
2018年09月03日 更新
ストレスが抜け毛に関係してるって本当? 抜け毛が起こるメカニズムを知ろう
今回は、抜け毛とストレスに悩む人にぜひ知っておいてほしい、「抜け毛が起こるメカニズム」と「抜け毛とストレスの関係」についてまとめました。抜け毛について理解をし、今日から予防を始めましょう!
ストレスと抜け毛の関係性

ストレスは“間接的に”抜け毛の原因になり得る
ストレスを抱えた状態が続くと、身体にはさまざまな異常が現れるようになります。
ストレスによるこの体調変化が、頭皮環境の乱れを引き起こし、 抜け毛・薄毛につながってしまうのです。
このように、ストレスがきっかけで抜け毛が起こる症状を、神経性脱毛症と呼びます。
ストレスが抜け毛の直接的な原因になることはなく、きっかけには過ぎないものの、甘くみてはいけません。
ストレスを放置すれば、抜け毛が増えるきっかけとなるだけでなく、身体にさまざまな変調をきたし、大変危険です。
まずは、ストレスが原因で起こるさまざまな身体の変調について見ていきましょう。
ストレスから起こる不調①:血行不良
ストレスが原因で起こる不調の1つが、「血管の収縮」。
ストレスは副交感神経と交感神経のバランスを崩すことで、血行不良をもたらすと考えられています。
血管が収縮すると、身体の血の巡りが悪くなり、本来頭皮に送られるはずの栄養素が適切に行き渡りにくくなります。
そのため、日常的にストレスに悩まされている人は、抜け毛や細毛化を起こしやすい状態にあると言えるのです。
ストレスから起こる不調②:頭皮環境の乱れ
ストレスが溜まると、皮脂の過剰分泌を引き起こし、頭皮環境にも悪影響を及ぼします。
脂性のフケやベタつき、においが気になる場合、ストレスをきっかけに皮脂の過剰分泌が起こっているかもしれません。
皮脂の過剰分泌を放置すると、「脂漏性(しろうせい)脱毛症」という症状を引き起こし、抜け毛が増加するおそれもあるので注意しましょう。
ストレスから起こる不調③:自律神経の乱れ
ストレスは、自律神経の乱れを引き起こす大きな要因の1つ。
自律神経は、活動している時や緊張を感じている時に働く交感神経と、リラックス状態の時に働く副交感神経の2つに分けられます。
2つの神経の切り替えは、脳の視床下部という場所で行われており、通常は上手にバランスが取られています。
しかし、ストレスによる緊張で交感神経が優位な状態ばかりが続くと、身体はさまざま変調をきたすことに。
自律神経が乱れると、血圧の乱れや動悸、血管の収縮といった症状を引き起こす可能性があります。
とくに、血管の収縮は、頭皮へ送られるはずの栄養素を減らしてしまうことで、抜け毛や薄毛につながります。
ストレスから起こる不調④:ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは、自律神経と密接な関係を持っています。
ホルモンの分泌は、自律神経と同じく脳の視床下部で調整されています。
ストレスによって自律神経が乱れている状態のときは、ホルモンバランスの乱れも同時に起こっていると考えてよいでしょう。
私たちがストレスを感じると、アドレナリンというホルモンが増加。
アドレナリンは交感神経の働きをより強めて血流を悪化させ、抜け毛を助長してしまうのです。
また、女性にとって、ストレスによる女性ホルモンの減少は、さまざまな変調を引き起こす原因となります。
あらわれるのは、生理不順、肌荒れ、抜け毛の増加などの症状。
男女ともに、ホルモンバランスの乱れは、体調不良や抜け毛の増加につながるのです。
ストレスから起こる不調⑤:免疫力の低下
ストレスを感じると、自律神経が乱れ、交感神経が活発になるということに触れました。
ストレスが長期間に及ぶ場合、交感神経の活動が続き簡単には副交感神経に切り替わらない状態が続きます。
副交感神経は免疫機能を正常化する役目を持っているため、副交感神経の働きが弱まると、免疫力も低下してしまうのです。
免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるだけでなく、症状が重くなる、完治するまでに時間がかかるといった身体の変調に悩まされることもあります。
ストレスから起こる不調⑥:内臓消化器系の機能低下
胃や腸などの消化器官の働きは、副交感神経が優位の時に活発化します。
逆に、ストレスを受けて交感神経が活発な時は、胃や腸の働きが抑制されてしまうのです。
ストレスを受けた時に胃が痛くなる、お腹を下しやすくなるといった症状が出やすいのは、内臓機能が低下しているためです。
長期的な胃もたれや胸やけ、腹痛に悩んでいる人は、ストレスを溜め込んだままにしていないかどうか、今一度振り返ってみましょう。
局所的に抜け毛が増える「円形脱毛症」の原因はストレス?

