
2018年09月03日 更新
ハゲるのは男性だけじゃない! 女性のための薄毛対策マニュアル
今回は、女性が発症する薄毛・ハゲの原因とその対策を解説します。
- 目次
- +女性と男性の薄毛・ハゲは原因も症状も異なる?
- +女性のハゲ・薄毛の原因の多くは、ホルモンバランスの乱れ
- +女性のハゲを悪化させる原因
- +女性に多い薄毛・ハゲって?
- +女性が発症するハゲ・薄毛①:女性男性型脱毛症(FAGA)
- +女性が発症するハゲ・薄毛②:牽引性脱毛症
- +女性が発症するハゲ・薄毛③:円形脱毛症
- +女性が発症するハゲ・薄毛④:脂漏性脱毛症
- +女性のハゲ・薄毛には育毛剤(医薬部外品)が効果的?
- +女性のハゲ・薄毛治療法
- +女性のハゲはどこで治せるの?
- +女性のハゲ治療に男性用の薬を使ってはいけない
- +女性のハゲ・薄毛対策
- +女性のハゲ予防にはシャンプーが大切
- +女性の薄毛・ハゲを予防するシャンプーの選び方
- +女性のハゲは病院で相談
女性と男性の薄毛・ハゲは原因も症状も異なる?

「薄毛」「ハゲ」は、男性だけの悩みではありません。
女性でも、薄毛やハゲに悩む人は多いのです。
しかし、女性の薄毛・ハゲの場合、男性とは原因も症状も異なることがほとんど。
「最近、ハゲてきたかも」「抜け毛が増えたかも」と感じる女性は、まずは、女性に現れやすい薄毛・ハゲの特徴を理解しましょう。
女性の薄毛・ハゲはびまん性であることが多い
女性のハゲは、「びまん性脱毛症」であることが多いです。
びまん性とは「広範囲に広がる」という意味の言葉で、びまん性脱毛症も言葉通り、広範囲の髪の毛が薄くなるという症状を持ちます。
女性に多いびまん性脱毛症は、男性のハゲのように、前頭部だけ・後頭部だけハゲるということはほとんどありません。
女性の薄毛・ハゲの多くは、頭部全体の髪の毛が少しずつ薄くなっていくという特徴があります。
男性の薄毛は女性と異なり、頭頂部や生え際からハゲていく
男性が悩むハゲの多くは、「AGA(男性型脱毛症)」によるもの。
AGAは、成人男性が発症する脱毛症で、女性が発症することはありません。
AGAは、女性特有のハゲとは異なり、頭頂部や生え際から徐々に進行していくという特徴を持ちます。
男性のハゲの原因は男性ホルモン
女性のハゲは、女性ホルモンの減少が原因であることが多いですが、AGAの原因は男性ホルモン。
男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が、髪の毛の成長サイクルである毛周期を乱すことによって薄毛・ハゲが進行します。
ジヒドロテストステロンは、同じく男性ホルモンの「テストステロン」と、「5αリダクターゼ」という酵素の結合によって生成されます。
この5αリダクターゼの2型は、前頭部や頭頂部に多く存在すると言われているため、AGAを発症すると、頭頂部や生え際からハゲが進行していくのです。
女性のハゲ・薄毛の原因の多くは、ホルモンバランスの乱れ

女性と男性のハゲは、原因も症状も全く異なるものであることがわかりましたね。
女性が発症するハゲ・薄毛の主な原因は、女性ホルモン量が減少することで、ホルモンバランスが乱れることにあります。
女性ホルモンの減少・ホルモンバランスの乱れ
男性の薄毛・ハゲは、主に男性ホルモンが原因で起こりますが、女性の場合も男性ホルモンの働きが強くなると薄毛が起こってしまいます。
「女性でも男性ホルモンが分泌されているの?」と不思議に思う人もいるかもしれませんが、そもそも女性ホルモンは、男性ホルモン「テストステロン」から作られているのです。
女性ホルモンは、テストステロンが卵巣で「アロマターゼ酵素」と結合することによって生成されます。
そのため、何らかの原因で卵巣の働きが低下すると、女性ホルモンの分泌量は減少。
しかし、男性ホルモンの分泌量は今までと変わらないため、女性ホルモンよりも男性ホルモンの働きが強くなり、薄毛・ハゲの症状を引き起こすのです。
また、女性ホルモン自体にも「髪の毛の成長期を長くさせる作用」があるため、女性ホルモンが減少すると薄毛・ハゲの症状が現れやすくなるのです。
女性のホルモンバランスが乱れる原因は、主に「妊娠・出産」と「更年期」の2つが考えられます。
女性のホルモンバランスが乱れる原因
- 女性のホルモンバランスが乱れる原因①:妊娠・出産
- 女性のホルモンバランスが乱れる原因②:更年期
女性のホルモンバランスが乱れる原因①:妊娠・出産
女性のホルモンバランスが乱れる原因として、まず挙げられるのが、妊娠・出産。
女性は、妊娠期間中に女性ホルモンの分泌量が非常に多くなります。
しかし、出産を経ると女性ホルモンの分泌量は、妊娠前に戻り、一時的にホルモンバランスが乱れてしまうのです。
女性ホルモン量が増加しているときは、女性ホルモンの働きによって髪の毛の成長期が長くなっていますが、出産を経て女性ホルモン量が急激に減少すると、今まで成長期だった多くの髪の毛が一気に抜けてしまいます。
そのため、「出産を終えた女性がハゲる」ということは決して珍しいことではありません。
また、出産後の女性の抜け毛は一時的なものであることが多いため、あまり心配しすぎる必要はないでしょう。
もしも、「出産後半年〜1年ほど経ってもハゲが治らない」という女性は、医師に相談してみた方がいいかもしれません。
女性のホルモンバランスが乱れる原因②:更年期
「女性ホルモン量の低下」と聞くと、「更年期」を思い浮かべる女性も多いかと思います。
女性は、閉経する時期である50歳前後になると、女性ホルモン量が急激に減少し、閉経を迎えると女性ホルモンの分泌がほとんどなくなります。
そして、女性ホルモンの働きが低下し、抜け毛が増え、ハゲてしまうのです。
女性のハゲを悪化させる原因

