
2018年08月02日 更新
その薄毛、AGAかも? ハゲる前に知っておきたいAGAの特徴と治療法
AGAによる薄毛の特徴

「最近、薄毛や抜け毛が気になってきた」という人も多いのではないでしょうか?
薄毛や抜け毛といった症状が見られる場合は、AGA(男性型脱毛症)の可能性が考えられます。
ハゲ・薄毛に悩む日本人男性の多くが発症していると言われるAGA。
ここでは、AGAによる薄毛の特徴を説明します。
毛周期の話・AGAのメカニズム
AGAの原因を知る前に、髪の毛が抜けるメカニズムについて理解しておきましょう。
髪の毛が抜けるメカニズムには、「毛周期」が大きく関係します。
毛周期とは、髪の毛が成長して抜け落ちるまでの一定の周期のこと。
毛周期は、「早期成長期→中期成長期→後期成長期→退行期→休止期→早期成長期」の流れで進みます。
私たちの髪の毛が抜け落ち、新たに生えてくるのは、毛周期が正常に繰り返されているからなのです。
毛周期は、通常1,000〜2,000日程度かけて一巡します。
しかし、AGAを発症すると、毛周期は最短で100日程度に短縮され、髪の毛が太く長く成長する前に脱毛してしまうのです。
ヘアサイクルの短期化によって生じる抜け毛の増加は、AGAの症状の一つでもあります。
頭頂部・生え際から薄毛になる(進行パターン)
「頭頂部や生え際が薄くなってきた」と感じる人は、AGAの可能性が考えられます。
なぜならば、AGAは、主に頭頂部や生え際から薄毛が進行していくから。
AGAの進行パターンには、前頭部から進行するパターン、頭頂部から進行するパターン、前頭部と頭頂部の両方ともから進行するパターンがあります。
M字ハゲや頭頂部の薄毛は、AGAの典型的な症状であると言えます。
「自分もAGAによる薄毛かも……」と不安になった人は、鏡を使用して頭頂部と生え際をセルフチェックしてみるとよいでしょう。
AGAによる薄毛は進行性(自然治癒しない)
AGAの特徴において見逃せないのは、進行性であるという点。
AGAを治療せずにいると、頭頂部や生え際の薄毛は悪化の一途を辿るばかり。
また、AGAを一度発症すると、残念ながら自然治癒することはありません。
AGAを改善するためには、AGAについて正しい知識を持ち、適切な治療を行うことが必要です。
AGAによる薄毛の原因とは

AGAを治したいと思うのなら、まずは原因を知るところから。
AGAとは、「Androgenetic Alopecia」の略称で、男性ホルモンから来る脱毛症という意味を表しています。
AGAによる薄毛の原因について、詳しく見ていきましょう。
男性ホルモン
AGAの主な原因は、男性ホルモンの影響。
男性ホルモンの一種である「テストステロン」は、「5αリダクターゼ」という物質と結合し、「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンに変化します。
ジヒドロテストステロンが引き起こす毛周期の乱れによって、髪が太く長く育たなくなり、薄毛・ハゲが目立つようになるというのがAGAのメカニズムです。
AGAの薄毛に関係する要素

AGAの直接的な原因は、男性ホルモンの一つである「ジヒドロテストステロン」。
しかし、AGAの薄毛に関係する要素は、ジヒドロテストステロンの他にも存在します。
ここから、AGAの薄毛に関わる要素である「遺伝」と「頭皮環境」について見ていきましょう。
遺伝
「ハゲは遺伝する」と言われるように、AGAによる薄毛は遺伝が関与する側面もあるのです。
薄毛に関わる遺伝子情報は、主に2種類。
薄毛に関わる遺伝子情報
- 薄毛・抜け毛に関わる遺伝子情報①:5αリダクターゼの活性
- 薄毛・抜け毛に関わる遺伝子情報②:男性ホルモン受容体の感受性
前述の通り、AGAの原因は、男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の影響にあります。
5αリダクターゼの分泌量が多いと、AGAの原因であるジヒドロテストステロンが生成されやすくなるのです。
また、男性ホルモン受容体の感受性を決める遺伝子もAGAに関係していると言われています。
ジヒドロテストステロンは、前頭部や頭頂部付近に存在する男性ホルモンと結合することで、毛周期を乱すサインを出します。
「男性ホルモン受容体の感受性が高い」遺伝子を持つ人は、男性ホルモン受容体とジヒドロテストステロン結びつきやすいため、薄毛や抜け毛といった症状が現れやすい傾向にあるのです。
しかし、これら薄毛の遺伝子情報は必ずしも遺伝するとは限りません。
薄毛に関する遺伝子情報を受け継いでいるかを知りたい人は、遺伝子検査を受けてみるとよいでしょう。
頭皮環境
AGAの直接的な原因となるわけではありませんが、頭皮環境の悪化によって薄毛を助長することがあります。
頭皮環境が悪化する要因は、さまざまです。
例えば、間違った頭皮ケアや間違った髪の洗い方をしていると、頭皮に炎症が生じ、抜け毛や薄毛を招くおそれがあります。
また、食生活の乱れや睡眠不足などの生活習慣の悪化も、髪の毛の健康を害す要因です。
AGAを助長しないようにするためにも、普段の生活から頭皮環境を整えることを心がけましょう。
薄毛の治療効果が認められたAGA治療薬