円形脱毛症の原因はストレスではなく「自己免疫疾患」説
コイン状に抜け毛が進行する円形脱毛症という症状を聞いたことがある人は多いでしょう。
一般的に、円形脱毛症とはストレスが原因となって抜け毛が増加することで発生すると考えられていますが、実際のところそうではありません。
円形脱毛症の原因は、免疫の異常により、自分自身の身体を外敵とみなして攻撃をしてしまう自己免疫疾患が有力説であると考えられています。
Tリンパ球という免疫細胞が毛根を異物として認識して攻撃するため、部分的な抜け毛が起こってしまうのです。
この自己免疫疾患の発症には、体質が大きく関係しているとされており、ストレスはあくまできっかけの1つとして考えられています。
アトピー素因も円形脱毛症の発症に関係する?
「自己免疫疾患」が原因と考えられている円形脱毛症を発症しやすいのは、アトピー性皮膚炎や、花粉症などのアレルギー疾患を抱えている人とされています。
これらの症状も、免疫機関の働きが過剰になることが原因であり、攻撃対象の誤認を引き起こしやすい体質と考えられているためです。
このような体質の人が、ストレスや疲労などをきっかけとして自己免疫疾患を発症し、円形脱毛症による抜け毛に苦しめられるのかもしれません。
男性の抜け毛の原因は、ストレスが主じゃない?

ストレスが、抜け毛を引き起こすきっかけになるということは理解できましたね。
しかし、世の男性を苦しめる抜け毛について、ストレスがきっかけにすぎないのだとしたら、抜け毛を引き起こす「根本的な原因」は一体何なのでしょうか。
ここからは、抜け毛を引き起こす本当の原因について、詳しく解説していきます。
男性の抜け毛の原因①:男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」
最近CMなどでも話題の、薄毛や抜け毛に悩む日本人男性のほとんどが発症しているとされるAGA(男性型脱毛症)。
この脱毛症には、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが大きく関わっているのです。
ジヒドロテストステロンは、脱毛ホルモンともよばれ、毛周期の短縮によって抜け毛を引き起こす恐ろしいホルモンであり、男性の抜け毛の大きな原因とされています。
AGAは、男性ホルモンであるテストステロンに、5αリダクターゼという還元酵素が結びつき、ジヒドロテストステロンに変化することで発症します。
抜け毛を食い止めるためには、ジヒドロテストステロンの発生を防ぐ必要があるのです。
男性の抜け毛の原因②:遺伝
抜け毛や薄毛を引き起こす原因として、しばしば遺伝が挙げられますが、これは間違いではありません。
実は、ジヒドロテストステロンの生成に関わる5αリダクターゼの分泌量は、遺伝によって左右されると考えられています。
遺伝的に5αリダクターゼの分泌量が多い人は、脱毛ホルモンが発生しやすく、抜け毛が増加しやすい体質であり、そうでない人は抜け毛や薄毛に悩まされにくいということ。
また、ジヒドロテストステロンを感知する器官「アンドロゲンレセプター」の感受性も、遺伝によって決められています。
つまり、この器官の感度が高い人はジヒドロテストステロンの影響を受けやすいため、AGA(男性型脱毛症)の発症リスクが高いのです。
「遺伝のせいで抜け毛が多いなんて、もう為す術がない……」と思わないでください!