女性のハゲの主な原因は、女性ホルモン減少によるホルモンバランスの乱れ。
しかし、栄養不足や頭皮環境の乱れが、女性の薄毛・ハゲを助長する可能性もあります。
女性のハゲを悪化・助長させる原因として、過度なダイエットや過度なヘア・頭皮ケアなどが挙げられます。
女性のハゲを悪化させる原因
- 女性のハゲを悪化させる原因①:過度なダイエット
- 女性のハゲを悪化させる原因②:過度なヘア・頭皮ケア
- 女性のハゲを悪化させる原因③:ストレス
- 女性のハゲを悪化させる原因④:生活習慣の乱れ
- 女性のハゲを悪化させる原因⑤:髪の毛を引っ張るようなヘアスタイル
女性のハゲを悪化させる原因①:過度なダイエット
美容目的で、ダイエットをしている女性も多いでしょう。
健康的なダイエットなら問題はないのですが、「極力食べない」といった極端なダイエットを行う女性は注意が必要です。
こうした過度なダイエットは、身体の健康だけではなく、頭皮の健康にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
特に、「食べないダイエット」は栄養不足を引き起こします。
身体が栄養不足になるということは、頭皮にも髪の毛の成長のために必要な栄養が十分に供給されないということです。
頭皮に栄養が足りていなければ、当然、髪の毛が健康に育つこともできません。
過度なダイエットは、頭皮環境を悪化させ、薄毛・ハゲを悪化させる原因となりうるのです。
また、ダイエットによってストレスを感じてしまうことも、薄毛・ハゲを悪化させる要因の1つ。
ストレスを過剰に感じてしまうと、血行不良に陥りやすくなり、頭皮へ十分な栄養が行き届かなくなります。
過度なダイエットは、食べないことによる栄養不足と、ストレスによる血行不良の2つの悪影響を及ぼしてしまうのです。
「痩せたい」と思う女性は多くいますが、極端に食べないダイエットは控えましょう。
女性のハゲを悪化させる原因②:過度なヘア・頭皮ケア
定期的にヘア・頭皮ケアをこなっている女性も多いでしょう。
ただし、過度なヘアケア・頭皮ケアも、頭皮環境悪化の原因となる危険があるので注意しましょう。
例えば、女性の中には「頭皮を綺麗にするために、頭皮クレンジングを定期的に行っている」という人もいるでしょう。
頭皮クレンジングは、皮脂をさっぱり落としてくれるので、本来頭皮の健康のためにはいいことです。
しかし、「頭皮クレンジングを毎日行なっている」という女性は注意が必要。
頭皮の皮脂は、頭皮のバリアの役割も果たします。
皮脂の役割は、紫外線などの外的刺激から頭皮を守り、保湿を行うこと。
皮脂を取りすぎてしまうと、本来バリアされるはずの刺激が頭皮にダメージを与えてしまうのです。
そのため、頭皮に皮脂がなくなると、頭皮の乾燥を防ぐために皮脂が過剰分泌されるようになります。
つまり、頭皮クレンジングによって皮脂を取り除きすぎると、逆に皮脂を分泌させてしまうことになるのですね。
皮脂の過剰分泌が起こると、頭皮環境が乱れ、女性の薄毛・ハゲを助長させることがあります。
「頭皮クレンジングを行っている」という女性は、最低でも1週間程度は間を空けて行うようにしましょう。
女性のハゲを悪化させる原因③:ストレス
ストレスを日々感じている女性も多いでしょう。
実は、慢性的なストレスもハゲ・薄毛を悪化させる原因となることがあります。
慢性的なストレスは頭皮の血行を悪化させかねません。
ストレスを受けると、脳の視床下部という部分が反応して自律神経の乱れを引き起こし、「交感神経」が優位な状態に。
交感神経が優位な状態になると、身体が緊張状態に陥り、血流が悪化しやすくなります。
そして、血行不良は、髪の毛の栄養不足や頭皮環境の悪化につながり、女性の薄毛を助長する原因になることがあるのです。
また、ストレスは免疫機能や内分泌機能に悪影響を及ぼすことがあり、これらも薄毛を助長させることがあります。
女性のハゲを悪化させる原因④:生活習慣の乱れ
偏った食生活や、睡眠不足、運動不足。
これらの生活習慣の乱れも、女性の薄毛を助長させる原因となります。
食生活が偏っていれば、頭皮や髪の毛に必要な栄養が摂取できません。
また、睡眠不足に陥ると、ストレスや疲労が溜まりやすくなりますし、運動不足は血行不良を引き起こします。
「薄毛・ハゲを悪化させたくない」「頭皮を健康に保ちたい」という女性は、まずは生活習慣を整えましょう。
女性のハゲを悪化させる原因⑤:髪の毛を引っ張るようなヘアスタイル
ポニーテールやお団子などの、髪の毛を引っ張るようなヘアスタイルをしている女性も多いですよね。
実はこうした髪の毛を引っ張るヘアスタイルも、ハゲるリスクを高めます。
髪の毛を引っ張るようなヘアスタイルは、後に説明する「牽引性脱毛症」という薄毛・ハゲの原因となるため、ポニーテール・お団子などのヘアスタイルを毎日しているという女性は注意しましょう。
女性に多い薄毛・ハゲって?

