そもそも育毛剤ってなに?

薄毛のメカニズムについて理解したところで、次は育毛剤には頭皮や髪の毛に対してどのような効果があるのか、考えてみましょう。
薄毛を改善し、髪の毛を生やすためには、薄毛の原因をしっかり取り除くことが大切です。
では、育毛剤に含まれる成分で、薄毛の原因を取り除くことはできるのでしょうか?
育毛剤を買う前に、まずは育毛剤が持つ本来の効果を理解しておきましょう。
【育毛剤を使う前に】多くの育毛剤は「医薬部外品」
医薬部外品に分類される育毛剤で髪の毛が生えたり、薄毛が治るということはありません。
市販されている多くの育毛剤が医薬部外品や化粧品に分類され、発毛効果を持つ成分が含まれていません。
また、最近はリアップやメディカルミノキ5(第1類医薬品)のような発毛剤を目にすることも多いのではないでしょうか。
発毛剤は、育毛剤とは違い、薄毛治療に効果のある治療薬成分を含んだ商品。
発毛剤は髪の毛が生える、もしくは薄毛を治す効果があるので、医薬品に分類されています。
発毛剤と育毛剤の違い
- 発毛剤:薄毛治療成分を配合されており、発毛効果がある(※ 医師の処方が必要)
- 育毛剤:薄毛になりにくい、健康な頭皮環境を作るための成分が含まれている
発毛剤を使用する際は、必ず薄毛専門の医師による診断を受け、処方せんをもらう必要があります。
本気でAGA(男性型脱毛症)を治したいのであれば、きちんと効果が認められた医薬品を使用しましょう。
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「スカルプD メディカルミノキ5」アンファーの発毛剤が薄毛ケアの概念を変える!
【育毛剤を使う前に】育毛剤の効果①:頭皮の血行促進
育毛剤の主な役割は、頭皮の血行をよくすること。
頭皮の血行を促進させることで、頭皮全体により多くの栄養成分が行き渡るようになります。
頭皮に栄養が多く行き渡るほど、髪の毛がより育ちやすくなり、抜け毛の減少や薄毛予防にもつながるのです。
【育毛剤を使う前に】育毛剤の効果②:頭皮を清潔に保つ
育毛剤には、頭皮を清潔に保つという効果もあります。
育毛剤にはアルコール成分による殺菌作用があり、頭皮全体の汚れを落とし、菌の繁殖を防いでくれます。
頭皮に皮脂や汚れがたまっていると、炎症を引き起こすおそれも。
血行をよくすることはもちろん、頭皮をキレイな状態に保つことも、抜け毛や薄毛の防止にとっては重要です。
育毛剤は直接頭皮に塗布するので、気軽な頭皮ケアとして使うことができますね。
【育毛剤を使う前に】育毛剤の効果③:頭皮や髪の毛に栄養を与える
育毛剤は、頭皮に栄養を与えることもできます。
育毛剤には、亜鉛を始めとした、髪の毛・頭皮によい成分が多く含まれています。
何度も言うように、育毛剤を使用するだけで薄毛は治りませんが、血行を促進させ、栄養を送りこむことで、髪の毛が育ちやすい頭皮環境を作ることができるでしょう。
【育毛剤を使う前に】発毛効果が認められたAGA治療薬で薄毛は治せる

医薬部外品に分類される育毛剤を使用するだけで、髪の毛を生やすことはできません。
育毛剤と並行して、効果が認められたAGA治療薬を服用することが、薄毛改善への近道。
薄毛への治療効果を持つ、髪の毛を生やすことができるAGA治療薬を紹介します。
【育毛剤を使う前に】育毛剤とAGA治療薬の違いとは?
