
2019年04月02日 更新
【薬剤師監修】生え際・頭頂部の薄毛は治せる? 髪の毛を生やす3つのAGA治療薬
今回のAGA+では、効果的な「薄毛治療」と、薄毛予防につながる「髪の毛・頭皮のケア」について紹介します。
- 目次
- +【髪の毛のトラブル】男性に現れる薄毛・抜け毛って?
- +【髪の毛のトラブル】女性の薄毛も生え際・頭頂部から?
- +生え際、頭頂部の髪の毛が抜ける! 薄毛を助長してしまう要因って?
- +生え際・頭頂部が薄毛になる予兆ってあるの?
- +薄毛治療薬で生え際・頭頂部の髪の毛を生やす
- +生え際・頭頂部の薄毛治療薬における副作用と注意点
- +髪の毛は生えるとはいえ、薄毛治療薬の個人輸入は危険!
- +生え際・頭頂部の薄毛対策! 育毛剤(医薬部外品)で髪の毛・頭皮を健康に保つ!
- +髪の毛を薄毛から守るために、シャンプーの正しい知識を身につけよう
- +生え際・頭頂部の薄毛から髪の毛を守るには?
- +生え際の薄毛や髪の毛のトラブルはAGA専門クリニックで
【髪の毛のトラブル】男性に現れる薄毛・抜け毛って?

現在、薄毛に悩んでいる男性は全国で約1,200万人にも上ると言われています。
そして、男性の薄毛のほとんどは、AGA(男性型脱毛症)によるもの。
とくに、生え際や頭頂部の薄毛が目立つ人は、AGAを発症している可能性が非常に高いと言えます。
世の男性を悩ませる、AGAとは一体どのような脱毛症なのでしょうか?
男性は生え際・頭頂部から髪の毛が抜け、薄毛になっていく
男性の薄毛のほとんどは、AGA(男性型脱毛症)の影響であると言われています。
AGAとは、男性ホルモンが原因で、主に頭頂部・生え際にから進行する脱毛症のこと。
AGAは、男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が、髪の毛の成長サイクルである毛周期を乱すことで発症します。
本来、この毛周期は、通常2〜6年のサイクルを繰り返していますが、ジヒドロテストステロンはこの毛周期を最短100日程度に短縮させてしまうため、髪の毛が早期に脱毛してしまいます。
とくに生え際や頭頂部は、AGAによる毛周期の乱れが引き起こされやすい場所。
男性によく見られるてっぺんハゲやM字ハゲは、AGAによる薄毛の代表例です。
【生え際・頭頂部に見られる薄毛】男性ホルモンが原因で髪の毛が抜ける
男性に多い頭頂部・生え際の薄毛は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが原因。
ジヒドロテストステロンが、頭頂部・生え際の毛周期に働きかけることで、毛周期が乱され、薄毛を引き起こします。
このジヒドロテストステロンは、同じく男性ホルモンの一種である「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」と結合することによって生成されます。
本来、テストステロンは性欲や筋肉・骨の形成に関わる重要な男性ホルモン。
しかし、5αリダクターゼによって、頭頂部・生え際の薄毛を引き起こすジヒドロテストステロンに変換されてしまうのです。
【生え際・頭頂部に見られる薄毛】遺伝が原因で髪の毛が抜ける
「薄毛や抜け毛は遺伝する」と耳にしたことはありませんか?
両親や祖父母が薄毛だからといって、必ずしも薄毛になるというわけではありませんが、薄毛に関わる遺伝子が存在するのは事実です。
頭頂部・生え際の薄毛に関係している遺伝子は2種類。
生え際・頭頂部の薄毛に関わる遺伝子
- 生え際・頭頂部の薄毛に関わる遺伝子①:男性ホルモン受容体の感受性
- 生え際・頭頂部の薄毛に関わる遺伝子②:5αリダクターゼの活性
まず、生え際・頭頂部の薄毛には、男性ホルモン受容体の感受性が関係しています。
薄毛の原因である男性ホルモンの一つ、ジヒドロテストステロンは、生え際・頭頂部に存在する、男性ホルモン受容体と結合することによって、毛周期を乱すシグナルを出します。
つまり、男性ホルモン受容体とジヒドロテストステロンが結合しやすいほど、AGAを発症しやすくなるのです。
男性ホルモン受容体の感受性に関わる遺伝子情報は、X染色体上に存在すると言われています。
男性(XY)の場合、このX染色体を母親(XX)から受け継ぐため、母方の家系に薄毛の人がいると、自分も薄毛になる可能性が高くなると言われています。
また、薄毛に関わる遺伝子には5αリダクターゼの分泌量も関係しています。
先述したように、5αリダクターゼはテストステロンと結合することで、薄毛の原因であるジヒドロテストステロンに変換されます。
この5αリダクターゼの分泌量が多いほど、ジヒドロテストステロが多く生成されるため、薄毛になりやすくなると考えられているのです。
5αリダクターゼの分泌量に関する遺伝子情報は、顕性(優性)遺伝されると言われています。
つまり、父親・母親のいずれかが5αリダクターゼの分泌量が多い遺伝子を持っていれば、自分の5αリダクターゼの分泌量も多くなってしまうのです。
【髪の毛のトラブル】女性の薄毛も生え際・頭頂部から?