女性のハゲは、男性のハゲとは原因や症状が異なります。
男性の多くは、男性ホルモンが原因のAGA(男性型脱毛症)が原因で薄毛・ハゲになってしまうことが多いです。
しかし、女性はAGAを発症することはありません。
では、女性のハゲ・薄毛はどのような症状が多いのでしょうか?
女性に多い薄毛・ハゲ
- 女性に多い薄毛・ハゲ①:女性型男性型脱毛症(FAGA)
- 女性に多い薄毛・ハゲ②:牽引性脱毛症
- 女性に多い薄毛・ハゲ③:円形脱毛症
- 女性に多い薄毛・ハゲ④:脂漏性脱毛症
女性が発症するハゲ・薄毛①:女性男性型脱毛症(FAGA)

女性が発症するハゲの中で、多く見られるのが女性男性型脱毛症(FAGA)。
名前を聞いたことのある女性も多いのではないでしょうか?
女性男性型脱毛症は女性ホルモンの乱れにより起こる、ハゲ・薄毛。
「更年期を迎えてからハゲてきた気がする」
そんな女性は、この女性男性型脱毛症の可能性が高いかもしれません。
まずは、そんな女性特有のハゲ、女性男性型脱毛症の原因・症状について解説します。
女性が発症するハゲ・薄毛①:女性男性型脱毛症(FAGA)の原因
女性の薄毛・ハゲで最も多いと言われている、びまん性脱毛症。
びまん性脱毛症は、広範囲に髪の毛が薄くなる症状の総称で、女性ホルモンが減少したり、頭皮環境が乱れたりすることが原因と言われています。
このびまん性脱毛症の一つが、女性男性型脱毛症(FAGA)。
女性男性型脱毛症は、女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になることで発症します。
女性男性型脱毛症は、更年期の女性が発症する可能性の高い脱毛症なので、注意しましょう。
女性が発症するハゲ・薄毛①:女性男性型脱毛症(FAGA)の症状
女性男性型脱毛症を発症すると、頭皮全体の髪の毛が徐々に薄くハゲていきます。
女性男性型脱毛症は、男性だけが発症する男性型脱毛症(AGA)と違い、生え際や頭頂部がハゲる脱毛症ではないため、なかなか症状に気づけない場合もあります。
「なんとなく髪の毛のボリュームが減った気がする」「髪の毛の間から覗く地肌が気になる」
そんな思いを抱える女性は、すでに女性男性型脱毛症を発症しているかもしれません。
女性が発症するハゲ・薄毛②:牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は、外部からの刺激によって薄毛・ハゲが生じる機械性脱毛症の一つです。
続いては、女性に多いハゲである牽引性脱毛症の原因・症状について解説します。
女性が発症するハゲ・薄毛②:牽引性脱毛症の原因
牽引性脱毛症は、髪の毛や頭皮を引っ張りすぎることで起こる脱毛症。
牽引性脱毛症が女性に多いのは、女性はヘアセットなどで、髪の毛を引っ張られることが日常的に多いため。
とくに、ポニーテールやお団子ヘアといった強く髪の毛を引っ張るようなヘアスタイルをしている女性は、この牽引性脱毛症を発症しやすいとされています。
女性だけではなく男性でも、髪の毛を引っ張るようなヘアスタイルをしていれば、この牽引性脱毛症を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
女性が発症するハゲ・薄毛②:牽引性脱毛症の症状
強く引っ張られた分け目や生え際が徐々にハゲていくのが、牽引性脱毛症の症状。
外的な要因によって起こる脱毛症のため、刺激を受けていない部分がハゲることはあまりありません。
女性が発症するハゲ・薄毛③:円形脱毛症

円形脱毛症は、男性・女性問わず発症する薄毛・ハゲです。
10円ハゲに代表されるように局所的に抜け毛が起こるタイプから、髪の毛全体にまでハゲが及んでしまうタイプなど、その症状はさまざまです。
続いては、女性も発症する可能性がある円形脱毛症の原因・症状について解説します。
女性が発症するハゲ・薄毛③:円形脱毛症の原因
円形脱毛症は、男性・女性ともに罹患する可能性のある脱毛症。
「円形脱毛症」と聞くと、「ストレスが原因でしょ?」と思う女性も多いかもしれませんが、実はストレスは円形脱毛症の直接的な原因ではないと考えられています。
円形脱毛症の原因は、未だ明らかにされておらず、さまざまな説が飛び交っています。
その中で、現在有力視されているのが、自己免疫疾患。
自己免疫疾患とは、本来、病原菌や異物に抵抗するための免疫機能が異常をきたし、自分の身体の一部である細胞などを攻撃してしまう疾患のこと。
自己免疫疾患を患うと、免疫系が毛根を異物とみなし攻撃を行うこともあり、これが原因でハゲてしまうのではないかと考えられています。
女性が発症するハゲ・薄毛④:円形脱毛症の症状
一般的に、円形脱毛症は「小さい円形のハゲができる」ことで知られています。
しかし、症状の中には、円形ではなく後頭部から蛇型に蛇行するようにハゲてしまうケースや、髪の毛だけではなく体毛や眉毛までも抜けてしまうケースがあります。
適切な治療を受けなければ、重症化し、頭部全体がハゲてしまうこともあるので、「円形脱毛症かな?」と感じる女性は、一刻も早く病院へ行きましょう。
女性が発症するハゲ・薄毛④:脂漏性脱毛症

頭皮の皮脂が原因でハゲ・薄毛が起こる脂漏性脱毛症。
脂漏性脱毛症は、女性が発症することも珍しくありません。
最後は、脂漏性脱毛症の原因・症状について解説します。
女性が発症するハゲ・薄毛④:脂漏性脱毛症の原因
女性が発症することもある、脂漏性脱毛症。
脂漏性脱毛症の原因は、皮脂の過剰分泌。
皮脂が過剰分泌すると、その皮脂を餌とする頭皮の常在菌「マラセチア菌」が異常繁殖を起こします。
このマラセチア菌の代謝物が頭皮の炎症を引き起こし、抜け毛が起こり、ハゲが進んでしまうのです。
一般的に、女性は男性よりも皮脂の分泌が少ないとされていますが、女性でもストレスや頭皮環境の悪化が引き金となって皮脂の過剰分泌を引き起こすことがあるため、注意しましょう。
女性が発症するハゲ・薄毛④:脂漏性脱毛症の症状
脂漏性脱毛症を発症している頭皮は、素人目にもわかるほど、皮脂がびっしりと詰まっています。
初期症状として、ベタベタとした脂性のフケや、頭皮の赤み、かゆみが出るため、「頭皮がベタベタする」「頭皮が赤く、かゆい」などと感じる女性は、すぐに皮膚科などを受診することをおすすめします。
女性のハゲ・薄毛には育毛剤(医薬部外品)が効果的?