ストレスに対処するなど、生活習慣の改善で抜け毛を予防することはできます。
どうしても気になる人は、AGA専門クリニックを訪れて遺伝子検査を受けてみてもよいでしょう。
女性の抜け毛の原因って?

女性の抜け毛の原因は、女性ホルモンの乱れ
女性に多いと言われている抜け毛は、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれます。
FAGAによる女性の抜け毛の主な原因は、髪を成長させる作用を持つ女性ホルモンの乱れ。
女性ホルモンは、男性ホルモンとは異なり、髪の毛の成長を促す作用があります。
しかし、ストレスや生活習慣など、何らかの原因で女性ホルモンの分泌量が減少すると、女性体内の男性ホルモンの働きが優位に現れ、脱毛という症状が現れると考えられているのです。
また、女性の抜け毛は男性とは異なり、頭皮全体で起こるびまん性という特徴を持ちます。
女性の抜け毛は、加齢と出産によって引き起こされる
髪全体が薄くなり、ボリュームがなくなっていくという、女性特有の脱毛症であるFAGA。
女性の抜け毛を引き起こす原因である「女性ホルモンの乱れ」は、主に加齢によって引き起こされます。
女性ホルモンは年齢を重ねるにつれて少しずつ減少していき、とくに閉経以降に急激なホルモンバランスの乱れが起こるのです。
また、女性は妊娠中に女性ホルモンが多く分泌されますが、出産を終えると分泌量は正常に戻ります。
この急激な女性ホルモンの減少によっても、抜け毛が起こってしまうのです。
ストレスによる栄養不足が原因で抜け毛が起こる?

髪の毛に対する亜鉛の役割
髪の毛の成長に欠かせない栄養素である亜鉛。
この亜鉛には、細胞分裂を助けて、新陳代謝を整える働きがあります。
髪の毛は、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことによって成長します。
亜鉛は細胞分裂を促す働きを持つため、髪の成長や抜け毛防止の作用が期待できる、重要な栄養素なのです。
さらに亜鉛には、髪の毛のもととなるタンパク質ケラチンの生成を促す働きも。
亜鉛が不足すると、髪の毛を構成するタンパク質の生成が進まず、髪の成長鈍化や抜け毛の増加につながってしまうおそれがあるのです。
ストレスは亜鉛を消費してしまう
しっかりと摂取する習慣をつければ、髪によい効果をもたらしてくれる亜鉛。
しかし、亜鉛が不足してしまうと、髪の毛が十分に成長しなくなり、毛が抜けやすくなるといった悪影響を及ぼします。
そして亜鉛不足に陥る原因の1つが、私たちを悩ませるストレスなのです。
亜鉛は、ストレスに敏感な栄養素。
ストレスを溜め込みすぎると、ストレス対処に大量の亜鉛が消費されてしまい、髪の成長に必要な栄養分が不足してしまうのです。
このようにストレスは、髪の成長鈍化や抜け毛を引き起こす原因になるかもしれないのです。
ストレスによる自律神経の乱れは白髪の原因にもなる?