男性の薄毛の多くは男性ホルモンに原因があり、薄毛の症状は頭頂部・生え際から現れます。
しかし、女性の薄毛の場合、男性の薄毛とは異なる特徴を持ちます。
女性に見られる薄毛の原因と特徴について見ていきましょう。
女性の薄毛は頭全体の髪の毛が薄くなる
女性の薄毛は、男性の薄毛のように頭頂部・生え際から進行するものではありません。
女性に多く見られる薄毛は、頭皮全体が透けて見えるようになるびまん性という特徴を持ちます。
そのため、女性の薄毛は男性の薄毛よりも気付きにくいと言われているのです。
女性ホルモンの乱れが原因で髪の毛が抜け、薄毛になる
女性の薄毛を引き起こす多くの原因は、女性ホルモンの乱れ。
女性ホルモンの一つエストロゲンには、髪の毛の成長を助ける働きがあるため、女性ホルモンの分泌量が減少すると、抜け毛・薄毛が起きやすくなります。
また、女性ホルモンの分泌量が減少すると、女性体内に存在する男性ホルモンの影響が現れやすくなります。
先ほども説明したように、男性ホルモンは薄毛の原因となります。
女性ホルモン量が減少し、男性ホルモンが体内で優位になると、男性ホルモンの影響で抜け毛・薄毛が起きやすくなってしまうのです。
女性の薄毛は出産後に多い
女性に見られる薄毛の原因である女性ホルモンの乱れは、主に出産後に見られます。
女性は妊娠すると、母体と胎児を守るために一時的に女性ホルモンが多量に分泌されますが、出産を終えるとその分泌量は正常時に戻されます。
つまり、妊娠中に増加した女性ホルモンによって抜けていなかった髪の毛が、出産後にごっそり抜けてしまう可能性があるのです。
出産後の抜け毛や薄毛は、一時的なものである場合が多いので、あまり心配しすぎる必要はありません。
しかし、出産後1年以上経過しても薄毛の症状が改善されない場合は、体内で何らかの異常が発生している可能性があるため、医師に相談した方がいいでしょう。
生え際、頭頂部の髪の毛が抜ける! 薄毛を助長してしまう要因って?

男性も女性も、薄毛を引き起こす原因の多くは「性ホルモン」の影響。
しかし、薄毛を悪化させてしまう要因は、性ホルモン以外にも存在します。
生え際・頭頂部の薄毛・ハゲを助長してしまう要因
- 生え際・頭頂部の薄毛・ハゲを助長してしまう要因①:頭皮環境の乱れ
- 生え際・頭頂部の薄毛・ハゲを助長してしまう要因②:ストレス
生え際・頭頂部の薄毛・ハゲを助長してしまう要因①:頭皮環境の乱れ
髪の毛は、毛根部に存在する毛母細胞が、細胞分裂を繰り返すことで成長します。
髪の毛が健康に成長するためには、十分な栄養が毛母細胞へと届けられる必要があるのです。
土壌に栄養がなければ草木が育たないのと同じく、頭皮環境が乱れていては、髪の毛も太く健康には育ちません。
慢性的な頭皮環境の乱れは、髪の毛の栄養不足だけでなく、菌の繁殖やフケを引き起こすことも薄毛を助長する原因になり得ます。
生え際・頭頂部の薄毛・ハゲを助長してしまう要因②:ストレス
薄毛・ハゲを悪化させる要因には、ストレスも関係しています。
慢性的なストレスは、自律神経を乱す原因であり、血行不良を引き起こしかねません。
また、円形脱毛症の原因である自己免疫疾患は、ストレスや自律神経の乱れの影響を受けやすいと言われています。
ストレスが薄毛の直接な原因となるわけではありませんが、身体機能はストレスの有無に大きく左右されます。
過剰なストレスによって身体機能が衰えれば、頭皮環境が乱れ、薄毛が起こりやすくなってしまうかもしれません。
生え際・頭頂部が薄毛になる予兆ってあるの?