「ハゲ対策アイテム」というと、育毛剤を真っ先に思い浮かべる女性も多いでしょう。
しかし、「髪の毛を生やす効果」を持つ育毛剤はほとんどないのです。
育毛剤の多くは、医薬品ではなく、医薬部外品や化粧品に分類されます。
医薬部外品や化粧品の育毛剤が実際に持つのは、頭皮環境を整えて薄毛予防する効果。
育毛剤が持つ頭皮環境改善効果は、以下の通りです。
女性のハゲ・薄毛に対する育毛剤の主な効果
- 女性のハゲ・薄毛に対する育毛剤の効果①:頭皮の血行良化
- 女性のハゲ・薄毛に対する育毛剤の効果②:頭皮を清潔に保つ
- 女性のハゲ・薄毛に対する育毛剤の効果③:頭皮に栄養を与える
頭皮環境の改善は、健康な髪の毛を生やすためにとても大切なことなので、薄毛が気になる女性は、頭皮環境改善のために育毛剤を取り入れてみるのもいいかもしれません。
女性のハゲ・薄毛に対する育毛剤の効果①:頭皮の血行良化
育毛剤には、血行を良化させる働きを持つ成分が含まれている場合が多いです。
頭皮の血行が悪くなっていると、髪の毛に必要な栄養を送ることができません。
いきなりですが、頭皮に指を当ててみてください。
上下左右に頭皮を動かすことができますか?
もし、頭皮を動かすことができなかったり、固くなっていたりする場合は、頭皮の血行が悪化している証拠です。
「頭皮の血行が悪いかも?」と感じる女性は、育毛剤を使ったり、頭皮マッサージをするなどして頭皮の血行良化に努めましょう。
女性のハゲ・薄毛に対する育毛剤の効果②:頭皮を清潔に保つ
育毛剤の多くは、殺菌作用がある成分を含んでいます。
育毛剤の殺菌作用により、頭皮に雑菌が繁殖するのを防いでくれます。
頭皮で雑菌が繁殖すると、炎症が起き、薄毛・ハゲの原因になりかねません。
育毛剤を使用することで、頭皮を清潔に保ちましょう。
女性のハゲ・薄毛に対する育毛剤の効果③:頭皮に栄養を与える
髪の毛が健康に育つために大切なのは、栄養です。
育毛剤の中には、頭皮に直接栄養を与えてくれるものもあります。
育毛剤を使えば、髪の毛・頭皮に直接栄養を与えることができ、薄毛・ハゲの予防に役立つかもしれません。
女性のハゲ・薄毛専用育毛剤、「ベルタ育毛剤」

「育毛剤」というと、男性が使っているイメージが強く、「本当に女性が使っても大丈夫なの?」と感じてしまうかもしれません。
そんな女性に紹介したいのが、ベルタ育毛剤。
ベルタ育毛剤は、女性向けに開発された育毛剤です。
血行促進効果のあるセンブリエキスや酢酸トコフェロール、高い殺菌作用のあるグリチルリチン酸2Kの他に、アスパラギン酸やヒアルロン酸ナトリウムなどの保湿成分も多く含まれています。
見た目も可愛く、女性が持っていても違和感のないデザインとなっています。
女性のハゲ・薄毛治療法

女性、男性関わらず、ハゲは育毛剤では治りません。
では、女性のハゲを治すにはどうしたらいいか。
答えは「クリニックでの治療」です。
「髪の毛を増やしたい」「これ以上ハゲたくない」という女性は、クリニックでの治療を受けましょう。
クリニックでは、育毛剤とは違う、科学的に効果が認められた医薬品による治療を受けることができます。
とはいっても、「薄毛・ハゲの治療ってどんなことを行うの?」と不安に思う女性も多いでしょう。
ここでは、女性の薄毛治療について解説していきます。
女性のハゲ・薄毛治療①:女性男性型脱毛症(FAGA)の場合
女性男性型脱毛症(FAGA)は、女性に多いびまん性脱毛症の一種。
女性男性型脱毛症は、女性ホルモンの乱れが原因と言われており、更年期の女性に多いと言われています。
この女性男性型脱毛症には、AGAの治療にも使われているミノキシジル外用薬の投薬が勧められています。
しかし、AGAの治療に勧められているのはミノキシジル成分5%含有の外用薬で、女性の場合はミノキシジル成分1%含有の外用薬。
男性と女性とでは、推奨されているミノキシジル成分の濃度が異なるため注意が必要です。
一部のクリニックでは、ミノキシジル外用薬だけでなく、パントガールという内服薬による投薬治療や、成長因子が入った薬剤を直接頭皮に注射するメソセラピーなどの治療も行っています。
女性のハゲ・薄毛治療②:牽引性脱毛症の場合
髪の毛を結んでいる女性に多い、牽引性脱毛症。
牽引性脱毛症は、多くの場合、髪の毛を引っ張るのをやめれば症状が改善すると言われています。
分け目を変えたり、髪型を変えたりすることで、自然にハゲが治っていくケースが多いようです。
現在、分け目部分の薄毛が気になっている女性は、試しに髪の毛の分け目を変えてみてはいかがでしょうか?
女性のハゲ・薄毛治療③:円形脱毛症の場合
女性に起こる薄毛・ハゲの一つである、円形脱毛症。
円形脱毛症の原因はいまだ明らかになっておらず、さまざまな説が飛び交っていますが、その中でも最も有力と言われているのが「自己免疫疾患」。
高まりすぎた免疫が、本来害のない組織である毛根までも攻撃してしまい、抜け毛が起こるのではないかと考えられています。
そのため、円形脱毛症の治療には、免疫を正常に戻す医薬品を用いる場合が多いです。
主な治療法としては、免疫機能を抑える効果のあるステロイド注射や、人工的にかぶれを起こすとで発毛を促す局所免疫療法などが存在します。
女性のハゲ・薄毛治療④:脂漏性脱毛症の場合
脂漏性脱毛症は、頭皮の炎症が原因となって起こります。
そのため、脂漏性脱毛症を治療するためには、頭皮の炎症を抑えることが必要です。
主な治療法は、頭皮の炎症の原因となるマラセチア菌の繁殖を抑える外用抗真菌薬や、炎症を抑える抗アレルギー剤による投薬治療。
また、ビタミンBには、頭皮の皮脂分泌をコントロールする働きがあるため、ビタミン剤を処方するクリニックもあります。
女性のハゲはどこで治せるの?