薄毛を治すことができるのは、育毛剤ではなく、科学的に効果が認められたAGA治療薬のみです。
では、AGA治療薬と育毛剤では、何が違うのでしょうか。
【育毛剤を使う前に】医薬品・医薬部外品・化粧品の違い
- 医薬品:効果・効能が認められていて治療が目的。医師の処方などが必要。
- 医薬部外品:病気の予防が目的。
- 化粧品:身体の清潔化・美化・健康化などが目的。
薄毛治療への効果が認められたAGA治療薬は「医薬品」、それに対して育毛剤は「医薬部外品」に分類されます。
つまり、AGA治療薬は薄毛治療のための効果が認められていますが、育毛剤はあくまで頭皮環境を整えるため、薄毛予防の一つとして使うものとして捉えるといいでしょう。
【育毛剤を使う前に】効果が認められたAGA治療薬①:ミノキシジル外用薬
ミノキシジル外用薬は、「発毛剤」と呼ばれる、塗るタイプのAGA治療薬です。
毛母細胞に働きかけ、血行をよくすることで、髪の毛の成長を促進します。
日本皮膚科学会が定めた「男性型脱毛症診療ガイドライン」では、ミノキシジル外用液を服用した薄毛治療法がランクAに指定されています。
【育毛剤を使う前に】「男性型脱毛症診療ガイドライン」における薄毛治療の推奨度
- ランクA:(行うよう強く薦められる)→最も効果的な薄毛治療法
- ランクB:(行うよう薦められる)
- ランクC1:(行うことを考慮してもよいが根拠がない)
- ランクC2:(根拠がないので薦められない)
- ランクD:(行わないよう薦められる)→行ってはいけない薄毛治療法
また、薄毛治療においては第一選択薬とされており、薄毛治療で最初に服用すべき治療薬としても認められているのです。
AGA治療薬ミノキシジルについて詳しく知りたい人はこちら
AGA治療にはミノキシジルを使おう! 有効成分を徹底解説
【育毛剤を使う前に】効果が認められたAGA治療薬②:プロペシア(フィナステリド)
プロペシア(フィナステリド)は、薄毛の原因となる悪玉ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑制できるAGA治療薬。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、ジヒドロテストステロンのもととなる5αリダクターゼを阻害する作用があります。
プロペシア(フィナステリド)を1日1錠、少なくとも半年程度飲み続けることで、ジヒドロテストステロンの抑制を抑え、髪の毛の毛周期を整えることができます。
プロペシア(フィナステリド)も、男性型脱毛症診療ガイドラインでランクAに指定。
多くの薄毛専門のクリニックでは、発毛効果のあるミノキシジルと、このプロペシア(フィナステリド)の併用による投薬治療を、最も効果的な薄毛治療法として推奨しています。
AGA治療薬プロペシア(フィナステリド)について詳しく知りたい人はこちら
AGA治療におけるプロペシア(フィナステリド)の効果
【育毛剤を使う前に】効果が認められたAGA治療薬③:ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロ(デュタステリド)は、2016年6月に発売された新しいAGA治療薬です。
有効成分デュタステリドには、フィナステリドと同じく、5αリダクターゼの阻害作用、そしてジヒドロテストステロンの生成を抑える効果があります。
ザガーロ(デュタステリド)は、2015年9月に厚労省の認可を経て、2016年6月に発売。
デュタステリドは、フィナステリドの約1.6倍の5αリダクターゼ阻害作用を持つと言われていて、より強力な薄毛治療効果を期待されているAGA治療薬でもあります。
AGA治療薬ザガーロ(デュタステリド)について詳しく知りたい人はこちら
AGA治療薬のニューフェイス「ザガーロ」の効果とは?
【育毛剤を使う前に】育毛剤のメリットは何?