AGAによる生え際・頭頂部の薄毛はゆっくりと進行していくため、薄毛の症状を自覚しにくいと言われています。
しかし、AGAによる薄毛には、いくつかの予兆と思われる症状があります。
薄毛になってしまう前に、薄毛の危険を表す髪の毛の変化を知っておきましょう。
生え際・頭頂部の薄毛になる予兆①:抜ける髪の毛の本数が増える
AGAは、男性ホルモンによって生え際・頭頂部の毛周期が乱され、薄毛を引き起こす病気。
毛周期が短くなると、髪の毛が生えてから抜けるまでのスピードが長くなります。
そのため、AGAによる薄毛の初期症状として、抜け毛の増加が見られます。
薄毛でない人でも、通常1日に50〜200本ほどの髪の毛が抜けていきますが、男性ホルモンによって毛周期が乱されると、さらに多くの髪の毛が抜けてしまうのです。
シャワー後の排水口や起床後の枕元を見て「抜け毛が増えたな」と感じる場合、それはAGAによる薄毛の初期症状かもしれません。
生え際・頭頂部の薄毛になる予兆②:髪の毛が細く短くなる
AGAは毛周期の成長期を乱すことによって、薄毛を引き起こします。
成長できる期間が短くなると、髪の毛は太く長く成長し切る前に脱毛するため、細く短い髪の毛が増えます。
「最近、髪の毛が細くなってきた」「髪の毛が長い割に、短い抜け毛がある」という人は、AGAによる薄毛になりかけているかもしれません。
薄毛治療薬で生え際・頭頂部の髪の毛を生やす

頭頂部・生え際の薄毛を引き起こすAGAは、適切な治療を行わない限り、改善することが難しいと言われています。
AGAによる薄毛は、効果が認められた薄毛治療薬によって改善することが可能です。
効果的な薄毛治療についてまとめられた「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」
2017年に日本皮膚科学会と毛髪科学研究会が策定した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、効果的な薄毛治療が推奨度別で紹介されています。
生え際・頭頂部の薄毛治療における推奨度
- Aランク:行うよう強く勧められる
- Bランク:行うよう勧められる
- C1ランク:行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
- C2ランク:根拠がないので勧められない
- Dランク:行わないよう勧められる
このガイドラインで薄毛治療効果が認められたのは、ミノキシジル外用療法とフィナステリド内服療法、デュタステリド内服療法の3つ。
3つの薄毛治療は、ガイドライン内の推奨度において最高ランクの「A」に位置づけられています。
薄毛治療薬「ミノキシジル外用薬」で生え際・頭頂部の髪の毛を生やす
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、ミノキシジル成分5%含有の外用液を薄毛治療の第一選択薬として推奨しています。
ミノキシジルは、髪の毛の毛包部分に作用することで薄毛治療・発毛効果を発揮します。
ミノキシジルが持つ生え際・頭頂部の薄毛治療効果
- ミノキシジルが持つ生え際・頭頂部の薄毛治療効果①:休止期から成長期への移行
- ミノキシジルが持つ生え際・頭頂部の薄毛治療効果②:成長期の維持・延長
髪の毛の成長サイクルである毛周期は、髪の毛が太く長く成長する成長期、髪の毛の成長が止まる退行期、新しい髪の毛が生えてくる休止期の3つに分かれています。
ミノキシジルの効果の一つ「休止期から成長期への移行」は、休止期に入った毛包を活性化させることで、新しい髪の毛の発毛を促進させる効果のことです。
ミノキシジルによって、新たな髪の毛の発毛がより早く行われれば、薄毛は徐々に改善していくでしょう。
また、ミノキシジルが持つもう一つの薄毛治療効果は、「髪の毛の成長期を維持・延長すること」。
髪の毛を作り出す毛母細胞には寿命があります。
毛母細胞は何回かの毛周期を終えると、アポトーシス(細胞死)を迎え、フケとして体外に排出されます。
毛母細胞がアポトーシスを迎えると、その毛穴から新たに髪の毛が生えてくることはありません。
ミノキシジルは毛包のアポトーシスを抑制することで抜け毛・薄毛を防止します。
薄毛治療薬「フィナステリド(プロペシア)」で生え際・頭頂部の髪の毛を生やす
ガイドラインでは、内服療法による薄毛治療も紹介されています。
薄毛治療効果が認められた医薬品成分は、5αリダクターゼ阻害効果を持つフィナステリド。
AGAによる薄毛は、テストステロンと5αリダクターゼの結合によって発生するジヒドロテストステロンが毛周期を乱すことで引き起こされます。
フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害することによって、ジヒドロテストステロンの生成を抑制し、毛周期を正常に戻す効果を持ちます。
フィナステリドによって毛周期を正常に戻すことで、髪の毛の脱毛を防止し、薄毛を改善できるのです。
また、このフィナステリドは、ミノキシジルと異なるアプローチで薄毛治療・発毛効果を発揮するため、多くのAGA専門クリニックでは、両薬の併用が勧められています。
薄毛治療薬「デュタステリド(ザガーロ)」で生え際・頭頂部の髪の毛を生やす
有効成分デュタステリドを含む薄毛治療薬「ザガーロ」は、2015年9月に厚生労働省から認可を受けた新しい薄毛治療薬です。
デュタステリドは、フィナステリドと同様にジヒドロテストステロンを抑制することで薄毛治療・発毛効果を発揮します。
また、このデュタステリドが持つAGA治療効果はフィナステリドの約1.6倍とも言われているため、より強力な薄毛治療・発毛効果が期待できるでしょう。
生え際・頭頂部の薄毛治療薬における副作用と注意点

AGA治療薬は、生え際・頭頂部の薄毛の治療効果が認められた医薬品です。
ただし、体質や服用の仕方によっては、副作用が出る可能性があります。
より効果的な薄毛治療を行うためにも、AGA治療薬の副作用と注意点について知っておきましょう。
薄毛治療薬「ミノキシジル」における副作用と注意点
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインによると、ミノキシジル外用薬による薄毛治療で、重篤な副作用は見られませんでした。
しかし、人によっては頭皮の発疹・発赤などの頭皮トラブルが現れる可能性があるため、使用して頭皮に異常が見られた人は、使用を中断して医師や薬剤師に相談しましょう。
さらに、ミノキシジルはもともと、高血圧患者の降圧剤として使用されていたため、頭痛、むくみが現れることもあるようです。
また、ミノキシジル外用薬による薄毛治療は唯一、女性の薄毛にも効果が認められた薄毛治療法ですが、男性と女性とでは推奨されるミノキシジルの濃度が異なります。
男性の薄毛の場合はミノキシジル成分5%配合の外用薬、女性の薄毛の場合はミノキシジル成分1%配合の外用薬が推奨されているため、同じ外用薬を男女で兼用しないようにしましょう。
薄毛治療薬「フィナステリド」における副作用と注意点
薄毛治療・発毛効果が認められた有効成分「フィナステリド」の副作用は、主に男性機能と性欲に関するもの。
これは、フィナステリドが男性ホルモンに働きかける薄毛治療薬であるため、と考えられています。
薄毛治療薬「フィナステリド」における副作用と発生頻度
- 性欲減退(1〜5%未満)
- 勃起機能の低下(1%未満)
- 精液量の減少(1%未満)
しかし、フィナステリドと偽薬(プラセボ)による臨床試験では、両者に優位な差は見られなかったため、フィナステリドによる性機能への副作用は思い込みによるものであるとの意見も存在します。
また、フィナステリド内服によって肝機能の低下が見られることがありますが、これは医薬品が肝臓で代謝されるためであり、薄毛治療薬に限ったことではありません。
しかし、念のため肝機能に不安がある人は、一度医師に相談するようにしましょう。
フィナステリドの服用において、もっとも注意したいのは、女性におけるフィナステリドの内服。
フィナステリドは、薄毛の原因であるジヒドロテストステロンの生成を抑制することで、薄毛治療効果を発揮しますが、このジヒドロテストステロンは胎児の生殖器形成に関わる重要なホルモン。
妊娠中の女性がフィナステリドを投与すると、胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあるため、女性はフィナステリドによる薄毛治療を受けることができません。
薄毛治療薬「デュタステリド」における副作用と注意点
薄毛治療薬ザガーロの有効成分「デュタステリド」の副作用は、フィナステリドとあまり変わりません。
第Ⅱ・Ⅲ相国際共同治験で報告されたデュタステリドの副作用は、主に性欲と性機能障害に関わるもの。
しかし、フィナステリドと比べると副作用の発生頻度がやや高めかもしれません。
薄毛治療薬「デュタステリド」における副作用と発生頻度
- ①性欲減退(3.9%)
- ②勃起機能の低下(4.3%)
- ③精液量の減少(1.3%)
また、デュタステリドもフィナステリドと同様、ジヒドロテストステロンの抑制による薄毛治療効果を発揮する医薬品成分であり、女性の投与は禁忌とされています。
髪の毛は生えるとはいえ、薄毛治療薬の個人輸入は危険!