女性のハゲ・薄毛は主に、皮膚科や美容クリニック、薄毛専門クリニックで治療をしてもらえます。
病院選びには選択肢が多いため、「やっぱり、皮膚科の方が安心なの?」「美容クリニックと薄毛専門クリニックでの治療って何が違うの?」と、疑問を抱えている女性もいるかもしれません。
いざ、「ハゲを治そう!」と思い立ったときに、スムーズに病院を選択できるよう、皮膚科、美容クリニック、薄毛専門クリニック、それぞれの特徴を紹介します。
女性のハゲ・薄毛治療を行える場所
- 女性のハゲ・薄毛治療を行える場所①:皮膚科
- 女性のハゲ・薄毛治療を行える場所②:美容クリニック
- 女性のハゲ・薄毛治療を行える場所③:薄毛専門クリニック
女性のハゲ・薄毛治療を行える場所①:皮膚科
まずは、皮膚科。
皮膚科でも、薄毛・ハゲの治療を行うことができます。
しかし、皮膚科での薄毛・ハゲ治療は「現状維持」が目的の場合が多く、薄毛治療以外の人も利用するためプライバシーなども守られていません。
「ハゲを無くしたい」「誰にも気付かれずに通院したい」という女性には、皮膚科での治療はあまり向かないかもしれません。
女性のハゲ・薄毛治療を行える場所②:美容クリニック
美容クリニックでも、薄毛・ハゲ治療を行なっているところはたくさんあります。
皮膚科では基本的に投薬治療以外の治療を受けることはできませんが、美容クリニックでは投薬治療以外にも、そのクリニック独自の治療ができる場合も多いようです。
しかし、薄毛・ハゲの治療を行なっていない美容クリニックもあり、サービス内容や治療環境にもばらつきがあるため、美容クリニックで治療を受けたい女性は事前のリサーチが必要不可欠です。
女性のハゲ・薄毛治療を行える場所③:薄毛専門クリニック
「AGA専門クリニックとって男性専門じゃないの?」と思う女性もいるかもしれませんが、最近では女性の薄毛・ハゲ治療を行なっているクリニックも多いようです。
薄毛専門クリニックには、薄毛・ハゲのプロである担当医が必ず在籍しています。
治療薬が体質や症状とマッチするか確かめる検査も充実しているため、薄毛・ハゲを本格的に治療したいのであれば、薄毛専門クリニックを選択するのがよいでしょう。
また、他の患者と鉢合わせすることがないように、予約時間をずらしたり、個室を完備していたりとプライバシーに気を遣っているクリニックがたくさんあります。
女性のハゲ治療に男性用の薬を使ってはいけない

薄毛・ハゲの治療薬として有名な、「ミノキシジル外用薬」「プロペシア(フィナステリド)」「ザガーロ(デュタステリド)」の3つの薬。
しかし、これらのうち「プロペシア(フィナステリド)」「ザガーロ(デュタステリド)」の2つの治療薬は、女性への投与が禁忌とされています。
なぜ、男性の薄毛・ハゲに効く治療薬が、女性に投与できない場合があるのでしょうか?
AGA治療薬は成人男性に効果が認められた治療薬
薄毛・ハゲ治療薬、「ミノキシジル外用薬」「プロペシア(フィナステリド)」「ザガーロ(デュタステリド)」。
実はこれらの薄毛・ハゲ治療薬は、女性の薄毛・ハゲに効果が認められているわけではありません。
この3つの薬が効果を発揮するのは、男性のみが発症するAGA(男性型脱毛症)。
AGA治療薬は、成人男性にのみ安全性・有効性が認められている治療薬です。
女性や未成年に対しての安全性は認められていません。
「ミノキシジル外用薬」のみは、女性のハゲ治療にも使える医薬品。
しかし、女性と男性では、安全性・有効性が認められた有効成分含量が異なります。
男性症例にはミノキシジル成分を5%含有した外用薬が推奨されており、女性の場合は1%のミノキシジル外用薬が推奨されています。
そのため、男性が使っている治療薬をそのまま女性も使う、といったことはできません。
女性が使用すると胎児の生殖器形成に悪影響が出るおそれがある
なぜ、「プロペシア(フィナステリド)」や「ザガーロ(デュタステリド)」は、女性への投与が禁忌とされているのでしょうか?
その理由は、治療薬のメカニズムにあります。
プロペシアの有効成分「フィナステリド」とザガーロの有効成分「デュタステリド」は、 AGAの原因となる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑制する効果があります。
ジヒドロテストステロンは、胎児の生殖器形成に関わる重要なホルモン。
そのため、妊娠中や授乳中の女性が、プロペシアやザガーロを服用してしまうと、胎児や乳児の生殖器形成に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
また、フィナステリドやデュタステリドは経皮吸収されるおそれもあるため、薬剤に女性が触れることも危険を伴います。
女性は女性用の薬、発毛剤を使う
男性の薄毛・ハゲに有効性が認められている成分を含む治療薬を、女性が使用すると思わぬ副作用を引き起こす可能性があります。
女性は、女性用の薄毛治療薬を服用しましょう。
最近は、「安価だから」という理由で海外から個人輸入で治療薬を手に入れる人も多いようですが、個人輸入品は偽物や不良品の可能性があるので購入を控えたほうがいいでしょう。
しっかり薄毛・ハゲを治すためにも、必ずクリニックで相談の上、女性にも安全で有効な治療薬を処方してもらいましょう。
女性のハゲ・薄毛対策