AGAは、適切な治療を行えば改善できる病気で、多くはAGA治療薬の投薬治療によって行われます。
AGA治療薬は、医師の処方を受けた上で、適量・用法を守って使用することが大切です。
効果的な薄毛治療をまとめた男性型脱毛症診療ガイドライン
AGA治療を行う上で参考になるのは、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」。
このガイドラインは、日本皮膚科学会と毛髪科学研究会によって策定されました。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインは、男性型脱毛症と女性型脱毛症における標準的かつ効果的な治療法がまとめられたガイドラインのこと。
ここでは、男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインに記載されている、AGA治療薬を紹介します。
ミノキシジル
ミノキシジルは、もともと高血圧患者の降圧剤として開発された医薬品です。
ミノキシジル服用に伴う副作用として多毛症が確認されたため、薄毛治療薬としての研究が行われました。
ミノキシジル外用薬は、毛細血管を広げ、血流を促進する効果があるだけでなく、毛周期の短縮を阻害する働きも併せ持つ治療薬。
ミノキシジル外用による発毛効果には良質な根拠が存在するため、ミノキシジル外用薬はAGA治療の第一選択薬として推奨されています。
また、ミノキシジル外用薬の推奨度は、男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインにおいて、最高ランクのAと評価されています。
フィナステリド(プロペシア)
プロペシアは、フィナステリドを主な成分としたAGA治療薬です。
フィナステリドは、生え際や頭頂部に多く分布する「5αリダクターゼ」の働きを抑制することで、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの生成を阻害します。
フィナステリドの内服療法は、男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインにて、AGAの治療として行うよう強く推奨されています。
デュタステリド(ザガーロ)
有効成分「デュタステリド」を含むザガーロも、AGAに効果があるとして認可されている薄毛治療薬です。
デュタステリドは、フィナステリド同様、「5αリタクターゼ」に働きかけてジヒドロテストステロンの生成を抑制することで、AGAの進行を食い止めます。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインには、デュタステリドの投薬による発毛効果について高い水準の根拠が記されています。
AGA治療薬の副作用

以上に紹介した3つのAGA治療薬は、服用を続けることでAGAの症状を改善することができます。
しかし、これらのAGA治療薬は医薬品であるため、副作用が起こる可能性も否定できません。
ここでは、AGA治療薬の副作用について説明していきます。
以下に挙げるような症状が現れたら、副作用の可能性があるので直ちに薬の服用・使用を止め、医師に相談するようにしてください。
ミノキシジル
ミノキシジル外用薬がもたらす可能性のある副作用として、頭皮の発疹・発赤、かゆみ、頭痛などが挙げられます。
ミノキシジルはもともと高血圧患者に対する降圧剤として開発された薬であるため、血圧の降下や身体のむくみ、動悸、不整脈などの副作用が起こる可能性もあります。
ミノキシジル外用薬による副作用が現れた場合は、薬の服用を中止し、医師に相談するようにしましょう。
フィナステリド(プロペシア)
プロペシアに含まれる有効成分フィナステリドも、副作用を引き起こすおそれがあります。
プロペシアの副作用として代表的なものは、性欲減退(1〜5%未満)、勃起機能の低下(1%未満)、精液量の減少(1%未満)。
また、重篤な副作用として、肝機能障害が起こることもあります。
これらの副作用は必ずしも現れるわけではありませんが、フィナステリドによる副作用が心配な人は医師や薬剤師に相談しましょう。
デュタステリド(ザガーロ)
ザガーロもプロペシアと同様、性欲減退(3.9%)、勃起不全(4.3%)、精液量の減少(1.3%)といった副作用が現れる場合があります。
ザガーロを妊婦に投与した場合、胎児の発育に影響を及ぼすおそれがあります。
ザガーロの取り扱いには十分注意するようにしましょう。
AGAによる薄毛に植毛は効果的?