生え際・頭頂部の薄毛は、男性ホルモンが原因のAGAによる影響。
AGAによる薄毛であった場合、その治療は保険が適用されない自由診療です。
自由診療の場合、どうしても治療費が高くなってしまいます。
そのため個人輸入代行サイトから海外製の安価な薄毛治療薬を入手している人も多いようです。
しかし、個人輸入によって薄毛治療薬を入手することは決しておすすめできません。
薄毛治療薬の個人輸入をおすすめしない理由
- 薄毛治療薬の個人輸入をおすすめしない理由①:有効成分の含有量が異なる場合がある
- 薄毛治療薬の個人輸入をおすすめしない理由②:粗悪品・偽物である可能性がある
- 薄毛治療薬の個人輸入をおすすめしない理由③:副作用が現れた場合、医師の判断を仰げない場合がある
海外製の薄毛治療薬の中には、国内で効果が認められている有効成分量が異なる治療薬も販売されています。
そのため、ピルカッターによって1つの薄毛治療薬を複数回に分けて使用するようすすめているサイトもあるようですが、それでも内服量を誤る可能性があるためおすすめできません。
また、海外製の薄毛治療薬の中には、不純物を多く含んだ粗悪品や有効成分が含まれていない偽物が出回っている可能性もあり、思わぬ体調不良を引き起こすことも。
そして、このような医薬品の個人輸入は、完全自己責任のもとで認可されてます。
そのため、輸入品の薄毛治療薬の投与によって副作用が現れたときに、医師の適切な判断を仰げないこともあるでしょう。
生え際・頭頂部の薄毛対策! 育毛剤(医薬部外品)で髪の毛・頭皮を健康に保つ!

「生え際がM字ハゲになってきた……」「頭頂部の薄毛が広がってきた……」というとき、育毛剤を連想することはありませんか?
薄毛が気になり始めたら、つい手にとってしまう育毛剤ですが、育毛剤で薄毛を治すことはできません。
育毛剤に期待できる効果を正しく理解しましょう。
育毛剤(医薬部外品)は頭皮環境を整え、薄毛を予防するためのもの
市販されている育毛剤の多くは、化粧品・医薬部外品に分類され、薄毛・抜け毛の予防、頭皮のケアを目的に開発されています。
化粧品や医薬部外品に分類される育毛剤は、医薬品とは違い、薄毛の治療・発毛効果が認められた有効成分が含まれていません。
つまり、育毛剤(医薬部外品)のほとんどにはAGA治療薬のような薄毛改善効果はないのです。
医薬部外品や化粧品に分類されている育毛剤を使ったからといって、生え際・頭頂部の薄毛が治るということはまずありえません。
しかし、育毛剤(医薬部外品)が薄毛に対して全くの無意味というわけでもありません。
育毛剤(医薬部外品)によって頭皮環境を整え、髪の毛の成長をサポートすることで、薄毛になりにくい頭皮を作ることができるでしょう。
【薄毛対策】頭皮の血行促進効果を持つ育毛剤(医薬部外品)
育毛剤(医薬部外品)には、頭皮の血行をよくする成分を含むものがあります。
髪の毛が健康に成長するためには、毛細血管から十分な栄養を受け取る必要があります。
育毛剤(医薬部外品)によって頭皮の血行をよくすることができれば、栄養が毛根へしっかり運ばれるようになり、薄毛を予防できるかもしれません。
【薄毛対策】育頭皮を清潔に保つ効果を持つ育毛剤(医薬部外品)
髪の毛の健康を保つためには、清潔な頭皮環境が必要です。
また、薄毛の中には、頭皮に存在する常在菌の異常繁殖が原因とる場合もあります。
抗菌作用を持つ成分が含まれている育毛剤(医薬部外品)を使用することで、常在菌の異常繁殖が原因となる薄毛を予防することができます。