女性のハゲ・薄毛を対策するためには、治療薬の服用だけではなく、生活習慣の改善が大切です。
生活習慣を改善し、頭皮環境を整え、女性のハゲ薄毛を予防・対策しましょう。
女性の薄毛対策:頭皮環境を整える
女性の薄毛を予防・対策に必要不可欠なのが、頭皮環境の改善。
頭皮環境が乱れていては、その頭皮から健康な髪の毛が生えてくることはできません。
それどころか、頭皮環境の乱れが薄毛・ハゲの原因となる可能性もあります。
また、せっかく治療薬を服用していても、頭皮環境が劣悪な状態にあれば、治療や育毛剤の効果が十分に発揮されないこともあるでしょう。
頭皮環境は、生活習慣の影響を強く受けます。
「生活習慣が乱れると、肌荒れが起こる」ことを知っている女性は多いと思います。
そして、頭皮ももちろん肌の一部。
生活習慣が乱れると肌だけではなく頭皮も荒れてしまうのです。
女性の皆さんは、美しい肌・健康な頭皮を保つためにも、まずは生活習慣の改善を心がけましょう。
女性のハゲ・薄毛対策:規則正しい生活を
生活習慣を整えるために、まずは規則正しい生活を送りましょう。
身体の健康、頭皮の健康ともに、基本となるのは「規則正しい生活」です。
「三食の食事をしっかり摂り、たっぷりと睡眠をとる」このルーティンが健康な身体を作るのです。
女性のハゲ・薄毛対策
- 女性のハゲ・薄毛対策①:バランスのとれた食事
- 女性のハゲ・薄毛対策②:ストレスをためない
- 女性のハゲ・薄毛対策③:適度な運動
- 女性のハゲ・薄毛対策④:十分な睡眠
- 女性のハゲ・薄毛対策⑤:飲酒はほどほどに
- 女性のハゲ・薄毛対策⑥:喫煙は控える
女性のハゲ・薄毛対策①:バランスのとれた食事
規則正しい生活を送るために、最初に気をつけたいのが「食事」。
基本的に、身体は食事によって栄養を吸収し、健康を保っています。
当然、頭皮や髪の毛も食事から摂取した栄養で作られているため、女性のハゲ・薄毛予防のために、バランスのとれた食事は重要なのです。
とくに、亜鉛やタンパク質、ビタミン類は、髪の毛を作るのを助けたり、頭皮環境を整えたりする役割があるため、意識して摂取するようにしましょう。
女性のハゲ・薄毛対策②:ストレスをためない
女性の薄毛・ハゲを助長させる原因となることがある、ストレス。
慢性的にストレスを溜めていると、血行不良を引き起こすことがあり、これが薄毛・ハゲを助長させる原因となります。
ストレスによって頭皮の血行が悪くなると、頭皮の隅々まで栄養を届けることができず、毛根が栄養不足となってしまいます。
ストレスを感じることが多い女性は、ハゲ・薄毛を予防・対策するためにも、趣味の時間を設けるなど、適度なストレス発散を心がけましょう。
女性のハゲ・薄毛対策③:適度な運動
デスクワークや電車通勤などで運動不足になっている女性も多いでしょう。
運動不足も、ストレスと同じく、血行不良の原因となります。
血行を改善するためにも、生活の中で運動する機会を作るといいでしょう。
しかし何も、ジムに行ったり、ランニングをしたりと無理をして運動する時間を設ける必要はありません。
運動不足を感じている女性は、帰りに一駅分歩いてみたり、休憩として軽いストレッチを行ったりと、適度に体を動かすことを意識するといいでしょう。
また、軽い運動はストレス発散にもつながります。
軽い運動をすることで、ストレスを発散し、身体だけでなく頭皮の健康も保ちましょう。
女性のハゲ・薄毛対策④:十分な睡眠
健康的な生活習慣を送るために、「食事」「運動」と並んで大切な「睡眠」。
慢性的な睡眠不足は、疲労や血行不良につながります。
また、睡眠不足が続くと、ストレスを感じやすくなってしまいます。
血行不良や睡眠不足は薄毛・ハゲの大敵です。
薄毛・ハゲ予防のためにも、十分な睡眠を心がけましょう。
寝る時間がなかなかとれないという女性も多いかもしれませんが、そのような女性は、休憩時間に30分ほど昼寝をしてみましょう。
短時間の昼寝でも、身体の疲れをとることができます。
女性のハゲ・薄毛対策⑤:飲酒はほどほどに
「お酒が大好き!」という女性も多いと思いますが、頭皮の健康のためにも、お酒はほどほどにするのが大切です。
お酒は、血行をよくする効果があるため、適量であれば、頭皮に悪影響を及ぼすことはないでしょう。
しかし、アルコールを大量摂取すると、体内でアルコールを分解するために、大量のアミノ酸やビタミンが消費されてしまいます。
アミノ酸やビタミンは、髪の毛を作り、頭皮環境を整えるために大切な栄養素。
そのため、アルコールを大量摂取することにより、髪の毛・頭皮が栄養不足になってしまうかもしれません。
お酒は、ほどほどに適量を嗜むようにしましょう。
女性のハゲ・薄毛対策⑥:喫煙を控える
喫煙も、薄毛・ハゲを助長する原因となりかねません。
慢性的な喫煙は血行不良を引き起こしますし、喫煙によって体内のビタミンが大量に消費されてしまいます。
しかし、いきなり禁煙をするというのも、喫煙者の女性にとってはストレスの原因となる可能性があります。
喫煙習慣のある女性は、少しずつ減塩を始めてみるといいかもしれません。
女性のハゲ予防にはシャンプーが大切