「育毛剤を使うと薄毛が治る」というのは、残念ながら正しくありません。
しかし、育毛剤には頭皮環境改善の効果が見込めるため、薄毛治療と並行して使用することで、発毛のサポートをしてくれるかもしれません。
頭皮環境を整える成分を含む育毛剤。
これを使うことのメリットを解説します。
【育毛剤を使う前に】育毛剤のメリット①:簡単に使える
育毛剤を使用することで、頭皮を清潔に保てるだけでなく、塗った後に爽快感を得ることができます。
また、髪の毛によい栄養分を多く含んでいるので、頭皮環境の改善も期待できます。
髪の毛が生えてきたり、薄毛が治るわけではありませんが、薄毛治療と並行した頭皮ケアとして、育毛剤はとてもおすすめです。
【育毛剤を使う前に】育毛剤のメリット②:副作用のリスクが少ない
薬局で購入できる育毛剤のほとんどは治療効果がなく、「医薬部外品」に分類されています。
治療効果が認められていない医薬部外品は、その分「副作用のリスクが少ない」と考える人もいるようです。
AGA治療薬に限らず、医薬品を服用する際には、さまざまな副作用に注意する必要があります。
そういった意味では、育毛剤は副作用のリスクが少ないため、比較的気軽に使用することができるかもしれません。
【育毛剤を使う前に】育毛剤のメリット③:安価で手に入れられる
AGA治療薬は、1ヶ月あたり数千円以上の費用がかかります。
これに病院での診察料などが加わるため、薄毛治療は、決して安く行えるとは言えません。
しかし、頭皮環境の改善に使われる育毛剤は、比較的安価で手に入れることができるのもメリットの1つ。
育毛剤だけで薄毛が治るわけではありませんが、日頃の頭皮ケアは、それほどお金をかけなくても十分に行うことができます。
【育毛剤を使う前に】育毛剤のデメリットは何?

育毛剤は、副作用のリスクが少ないことや、認可された治療薬と比べて安価に手に入れることなどをメリットとして紹介しました。
ただし、副作用のリスクの低さ、手軽に使用できるというメリットの裏には、もちろんデメリットも存在します。
また、育毛剤も頭皮に直接塗って使用するため、人によってはかゆみなどを引き起こしてしまう可能性もゼロではありません。
ここからは、育毛剤のデメリットについて紹介します。
【育毛剤を使う前に】①:治療効果がない
いきなりこの見出しでは、「じゃあ使う意味ないじゃん」と思う人もいるかもしれません。
しかし、決して頭皮環境の改善に効果がないというわけではないのでご安心ください。
育毛剤の広告などでよく謳われている「薄毛が治る・髪の毛が育つ」というような効果は、あまり期待できないということです。
何度も言いますが、医薬部外品に分類される育毛剤の使用で髪の毛は生えません。
育毛剤はあくまでも頭皮環境を整えるためのもの。
頭皮環境を整える=髪の毛が育ちやすい環境を整えるという役割を持つのです。
AGA治療薬を服用し、かつ育毛剤で頭皮環境を整えることで、薄毛治療の効果をぐっと上げることが期待できます。
【育毛剤を使う前に】育毛剤のデメリット②:モチベーションの維持が難しい
薄毛対策をするにあたって、育毛剤だけを使い続けることは、薄毛改善に対するモチベーションの低下にもつながりかねません。
なぜなら、育毛剤だけで薄毛は治らないからです。
薄毛に悩む多くの人は、テレビCMやドラッグストアで、「これで薄毛が治る……!」という思いで、育毛剤を手に取るのでしょう。
しかし、育毛剤をいくら使い続けても髪が生えるわけではないのです。
育毛剤だけを長期間使い続けたところで、目に見えた改善効果は出ないため「薄毛は治らないんだ……」と治療を諦めてしまうなんてことも。
薄毛は、自分に合った正しい治療を正しく実践すれば、改善できます。
AGA専門のクリニックでは、専門医が細かく経過を観察し、患者一人ひとりに合った治療を施してくれます。
まずは、基本無料のカウンセリングで、気軽に相談することから始めるといいでしょう。
育毛剤は頭皮環境の改善にはおすすめですが、育毛剤に手を出す前に、まずはAGA専門の病院を受診し、医師に相談するといいでしょう。
【育毛剤を使う前に】育毛剤のデメリット③:アレルギーの危険はある
育毛剤を使用するにあたって、アレルギー体質の人は注意が必要です。
育毛剤には、アレルギー症状を引き起こす可能性のある成分も含まれています。
そのため、人によっては育毛剤を使用した際、かゆみや湿疹などを引き起こすことも。
育毛剤に副作用のリスクが少ないと言われていますが、リスクは0ではないことを覚えておきましょう。
もし育毛剤を使用していて、少しでもかゆみや湿疹、赤みなどが見られた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談しましょう。
また、使用を検討しているがアレルギーを持っているという人も、まずは医師に相談することをおすすめします。
【育毛剤を使う前に】育毛剤の正しい使い方は?