髪の毛を黒くするのはメラノサイト
生まれたばかりのときに生えている産毛は、白髪の状態です。
この産毛が成長するにともなって色づき、私たち日本人の髪は一般的に黒色へと変化していきます。
髪を色づけているのは、メラニン色素。
そしてメラニン色素を作る細胞のことを、メラノサイト(メラニン細胞)と呼びます。
メラノサイトはストレスに敏感
メラニン色素を生み出すメラノサイトは、ストレス環境に弱く、ストレス過多な状態では正常な働きができなくなることも。
長期間ストレスを溜め込んだ状態が続くと、メラニン色素による髪への着色が行われにくくなり、白髪が増えると考えられているのです。
また、ストレスによる自律神経の乱れも、白髪の増加と関係があるかもしれません。
自律神経の乱れからくる血行不良は、髪の毛へのミネラル供給を阻害し、メラニン色素を作る酵素の働きを弱めてしまいます。
そのため、ストレスで白髪が急激に増える場合も考えられるのです。
白髪が目立ってきたら抜け毛の予兆かも
ストレスによる白髪の増加は、20代、30代の男女でも起こり得るもの。
若白髪が突然増えたという人は、自分が過酷なストレス環境に置かれていないか、今一度考えてみましょう。
そして過度なストレスを感じていると判断でき、実際に白髪が増えているのならば、それは同時に抜け毛が起こるリスクも高まっているかもしれません。
白髪や抜け毛を防ぐためには、やはりストレスを減らしていくことが大切なのです。
ストレス解消で抜け毛を予防するために

私たちを苦しめるストレスは、間接的ではあるものの、やはり抜け毛を引き起こす要因の1つと言えます。
できることなら、ストレス環境から無縁の生活を送りたいですよね。
しかし、日常生活でストレスを完全になくすということは、現実的に難しいでしょう。
日々のストレスをうまく解消していくことが、抜け毛対策への第一歩となります。
ここで、抜け毛を防止するためのストレス解消法を見ていきましょう。
ストレスを解消するには、生活習慣の見直しが大事
ストレスを解消するために大切なこと
- 十分な睡眠をとる
- 適度な運動をする
●十分な睡眠
睡眠にはダメージを受けた身体を回復させる効果があります。
傷ついた組織の修復が進み、肌の細胞分裂を促進する成長ホルモンが最も分泌されるのが、寝ている時間です。
睡眠の量と質を十分に確保することで、紫外線を受けた頭皮ダメージや肌荒れの修復が進行。
そして、睡眠は身体的ダメージだけでなく、精神的なストレスの回復にも大きな効果を発揮します。
睡眠中は副交感神経が優位に働く状態であるため、血行がよくなり身体の不調が改善され、心身ともにリラックスすることができるのです。
逆に、睡眠不足になると、自律神経やホルモンバランスが乱れるため、身体全体に変調をきたします。
日常のストレスが改善されるどころか、精神が不安定になりやすく、ストレスが増大してますます抜け毛が増えてしまうおそれも。
ストレスの蓄積を感じるときには、質の高い睡眠を十分にとり、睡眠不足を解消するよう努めましょう。
●適度な運動
身体を動かすことは、ストレスを解消するのに絶大な効果が期待できる方法です。
運動は、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンやエンドルフィンといったホルモンを増加させ、精神的ストレスを軽減。
また、運動を習慣化することによって代謝が向上し、血行不良の改善も期待できるため、有効なストレス解消法と言えるでしょう。
もしあなたが今ストレスを感じ、抜け毛に悩んでいるなら、運動をしない手はありません。
良質な睡眠や運動を習慣化し、上手にストレスを解消していくことが大切です。
これらの方法以外にも、趣味に没頭する時間を作る、気の合う友人と話すなど、自分なりにリラックスできる時間を作ることがストレス解消につながります。
抜け毛の原因はストレス以外にもある!