薄毛治療の選択肢の一つとして挙げられる「植毛手術」。
植毛とは、文字通り、髪を頭皮に植え付ける施術を指します。
すでに他の薄毛治療を始めた人の中にも、治療効果がすぐに実感できる植毛治療を試してみたい、という人もいるでしょう。
はたして、植毛はAGA治療に有効なのでしょうか?
植毛による薄毛治療に踏み切る前に、植毛に関する知識を身につけましょう。
植毛の種類(自毛植毛、人工毛植毛)
植毛には、「自毛植毛」と「人工毛植毛」の2種類があります。
自毛植毛は、後頭部や側頭部などの薄毛が目立たない部分から毛根を採取して、薄毛が気になる部分に移植する方法のこと。
一方、人工毛植毛は、ナイロンやポリエステルなどで作られた人工的な毛髪を頭皮に植え込む施術です。
続いては、植毛治療のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
植毛治療のメリット
自毛植毛は、薄毛治療におけるひとつの選択肢と言えるでしょう。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、自毛植毛はランクB(行うよう勧める)に評価され、その有用性が認められています。
また、自身の髪の毛を移植する自毛植毛は、移植による拒絶反応が起こりにくいという特徴があります。
植毛治療のデメリット
医療行為にあたる植毛治療は、合併症のリスクを避けられません。
また、植毛手術を行ったからといってAGAの進行が止まるというわけではないのです。
植毛手術を行ったとしても、植毛した箇所以外にハゲや薄毛の症状が現れる可能性もあります。
さらに、男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインにおいてランクBに位置付けられている自毛植毛に対し、人工毛植毛はランクD(行うべきでない)に留まります。
植毛手術を検討している人は、これらのメリットやデメリットを知った上で植毛治療を受けるかどうかを判断するとよいでしょう。
薄毛治療はAGA専門クリニックで受けられる

本記事で紹介した、投薬治療・植毛治療を含む薄毛治療は、AGA専門クリニックで受けることができます。
それでは、AGA専門クリニックで薄毛治療を受けることのメリットを紹介します。
AGAクリニックで薄毛治療を受けることのメリット①:カウンセリングが基本無料
多くのAGA専門クリニックでは、AGAを専門とした医師によるカウンセリングを基本無料で受けることができます。
薄毛や抜け毛といった症状に悩んでいても、「どの治療法が自分に合っているかわからない」という理由から薄毛治療に踏み出せない人もいることでしょう。
無料カウンセリングを受けると、AGA治療に精通した医師が、患者一人ひとりに合った治療法を提案してくれるでしょう。
ハゲや薄毛に関する些細な悩みを気軽に相談することができるのも、無料カウンセリングの魅力の一つです。
AGA専門クリニックが行っている無料カウンセリングを活用して、自分に合った治療法を見つけましょう。
『無料カウンセリング』に関するおすすめ記事
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AGAクリニックで薄毛治療を受けることのメリット②:プライバシーへの配慮
薄毛やハゲに悩む人にとって、その症状は非常にデリケートな問題。
「知人とはち合わせてしまったらどうしよう」などと気に病み、AGA専門クリニックを受診すること自体がハードルになることもあるでしょう。
しかし、そのような心配や不安を感じる必要はありません。
多くのAGA専門クリニックで、プライバシーへの配慮が徹底されているためです。
AGA専門クリニックでは、患者同士が顔を合わせないように、完全予約制・個室カウンセリングのシステムが取り入れられています。
また、ビデオ通話による診察を行っている AGA専門クリニックもあります。
AGA専門クリニックでは、薄毛治療を専門とするからこそできる、ハゲ・薄毛に悩む人に寄り添ったサービスを提供しているのです。
AGA専門クリニックの受診に不安を感じている人も、安心して受診することができるでしょう。
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AGAによる薄毛が気になったら早めに相談を!
現在、成人男性の約3分の1にあたる1,200万人が薄毛と言われ、その薄毛のほとんどがAGAによるものだとされています。
これだけ多くの人を悩ませるAGAは、誰がいつ発症してもおかしくありません。
「自分もAGAによる薄毛かもしれない」と不安を感じている人は、ハゲ・薄毛が進行して手遅れになる前に、早めにAGA専門クリニックを受診することをおすすめします。
繰り返しになりますが、AGAによる薄毛は適切な治療を行わなければ治癒することはありません。
ハゲや薄毛の兆候が現れていると感じたら、この機会にAGA専門クリニックを受診し、薄毛改善への一歩を踏み出してはいかがでしょうか。