頭皮環境を整えるためにも、育毛剤は「正しい使い方」で使用することが大切。
ここでは、育毛剤を使う上でのポイントや、育毛剤を選ぶときの注意点などについて触れていきます。
【育毛剤を使う前に】育毛剤の正しい使い方①:自分の頭皮環境に合ったものを
育毛剤を使用する際は、自分の頭皮環境に合ったものを使う必要があります。
しかしながら、どんな育毛剤が自分に合うのか、すぐにはわかりませんよね。
まず、頭皮に対する悩みや、薄毛を助長していそうな要素を自分で探してみましょう。
育毛剤は、頭皮の血行促進、栄養を与える、汚れを落とすという3つの効果があります。
そして、商品それぞれの特徴・効能を見ることが大切。
例えば、「頭皮が脂っぽい」ことで悩んでいる場合、汚れを落とすことに特化した育毛剤を選ぶとよいでしょう。
しかし、自己判断だけでは本当に頭皮が脂っぽいのか、実は別のところに薄毛の原因があるのか、正しく判断しきれません。
自己判断で育毛剤を選べないという場合には、一度AGA専門のクリニックでカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
【育毛剤を使う前に】育毛剤の正しい使い方②:頭皮を清潔にしてから使う
育毛剤は、頭皮を清潔にする効果があります。
ただし、使う前に頭皮をある程度清潔にしておくことも大切です。
頭皮が清潔でなければ、育毛剤の効果は半減してしまいます。
さらに、もしも頭皮が清潔でなく、炎症が起こっていた場合、育毛剤を使うことが刺激となり、炎症がさらに悪化するおそれがあります。
育毛剤は、基本的に入浴後、髪が乾いた状態に使うのがベストとされています。
シャンプーでしっかり頭皮の汚れを落とし乾燥させ、清潔な状態の頭皮に育毛剤を使用するようにしましょう。
【育毛剤を使う前に】育毛剤の正しい使い方③:継続的に使う
育毛剤はAGA治療薬と同様、継続的に使うことが大切です。
頭皮環境は、一朝一夕で改善されるものではありません。
育毛剤による頭皮の血行改善効果も、一定の期間使用して初めて効果が出るものです。
育毛剤を使った頭皮環境の改善は、日頃から少しずつ行うようにしましょう。
【育毛剤を使う前に】おすすめの育毛剤(男性の薄毛編)

頭皮環境を整えるための育毛剤は、種類があまりにも多く、使うにもどれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
本記事では、通販サイトで紹介されている育毛剤の中でも、人気の育毛剤がどのように頭皮環境を整えてくれるのかを解説します。
おすすめの育毛剤①:チャップアップ
髪の毛の成長によいと言われている亜鉛、ノコギリヤシ、センブリエキスなどの多くの成分が使用されている育毛剤です。
センブリエキスには、頭皮の血行促進効果があると言われています。
おすすめの育毛剤②NFカロヤンガッシュ
センブリエキスを含み、頭皮の血行促進に特化した育毛剤。
第三種医薬品に該当するので、医師の指示が必要。
おすすめの育毛剤③スカルプD
アンファーによる育毛剤。
毛母細胞を活性化させると言われている「クロレラ」が配合されています。
【育毛剤を使う前に】おすすめの育毛剤(女性の薄毛編)

育毛剤には、男性用だけでなく、女性用もあります。
女性の抜け毛は、男性の抜け毛とメカニズムが異なるため、育毛剤を選ぶ際には性別に合ったものを選びましょう。
また、女性向けの育毛剤は、男性と比べて、保湿効果が高いものが多いです。
育毛剤に含まれる保湿効果も、頭皮環境を整える重要な要素の1つです。
おすすめの育毛剤①ポリピュアEX
血行を促進させるセンブリエキスやニンジン抽出液、保湿効果を持つブチレングリコール、消炎作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムを含んだ、頭皮全体の環境を整えることができる育毛剤です。
おすすめの育毛剤②ベルタ
センブリエキスと酢酸トコフェロールといった血行促進作用と、グリチルリチン酸の抗炎症作用が特徴の育毛剤です。
また、髪の毛のもととなるアミノ酸を多く含んでいます。
おすすめの育毛剤③モウガL
センブリエキスやニンジン抽出液の血行促進作用だけでなく、ショウキョウチンキによる毛母細胞の活性化作用や、ボタンピエキスの保湿作用を持ち、頭皮環境の改善を期待できる育毛剤です。
【育毛剤を使う前に】薄毛対策は育毛剤以外にもある!