女性なら毎日行うであろう、シャンプー。
シャンプーにこだわっている女性も多いかと思いますが、正しいシャンプーの仕方で髪の毛を洗えている女性は少ないのではないでしょうか。
美容室でしてもらうシャンプーと、自分で行うシャンプー、「なんだか違うな?」と感じていませんか?
毎日、1日の頭皮汚れを綺麗に落としてくれるシャンプーは、頭皮環境を整える上で非常に重要です。
しかし、間違ったやり方でシャンプーを行うと、頭皮環境悪化に繋がりかねません。
ここでは、女性のハゲ予防に大切なシャンプーの仕方について紹介します。
女性のハゲ予防にはすすぎが重要
毎日のシャンプーでもっとも重要な行程である、「すすぎ」。
シャンプーのすすぎ残しは意外と多く、きちんと洗い流せているつもりでもシャンプーが頭皮に残ってしまうことがあります。
とくに、女性の場合は、髪の毛が長い・量が多い人も少なくありません。
そのため、シャンプーをすすぎ残してしまっている女性も多いかと思います。
シャンプーをすすぎ残してしまうと、頭皮に残ったシャンプーの刺激で、頭皮が炎症を起こす可能性があります。
頭皮の炎症は、悪化すると髪の毛までもが抜けてしまい、薄毛・ハゲに繋がることもあるので、すすぎ残しには十分注意しましょう。
また、シャンプーにはすすぎ以外の行程にも、それぞれ注意しなければならないポイントがあります。
正しいシャンプーの手順は、以下の通りです。
女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順
- 女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順①:髪をとかす
- 女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順②:お湯だけで予洗い
- 女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順③:手でシャンプーを泡立てる
- 女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順④:シャンプー中は頭皮に爪を立てない
- 女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順⑤:しっかりすすぐ
- 女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順⑥:タオル、ドライヤーでしっかり乾かす
女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順①:髪をとかす
まずは、シャンプーの前にクシで髪の毛をとかしましょう。
濡れた髪の毛は、表面のキューティクルが剥がれやすい状態となっているため、できれば入浴前にクシを通すことが望ましいです。
あらかじめ髪の毛をとかしておくことで、髪の毛に付着した、ホコリや整髪料などの汚れを落とし、シャンプーの量を調節することができます。
髪の毛の長い女性や、髪の毛の量が多い女性は、毎回のシャンプーの量が多くなりがちです。
しかし、シャンプーは頭皮にとって少なからず刺激になる物質なので、シャンプーの量は少ないに越したことはありません。
シャンプーの前に汚れを落としておくと、シャンプーの泡立ちがよくなるため、使用するシャンプーの量も少なくなります。
必要最低限のシャンプーで、しっかり汚れを落とすためにも、入浴前に髪の毛をとかすことを忘れないようにしましょう。
女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順②:お湯だけで予洗い
入浴後、髪の毛にシャンプーをつける前に行いたいのが、お湯での予洗い。
入浴前に髪の毛をとかすのと同様、お湯だけでの予洗いも、髪の毛や頭皮の汚れを落とす効果があります。
髪の毛や頭皮に付着したホコリや皮脂などの汚れは、お湯だけである程度落ちるとも言われています。
髪の毛や頭皮の汚れをできるだけ多く落とすことができれば、そのぶんシャンプーの泡立ちもよくなるので、髪の毛の長い女性は大変かと思いますが、入念にお湯での予洗いを行いましょう。
女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順③:手でシャンプーを泡立てる
髪をとかし、お湯での予洗いも入念に行ったら、いよいよシャンプーに入ります。
シャンプーを行うためには、シャンプーを容器から出し、髪の毛につけなくてはなりませんよね。
このとき、シャンプーを液体のまま頭皮や髪の毛につけている……なんて女性も多いのではないでしょうか?
実は、シャンプーを液体のまま頭皮につけることは、頭皮環境を悪化させる原因となってしまうのです。
シャンプーに含まれる、汚れを落とす成分(合成界面活性剤)は、頭皮に刺激を与える物質です。
シャンプーを液体のまま頭皮につけると、頭皮への刺激が強すぎてしまうことがあるので、シャンプーは必ず手で泡立ててから、頭皮や髪の毛につけるようにしましょう。
また、シャンプーをあらかじめ手で泡立てることで、髪の毛につけたときの泡立ちもよくなりますし、液体のままのシャンプーが毛穴に詰まって、すすぎ残しが起きる…… ということもなくなります。
頭皮環境悪化や薄毛・ハゲを防ぐためにも、シャンプーを手で泡立てる癖をつけましょう。
女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順④:シャンプー中は爪を立てない
泡立てたシャンプーを、頭皮や髪の毛につけたら、洗髪を行います。
このとき、爪を立てたり、強い力でゴシゴシこすったりすると、頭皮を傷つけてしまうおそれがあります。
頭皮に傷ができると、そこから炎症が起きることもあるので、注意が必要です。
爪の長い女性もいるかと思いますが、爪は絶対に立てず、指の腹で頭皮をマッサージをするような、優しい洗髪を心がけましょう。
女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順⑤:しっかりすすぐ
丁寧に洗髪を行ったら、次はすすぎです。
先述したように、シャンプーの行程において「すすぎ」はもっとも重要なポイントです。
すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になりかねません。
とくに、耳の後ろや後頭部はすすぎ残しが多い箇所なので、意識して洗い流しましょう。
また、シャンプーの後にリンスやトリートメントをつける女性も多いと思いますが、これらは“髪の毛を保護するためのもの”なので、頭皮にはつけないよう注意しましょう。
リンスやトリートメントも、基本的には“ぬめりがなくなるくらい”しっかりすすぐことが大切とされています。
女性のハゲを予防する正しいシャンプーの手順⑥:タオル、ドライヤーでしっかり乾かす
「ドライヤーを使って、しっかり髪の毛を乾かしている」という女性も多いでしょう。
ドライヤーは、薄毛・ハゲを予防するためには、欠かせないアイテムです。
女性・男性ともに髪の毛を濡れたまま放置するのはNG。
濡れた状態の髪の毛を放置すると、髪の毛と頭皮の隙間で蒸れが起こり、頭皮に菌が繁殖してしまいます。
また、ドライヤー前に、タオルで髪の毛の水分を吹き落すことも大切です。
ドライヤーの温風で髪の毛が傷んでしまうこともあるので、ドライヤーの時間を最低限度に抑えるためにも、タオルドライは入念に行いましょう。
このとき、強い力でタオルドライを行うと、キューティクルが剥がれてしまうことがあるので、タオルで髪の毛を挟み、髪の毛からタオルへと水分を移すように優しく行うといいでしょう。
タオルドライの後、ドライヤーを使用する際は、ドライヤーを髪の毛から20cm以上離し、根元から毛先へと温風を当てると髪の毛が傷みにくいです。
女性の薄毛・ハゲを予防するシャンプーの選び方