【薄毛対策】頭皮や髪の毛に栄養を与える効果を持つ育毛剤(医薬部外品)
育毛剤(医薬部外品)の中には、頭皮に直接塗ることで、より効率よく頭皮や髪の毛に栄養を与えようとするものが売られています。
健康な頭皮・髪の毛を保つためには、十分な栄養が頭皮・髪の毛に届けられる必要があります。
育毛剤(医薬部外品)によって、頭皮や髪の毛に直接栄養を与えることで、髪の毛の発毛・成長がスムーズになるかもしれません。
髪の毛を薄毛から守るために、シャンプーの正しい知識を身につけよう

生え際・頭頂部の薄毛を予防するためには、頭皮環境が大切です。
しかし、頭皮環境を整えるための方法は育毛剤(医薬部外品)だけではありません。
日々のシャンプーでも、薄毛になりにくい頭皮を作ることができるでしょう。
【薄毛予防】髪の毛の健康を保つためには、シャンプーのすすぎが重要
頭皮環境を整える上で大切になってくるシャンプーですが、一番大切なのはシャンプーをしっかりとすすぐこと。
すすぎが不十分だと、シャンプーの洗浄成分が頭皮・髪の毛に残り、頭皮環境が乱れるおそれがあります。
また、シャンプーの仕方やシャンプー後のケアにも注意をしましょう。
薄毛予防のためのシャンプー法
- 薄毛予防のためのシャンプー法①:お湯で予洗い
- 薄毛予防のためのシャンプー法②:しっかり手で泡立てる
- 薄毛予防のためのシャンプー法③:十分な水量ですすぐ
- 薄毛予防のためのシャンプー法④:髪の毛を十分に乾かす
まず、シャンプーを行う前に、お湯だけでしっかりと髪の毛・頭皮を洗いましょう。
頭皮や髪の毛に付着したホコリ・皮脂などの汚れは、お湯だけでもある程度落とすことができます。
お湯でしっかりと汚れを落とすことができれば、シャンプーの泡立ちもよくなり、シャンプーの使用量を抑えることができます。
そして、シャンプー後はしっかりと髪の毛を乾かすことが大切です。
髪の毛を濡れたままにしていると、頭皮の常在菌が繁殖しやすくなります。
髪の毛は、タオルやドライヤーを使ってしっかりと乾かしましょう。
【薄毛予防】髪の毛の健康を保つためには、シャンプーの洗浄成分にも気をつけよう
薄毛予防のためにはシャンプーの仕方だけでなく、シャンプーに含まれる洗浄成分にも注意しましょう。
薄毛予防のために知っておきたいシャンプーの洗浄成分
- 洗浄成分①:高級アルコール系
- 洗浄成分②:石けん系
- 洗浄成分③:アミノ酸系
高級アルコール系の洗浄成分は、市販されている多くのシャンプーに使われており、安価で洗浄力が強いのが特徴です。
しかし、高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が強く、頭皮の皮脂を落としすぎてしまうため、薄毛予防には向きません。
石けん系の洗浄成分は洗浄力が強いだけでなく、頭皮や髪の毛にも優しいと言われていますが、人によっては髪の毛がゴワついてしまうようです。
アミノ酸系の洗浄成分は、多くの育毛シャンプーやスカルプシャンプーに使われています。
アミノ酸系の洗浄成分は、洗浄力が控えられているため、適度に皮脂を残すことができるでしょう。
また、アミノ酸は髪の毛を構成する成分でもあるため、髪の毛のケアにはアミノ酸シャンプーがおすすめされています。
薄毛予防の上で大切なのは、自分の頭皮環境に合ったシャンプーを使うこと。
しっかり汚れを落としたい人は石けん系、肌が乾燥しやすいならアミノ酸系など、自分の頭皮・髪の毛の質に合ったシャンプーを使うようにしましょう。
生え際・頭頂部の薄毛から髪の毛を守るには?