頭皮環境を整えるためには、育毛剤だけに頼ってはいけません。
育毛剤の使用、日々の生活習慣の見直し、そしてAGA治療薬の服用によって初めて「薄毛の改善」につながります。
育毛剤の使用と並行して行うべき頭皮環境の改善とは、一体何なのでしょうか。
【育毛剤を使う前に】大切なのは頭皮環境を整えること
頭皮環境の改善は、育毛剤の使用以外におさえておくべきポイント・方法がたくさんあります。
どんなに高価な育毛剤を使用しても、生活習慣が乱れていては、頭皮環境が改善されにくくなってしまいます。
育毛剤の頭皮環境改善の効果を高めるためにも、生活習慣を見直しましょう。
【育毛剤を使う前に】頭皮環境を改善するためのポイント
- シャンプーの仕方を変える
- 食生活の見直し
- ストレス解消
- 十分な睡眠をとる
- 適度な運動
- 過度の飲酒や喫煙を控える
【育毛剤を使う前に】育毛剤以外の頭皮改善ポイント①:シャンプーの仕方を変える
頭皮環境を改善するために、まず見直すべきは「シャンプーの仕方」。
洗髪時に爪を立ててゴシゴシ頭皮をこする、シャンプーの回数が多すぎる、などの行動は余計な抜け毛を増やし、薄毛を助長させてしまうことも。
シャンプーは最も身近な頭皮ケアでもあるので、正しいシャンプーの仕方を身につけることは、頭皮環境改善にはとても重要です。
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「抜け毛」の原因はシャンプーと頭皮ケアにあるかも?
【育毛剤を使う前に】育毛剤以外の頭皮改善ポイント②:食生活の見直し
栄養バランスの偏った食生活を送っていると、頭皮環境が悪化し、薄毛のリスクが高まります。
偏食や脂っこい食事が多い人は、今すぐ食生活を見直しましょう。
栄養が偏ると、髪の毛にある栄養分にも影響を及ぼし、育毛剤の効果も弱まってしまいます。
また、脂っこい食事は頭皮の皮脂分泌量を増してしまいます。
頭皮の皮脂分泌量が増えると、頭皮環境の悪化だけでなく、脂漏性脱毛症を引き起こすおそれも。
食生活を見直すにあたって、髪の毛によい栄養素を含んだ食べ物は何かということも、知っておくとよいでしょう。
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【育毛剤を使う前に】育毛剤以外の頭皮改善ポイント③:ストレス解消
ストレスが直接の原因で薄毛になることはありませんが、人によっては薄毛を助長してしまうおそれがあります。
人は慢性的にストレスを受けると、血行不良に陥りやすくなります。
血行不良になると、頭皮に栄養が行き届かなくなり、薄毛につながる可能性があるのです。
また、ストレスは暴飲暴食や睡眠不足も招くため、頭皮環境にはもちろん、健康にもいいとは言えません。
自分なりのストレス解消法を見つけるよう努めましょう。
【育毛剤を使う前に】育毛剤以外の頭皮改善ポイント④:十分な睡眠をとる
睡眠不足は血行不良につながり、それが頭皮にも、健康にも影響を及ぼします。
血行促進のために育毛剤を使用したとしても、睡眠不足が続いていてはすべてが無駄になってしまうかもしれません。
また、どんなに効果的な薄毛治療を行っても、睡眠時間が不足していては治療効果が十分に発揮されないおそれがあります。