皮脂の過剰分泌や血行不良、湿疹やかぶれといった頭皮トラブルの原因は、ストレス以外にも多々あります。
劣悪な頭皮環境や抜け毛に悩んでいる人は、日々の生活習慣を見直すことで、薄毛や抜け毛の改善に期待できるかもしれません。
ストレス以外の抜け毛の原因①:過度な飲酒
飲酒によって取り入れたアルコールを分解するためには、髪の毛の成長に必要な亜鉛・アミノ酸・ビタミン類などの栄養分を消費します。
とくに亜鉛は、髪のもととなるケラチンが作られるのを助ける役目を持つとても重要な栄養分。
過度な飲酒は、分解にともなう亜鉛の消費量を増加させることに。
亜鉛が不足すると、ケラチンの生成が進まなくなるので、髪の成長鈍化や抜け毛を引き起こすおそれがあります。
また、アルコールを分解する際に生じるアセトアルデヒトという物質は、髪の成長に欠かせない睡眠を阻害する原因になるとも言えます。
睡眠不足は、自律神経とホルモンバランスの乱れを起こし、ストレス耐性の低下や頭皮環境と血流の悪化による抜け毛を引き起こしかねません。
お酒はリラックス効果や血行促進など、髪によい影響を与える場合もありますが、飲み過ぎは抜け毛を引き起こす可能性があることを覚えておきましょう。
ストレス以外の抜け毛の原因②:喫煙
百害あって一利なしと呼ばれるタバコですが、やはり髪にとっても大敵です。
血管を収縮させる作用を持ち、血行不良を引き起こすので、抜け毛を増加させる原因にもなりかねません。
また、煙草に含まれるニコチンは、ビタミンCを破壊するといわれています。
さらに、ビタミンCは、ストレスとも密接な関係にあるのです。
ビタミンCには抗ストレス作用があるため、喫煙によるビタミンの破壊は、結果としてストレス耐性の低下にもつながってしまいます。
当然ストレスは、自律神経やホルモンバランスの乱れなどの変調をもたらし、抜け毛につながることも。
喫煙は、ストレスと抜け毛を軽減したい人にとって、絶対に控えるべき習慣なのです。
ストレス以外の抜け毛の原因③:食生活の乱れ
抜け毛の予防には、日々の食生活を見直すことも重要です。
食生活が乱れるとかゆみやフケ・頭皮ニキビなどが発生し、頭皮環境の悪化や、栄養不足による細毛化、抜け毛を起こす可能性を高めます。
さらに頭皮の炎症が長引くと、脂漏性脱毛症を発症し、抜け毛が増加してしまうおそれもあるので気をつけたいところ。
抜け毛の増加につながりかねない食習慣として、脂質の高いものを頻繁にとる食習慣のある人は要注意です。
脂質を多く摂る食事は、皮脂の分泌量を増加させ、頭皮の炎症やそれにともなう抜け毛を引き起こす原因となります。
またビタミン類は、頭皮環境を整える効果を持っており、不足すると頭皮や髪の健康を損なってしまいます。
ストレスによる抜け毛に悩んでいる人は、抗ストレス作用と頭皮環境の改善効果があるビタミンCを取ることで、ストレスの緩和と抜け毛の防止に期待できるかもしれません。
ストレス以外の抜け毛の原因④:外的ダメージ
市販のシャンプーの中には、高級アルコール系の界面活性剤を使用した洗浄力の強いものがありますが、体質によっては頭皮に炎症を起こし、抜け毛を増加させる原因となってしまいます。
「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」といった表記があるものは、洗浄力の強すぎる界面活性剤が含まれ、頭皮に刺激を与えすぎる可能性があります。
シャンプーを購入する際は、成分表記によく目を通すようにしましょう。
パーマやカラーリングに使用される薬剤も、髪や頭皮に強いダメージを与え、湿疹やかぶれなどのトラブルの原因となるため、抜け毛に悩んでいる人は控えることをおすすめします。
また、紫外線は髪にダメージを与えるという点に目がいきがちですが、実は頭皮にも大きなダメージを与えており、抜け毛の原因となってしまいます。
頭皮環境の悪化は、いずれも抜け毛の増加や脂漏性脱毛症の発症といったトラブルを引き起こしかねないので、まずは日々の生活習慣やストレス、ヘアケアを見直してみましょう。
ストレス性の抜け毛対策に「育毛剤」は効果あるの?