女性の薄毛・ハゲ予防のためには、シャンプーの仕方だけではなく、シャンプー選びも大切です。
しかし、ドラッグストアには数多くのシャンプーが売られており、「自分に合うシャンプーがどれなのか判断できない」という女性も多いのではないでしょうか。
シャンプー選びの際、一番注意しなければならないのは洗浄成分である「合成界面活性剤」の種類。
この合成界面活性剤には大きく3つの種類があります。
シャンプーの種類
- シャンプーの種類①:高級アルコール系
- シャンプーの種類②:石けん系
- シャンプーの種類③:アミノ酸系
シャンプーの種類①:高級アルコール系
市販されている安価なシャンプーのほとんどは、高級アルコール系の合成界面活性剤を含んでいます。
高級アルコール系界面活性剤は、洗浄力が非常に強いことが特徴。
しかし、頭皮への刺激もかなり強いため、肌が弱い女性には向きません。
また、洗浄力も強ければ強いほどいいというわけではありません。
頭皮のバリアに必要な皮脂までも落としてしまうほど洗浄力が強いと、頭皮の乾燥を招くおそれがあります。
成分表に、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウムなどと表記されているれば、そのシャンプーは高級アルコール系シャンプーです。
シャンプーの種類②:石けん系
石けん系の合成界面活性剤は、自然由来の成分で比較的頭皮に優しいと言われています。
洗浄力も高く、頭皮への刺激も弱い石けん系界面活性剤は、ワックスなどのスタイリング剤を使用する女性におすすめです。
しかし、頭皮への刺激が弱めといってもアミノ酸系界面活性剤ほどではなく、敏感肌の女性には向かない場合があります。
成分表に、石鹸素地、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなどと表記されているシャンプーが、石鹸系シャンプーです。
シャンプーの種類③:アミノ酸系
アミノ酸系の合成界面活性剤は、頭皮への刺激が最も弱い界面活性剤です。
頭皮への刺激が弱い分、洗浄力も低めですが、丁寧にシャンプーを行えば不要な皮脂は十分に洗い流せます。
頭皮のバリアのために必要な皮脂をしっかり残してくれるので、乾燥肌や敏感肌の女性にもおすすめです。
成分表に、メチルアラニン系、ココイル系、べタイン系の成分が表記されているシャンプーが、アミノ酸系シャンプーです。
女性のハゲは病院で相談

すでにハゲ・薄毛を引き起こしてしまっている女性の場合、育毛剤やシャンプーで頭皮環境を整えるだけでは、薄毛を改善することは難しいでしょう。
「どうしてもハゲを治したい!」
そんな女性は、病院で適切な治療を受けることをおすすめします。
女性のハゲの原因は人それぞれ異なる
女性のハゲ・薄毛の主な原因は、女性ホルモン。
しかし、ハゲている女性全員が、女性ホルモンが原因の脱毛症を引き起こしているかというと、そうではありません。
女性のハゲには円形脱毛症や牽引性脱毛症など、さまざまな種類があるので、自己判断で原因を断定することは危険です。
女性のハゲは専門クリニックでカウンセリングを
原因に合った適切な治療をし、ハゲ・薄毛を改善するためには、まずは自分のハゲの原因を知ることが重要です。
そこで、自己判断は禁物。
薄毛・ハゲのプロである医師に、原因をしっかりと診断してもらうのが望ましいでしょう。
薄毛専門クリニックには、薄毛・ハゲの担当医が必ず在籍しています。
そのため、まずは薄毛専門クリニックの無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?
薄毛専門クリニックの無料カウンセリングでは、治療の相談だけではなく、ハゲにくい生活のためのアドバイスを受けることもできます。
無料カウンセリングに行ったら、必ず治療に繋げなければいけないというわけではありませんし、強引な勧誘などもありません。
「ハゲを治したい」という思いを抱えている女性は、気軽な気持ちで一度、薄毛専門クリニックに相談に行ってみるといいでしょう。