ストレスと同様に、睡眠不足が直接薄毛の原因となるわけではありませんが、頭皮環境改善のためには最低でも6時間以上の睡眠時間を確保するようにしましょう。
【育毛剤を使う前に】育毛剤だけでない頭皮環境の改善⑤:適度な運動
運動不足も血行不良を引き起こすため、頭皮に悪影響を及ぼすおそれがあります。
また、運動不足によって起こりうる肥満が、頭皮の皮脂分泌量を増加させ、さらに頭皮環境を悪化させることも。
日頃から少しだけでも身体を動かすなど、適度な運動を心がけることで、頭皮の血行促進につながります。
【育毛剤を使う前に】育毛剤だけでない頭皮環境の改善:⑥過度な飲酒を控える
お酒の飲み過ぎは、睡眠不足や頭皮の皮脂分泌量を増加させるおそれがあります。
また、アルコールに含まれるアセトアルデヒドが、薄毛の原因になる悪玉ホルモンの生成を促進させるという一説も。
飲み過ぎによって肥満を起こし、頭皮の皮脂が増加してしまう可能性もあるので、十分な注意が必要です。
【育毛剤を使う前に】育毛剤だけでない頭皮環境の改善⑦:喫煙を控える
喫煙は、ビタミンを破壊させるおそれがあります。
ビタミンは、頭皮環境を保つために必要な栄養素と言われているため、ビタミンが不足すると頭皮環境悪化のリスクが高まります。
タバコを1本吸うだけでも、相当な量のビタミンを破壊させてしまうと言われています。
とはいえ、いきなりタバコを止めてしまうことも、かえってストレスにつながりかねません。
薄毛治療を機に、少しずつタバコの本数を減らしてみることも、頭皮環境の改善につながるでしょう。
【育毛剤を使う前に】薄毛対策なら育毛剤、薄毛治療ならAGA治療薬を

育毛剤を使いながら薄毛を治していくにあたり、AGA治療薬と育毛剤はそれぞれ目的が異なるということをしっかりと理解することが大事です。
【育毛剤を使う前に】育毛剤は薄毛の治療ではなく「薄毛の予防」として
育毛剤は、頭皮環境の改善、薄毛予防の一環として使うことが望ましいでしょう。
また、日常生活のあらゆる生活習慣などを見直し、育毛剤を正しく使うことで、初めて頭皮環境の改善につながります。
そして忘れてはならないのが、本気で薄毛治療に取り組むなら、日頃の頭皮ケアと並行して「AGA治療薬」を服用することが効果的だということ。
育毛剤とAGA治療薬が持つ効果の違いを正しく理解して、薄毛を治療していきましょう。
【育毛剤を使う前に】薄毛が気になったら、早めにAGA専門クリニックへ相談
「薄毛かも……」と少しでも不安に感じたら、まずはAGA専門のクリニックにてカウンセリングを受けることをおすすめします。
カウンセリングは基本無料である上、プライバシーにも十分配慮された環境で受けられます。
薄毛治療は、皮膚科や内科でも受けることができますが、薄毛の専門医がいるとは限りません。
また、プライバシー保護の意識が、平均的にやや薄いというのも難点。
AGA専門のクリニックでは、数多くの治療実績がある薄毛の専門医が、自分に合った薄毛治療法を提案してくれるほか、完全予約制・個室完備でプライバシーにも配慮されています。
育毛剤を手に取る前に、まずは安心して薄毛治療を受けられるクリニックに、足を運んでみませんか?