「抜け毛が増えたらまず育毛剤」というイメージを持っている人は多いでしょう。
しかし、AGA(男性型脱毛症)が原因である抜け毛を抑えるのに、医薬部外品である育毛剤は効果を発揮しないのです。
では、ストレスがきっかけで起こっている抜け毛に対しては、有効なのでしょうか。
育毛剤が持つ効果と、ストレスからくる抜け毛への影響を解説していきます。
育毛剤(医薬部外品)の効果は頭皮環境を整えること
そもそも育毛剤の多くは医薬部外品・化粧品に分類され、その目的は生えている髪を抜けにくくし、薄毛を予防することです。
医薬部外品である育毛剤は、現状生えている髪に対して効果を発揮するために開発されており、ゼロから髪を生やす発毛効果はありません。
育毛剤は頭皮環境を改善し、抜け毛を予防することや髪を成長させるために有効であるということを覚えておきましょう。
もちろん、ストレスからくる頭皮環境の悪化や抜け毛に対して予防するという意味では、効果が期待できます。
育毛剤(医薬部外品)の種類には、主に以下の3つがあります。
頭皮の血行良化によって抜け毛を予防する育毛剤(医薬部外品)
市販されている育毛剤(医薬部外品)の中には、血行促進効果をもつものが多くあります。
ストレスからくる抜け毛には血行不良が大きく関わっていますが、育毛剤の使用により血行不良を改善することができれば、抜け毛を防止し、髪の成長を促進できるかもしれません。
ストレスが溜まっており、抜け毛の増加が気になる人は、これらの成分を含む育毛剤(医薬部外品)を探してみるのもよいでしょう。
頭皮を清潔に保つことで抜け毛を予防する育毛剤(医薬部外品)
日々の食生活の乱れやストレスが、過剰な皮脂の分泌を招き、抜け毛を起こす場合があります。
これは過剰な皮脂の分泌が、頭皮にいる常在菌の異常繁殖を起こし、フケの増加や脂漏性皮膚炎を招くおそれがあるためです。
育毛剤(医薬部外品)に含まれる殺菌成分には、菌の数を減らし、フケや炎症を抑える効果が期待できます。
常在菌の数を適度に保つことで、抜け毛を引き起こす頭皮トラブルを解決してくれるのです。
ストレスは皮脂の分泌を増えやすこともあるため、頭皮が脂っぽい人は、育毛剤(医薬部外品)で頭皮を清潔に保ち、抜け毛を予防しましょう。
頭皮や髪の毛に栄養を与えることで抜け毛を予防する育毛剤(医薬部外品)
育毛剤(医薬部外品)には、髪の毛や頭皮に必要な栄養素が含まれているものも。
私たちの髪の毛は、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで成長していきます。
この毛母細胞がスムーズに細胞分裂を行うためには、栄養が必要です。
私たちは、主に口にしたものから栄養を摂取しますが、育毛剤(医薬部外品)を使えば、髪の毛・頭皮に必要な栄養を直接与えることができます。
育毛剤を適切に使用すれば、ストレスが原因で細くなってしまった髪を、強く太くする効果が期待できるかもしれません。
正しいシャンプーの仕方でストレスと抜け毛の悩みを解消

ストレスが溜まって抜け毛が増加すると、育毛剤ばかりに頼ってしまう人もいます。
たしかに育毛剤の使用は、ストレスによってダメージを受けた髪に栄養を与える効果が認められていますが、抜け毛を減らしたいのであればそれ以前に、毎日のヘアケアを見直すことも重要です。
誤ったシャンプーの仕方が、頭皮の乾燥やフケの増加といった頭皮トラブルを招き、薄毛や抜け毛を招いてしまうことも。
正しいシャンプーの仕方を学び、ストレスからくる抜け毛対策を心がけましょう。
正しいシャンプーの仕方
まずシャワーや湯船に浸かる前に、髪をブラッシングしておきましょう。