生え際のM字ハゲや頭頂部の薄毛を予防するためには、頭皮ケアによって頭皮環境を整えることが大切。
しかし、頭皮環境を整え、薄毛を予防する方法は、育毛剤や育毛シャンプーの使用だけではありません。
頭皮環境改善・薄毛予防において、もっとも大切なのは、生活習慣を見直すこと。
頭皮は肌の一部であり、生活習慣の影響を受けやすいと言われています。
頭皮環境を整え、生え際のM字ハゲや頭頂部の薄毛を予防するために、日々の生活習慣の見直しましょう。
生え際・頭頂部の薄毛予防方法
- 生え際・頭頂部の薄毛予防方法①:食生活を整える
- 生え際・頭頂部の薄毛予防方法②:ストレスをためない
- 生え際・頭頂部の薄毛予防方法③:十分な睡眠をとる
- 生え際・頭頂部の薄毛予防方法④:適度に運動する
- 生え際・頭頂部の薄毛予防方法⑤:過度な飲酒を避ける
- 生え際・頭頂部の薄毛予防方法⑥:喫煙を控える
生え際・頭頂部の薄毛予防方法①:食生活を整える
私たちは、食べ物や飲み物から栄養を取り入れるため、栄養バランスが偏れば、健康にも影響を与えます。
とくに、野菜を食べない、脂質や塩分の多いジャンキーな食事は、皮脂の過剰分泌を引き起こす可能性があります。
また、脂質・塩分の摂りすぎは、血行不良の原因にもなるでしょう。
皮脂の過剰分泌、血流の悪化によって生え際や頭頂部の薄毛が悪化するかもしれません。
生え際・頭頂部の薄毛を予防するために、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
髪の毛・頭皮の健康を保つ上で、とくに摂取したい栄養はアミノ酸・亜鉛・ビタミン類。
生え際・頭頂部の薄毛予防のために摂取したい栄養
- 生え際・頭頂部の薄毛予防のために摂取したい栄養①:アミノ酸
- 生え際・頭頂部の薄毛予防のために摂取したい栄養②:亜鉛
- 生え際・頭頂部の薄毛予防のために摂取したい栄養③:ビタミン類
髪の毛は、ケラチンと言われる18種のアミノ酸の集合体からできており、このケラチンの合成をサポートするのが亜鉛。
髪の毛がしっかりと成長するために、十分なアミノ酸や亜鉛を摂るようにしましょう。
また、ビタミン類は血行不良を防ぎ、新陳代謝を整えてくれます。
髪の毛が健康に成長するためには、毛細血管から頭皮に栄養がたっぷりと供給されている状態でなくてはなりません。
薄毛を予防するために、食生活を見直し、身体の血行良化に努めましょう。
生え際・頭頂部の薄毛予防方法②:ストレスをためない
ストレスには、薄毛や抜け毛と深い関わりがあります。
記事の冒頭でも紹介しましたが、ストレスは自律神経の乱れによる血行不良、自己免疫疾患を引き起こす原因と考えられています。
薄毛予防のためには、過剰にストレスを溜め込まないことも大切です。
日々の生活の中で、適度な運動や、趣味の時間を設けるなど、上手に息抜きを行いましょう。
ストレスの感じ方は人それぞれですが、自分なりのストレス解消法を見つけることも、生え際や頭頂部の薄毛予防になるでしょう。
生え際・頭頂部の薄毛予防方法③:十分な睡眠をとる
睡眠の取り方を改善することでも薄毛・抜け毛対策になることを知っていますか?
慢性的な睡眠不足も、血行不良を引き起こす原因です。
厚生労働省は、必要な睡眠時間を6〜8時間程度としているため、自分の体調に合わせて過不足のない睡眠を心がけましょう。
また、薄毛予防のためには、睡眠の質にも注意が必要です。
部屋を明るくしたまま寝てしまったり、就寝前にパソコンやスマートフォンの画面を見ていると睡眠が浅くなると言われています。
睡眠不足や睡眠の質の低下は、生活習慣病につながるおそれもあるため、髪の毛のためにも身体のためにも、一度自分の睡眠について見直してみましょう。
生え際・頭頂部の薄毛予防方法④:適度に運動する
運動による筋肉の伸縮作用は、血管を刺激することで血行不良を防いでくれます。
髪の毛や頭皮に必要な栄養は、血液によって運ばれるため、血行不良は髪の毛や頭皮の栄養不足にもつながりかねません。
適度な運動によって血行不良を防ぐことも、薄毛・抜け毛の予防につながるでしょう。
また、運動することでテストステロンが骨・筋肉の成長に使われるため、薄毛の原因であるジヒドロテストステロンが生成されにくくなるかもしれません。
とはいえ、運動する時間がなかなか取れない! という人も多いかと思います。
何もジムに行ったり、ランニングをしたりと激しい運動を行う必要はありません。