髪に付着しているホコリやゴミは、ブラッシングで十分落とすことができ、さらにシャンプーの最中に髪が絡まるのを防ぎます。
次に、シャンプーをする前にお湯でしっかりと頭皮を洗い流すこと。
ワックスなどのスタイリング剤はお湯で落ちるものも多く、お湯だけの洗髪でも十分綺麗になります。
髪や頭皮をお湯で十分予洗いした後は、シャンプーを適量手に取り、頭皮にもみこむように洗っていきます。
この時、泡立ちがよくなるからと大量のシャンプーを使う人がいますが、かえって頭皮にシャンプーの薬剤が残りやすくなり、頭皮トラブルを引き起こす原因にもなりかねません。
シャンプーをする際は、「適量」を意識しましょう。
また、洗うときは、「頭皮マッサージをするように洗うこと」を心がけましょう。
頭皮マッサージをすることで、リラックスでき、ストレス解消効果を期待できます。
注意すべきは、爪を立てて洗わないようにすること。
頭皮に傷ができてしまい、炎症などの頭皮トラブルや抜け毛を引き起こしてしまうためです。
洗うときは、優しく指の腹を動かしながらシャンプーすることが大切。
シャンプーの洗浄成分にも気を配ること
高級アルコール系の界面活性剤を含むシャンプーは、洗浄力が高く、使う人の体質によっては余計な頭皮トラブルや抜け毛が起こる原因になるかもしれません。
とくに肌が弱い人は、シャンプー購入時に成分表記をチェックするようにしましょう。
髪によいシャンプーにはアミノ酸シャンプーがありますが、髪や頭皮への刺激を抑えることができ、敏感肌やアトピー肌の人でも安心して使えるでしょう。
頭皮トラブルによる抜け毛に悩んでいる人には、とくにおすすめです。
「正しいシャンプー方法」についてもっと詳しく知りたい人はこちら
【プロが監修】ハゲる前に正しくシャンプー! 髪のプロが教える、薄毛を防ぐ髪の洗い方
抜け毛・薄毛のメカニズムを理解して、正しい対策方法を

ストレスは抜け毛の引き金になるおそれがある
ストレスは、さまざまな身体の変調を招き、やがて薄毛や抜け毛を引き起こしてしまいます。
あなたが悩んでいる薄毛や抜け毛がストレスに起因するものであれば、睡眠不足を解消する、運動を習慣化するといったストレス解消法を継続することで、それ以上薄毛や抜け毛が進行するのを防げるかもしれません。
ストレスを助長するような生活習慣を改め、食事や睡眠などにも気を配りながら、リラックスできる時間を作るようにしましょう。
ストレスorAGA? 「現状」と「原因」を知ることが大事
ただし、抜け毛においてストレスは要因の一つにすぎないということも理解しておきましょう。
その他の要因で抜け毛が起こっているのであれば、当然その原因に合った対策や治療を行わなければいけないのです。
とくに男性ホルモンの影響で進行するAGA(男性型脱毛症)は、薄毛や抜け毛に悩む男性の約3割が発症しているとされており、薄毛の主な原因だとされています。
AGAを患っているかどうかを判断するには、やはり専門医の受診するのが最もよい方法なのです。
もちろんAGAを発症していた場合には、医師の判断をもと適切な治療を進める必要があります。
AGA専門クリニックで抜け毛の相談を
AGA専門クリニックの中には、基本無料でカウンセリングを行っている病院もあります。
ストレスを溜めている人は、ストレス対策をより積極的に実践していくことも大切です。
ストレスが溜まって抜け毛が増えてしまっているかもという不安を、専門医に相談することで、気持ちが楽になる場合も。
自分に当てはまる症状を見つけて独自に対策方法を練るよりも、まずは気軽に診察を受け、治療していく必要性があるかを確認することが、抜け毛の改善への第一歩です。
まずは、AGA専門クリニックで行っている無料カウンセリングを受けてみませんか?