運動が不足していると感じる人は、生活の中にウォーキングやストレッチなどの軽い運動を取り入れてみましょう。
生え際・頭頂部の薄毛予防方法⑤:過度な飲酒を避ける
アルコールには血管拡張作用があるため、適度な飲酒であれば、血行がよくなり、髪の毛や頭皮に栄養が届きやすくなるでしょう。
しかし、お酒の飲みすぎは、薄毛の大敵。
アルコールの代謝によって大量の栄養が消費されると、髪の毛や頭皮に必要な栄養が不足し、薄毛・抜け毛を悪化させるおそれがあります。
また、アルコール代謝時に発生するアセトアルデヒドは、睡眠障害を引き起こす原因です。
厚生労働省は、節度ある適度な飲酒を「1日平均純アルコールで20g程度」としています。
純アルコール20g程度とは、ビール中瓶1本、日本酒1合に相当します。
人によって適量は異なりますが、薄毛予防のためにも、お酒を楽しむためにも、飲みすぎには注意しましょう。
生え際・頭頂部の薄毛予防方法⑥:喫煙を控える
喫煙によって血管が収縮すると、血行が悪くなり、頭皮や髪の毛の栄養不足につながります。
また、喫煙者は非喫煙者より多くビタミンを消費してしまうため、ビタミン不足にもなりやすいです。
身体のためにも、髪の毛のためにも止めたい喫煙習慣ですが、タバコは依存性が高いことで有名。
無理な禁煙は、ストレスにつながる可能性もあるため、まずは薄毛予防のために無理のない範囲で減煙を始めてみましょう。
生え際の薄毛や髪の毛のトラブルはAGA専門クリニックで

生え際の薄毛、頭頂部のハゲをはじめとする髪の毛のトラブルは、人によって原因も症状も異なります。
「薄毛対策をしたいけど、何から手を付ければいいんだ」という人も多いかもしれません。
AGA+では、生え際・頭頂部の薄毛に悩む人に、AGA専門クリニックの受診をおすすめしています。
生え際の薄毛や頭頂部のハゲを専門に扱うAGA専門クリニックでは、薄毛の症状やその人の要望に合った治療・対策を受けることができます。
専門クリニックで受ける薄毛治療のメリット
- 専門クリニックで受ける薄毛治療のメリット①:プライバシーへの配慮
- 専門クリニックで受ける薄毛治療のメリット②:豊富な薄毛治療
AGA専門クリニックのメリット①:プライバシーへの配慮
生え際や頭頂部から薄毛の症状が現れるAGAの治療は、一部の内科や美容クリニックでも受けることができます。
しかし、多くの内科や美容クリニックでは、薄毛治療を受ける患者へのプライベシーの配慮に欠けています。
生え際の薄毛や頭頂部のハゲは、悩む人にとって非常にセンシティブな問題。
AGA専門クリニックでは生え際・頭頂部の薄毛治療をただ行うのではなく、個室での診察や完全予約制での薄毛治療を行っており、患者のプライバシーを守るための工夫がされています。
また、テレビ電話での診察を行っているAGA専門クリニックもあるため、自宅でカウンセリングや薄毛治療を受けることが可能です。
AGA専門クリニックのメリット②:豊富な治療法
一部の内科や美容クリニックでも、生え際・頭頂部の薄毛治療を受けることができますが、多くの場合、投薬による治療しか行われていません。
AGA専門クリニックでは、生え際・頭頂部における薄毛に治療効果が認められたAGA治療薬だけでなく、クリニックオリジナルの薄毛治療薬や、自毛植毛などの特殊な薄毛治療を行っている場所もあるようです。
生え際・頭頂部の薄毛治療に大切なことは、その人に合った治療を継続的に行うこと。
AGA専門クリニックでは、薄毛担当の医師が必ず在籍しており、患者の薄毛の症状や経済状況から、その人に合った薄毛治療を提案してくれるでしょう。
生え際・頭頂部の薄毛治療はお早めに
AGAによる生え際・頭頂部の薄毛は進行性という特徴を持つため、一度発症すると生え際・頭頂部の薄毛は悪化し続けます。
AGAは男性ホルモンによって、生え際や頭頂部の毛周期を乱すことで薄毛を引き起こす病気。
そのため、男性ホルモンに働きかけなければ、生え際や頭頂部の薄毛を改善することは難しいと言われています。
また、毛周期を終えた毛根からは髪の毛が生えてこないため、薄毛治療には早期対策が大切。
もちろん、市販されている育毛剤によって頭皮環境を整えることも大切ですが、生え際・頭頂部の薄毛を治療するためには、効果が認められた薄毛治療薬が必要です。
「おでこが広くなってきたけど、生え際の薄毛なのか」「最近、抜け毛が増えてきたのはAGAのせいなのか」など、薄毛に関する疑問があれば、一刻も早くAGA専門クリニックのカウンセリングを受けましょう。