
毛髪診断士
2018年08月02日 更新
ハゲる原因? タバコと酒はハゲを助長するのか
タバコの吸いすぎ・過度な飲酒は健康に悪いと聞きますが、ハゲの原因にもなりえるのでしょうか? ハゲる原因を正しく知り、しっかりハゲを予防しましょう。
タバコはハゲる? その原因とは

タバコが呼吸器系の疾患を助長し、身体に悪影響を与えることは周知の事実ですが、毛髪にも悪影響を及ぼしかねないのです。
タバコによるハゲの原因:血管の収縮でハゲる
ハゲの原因となりえる要素の1つとして、血管の収縮作用が挙げられるでしょう。
タバコを吸うことで、血管を収縮させてしまうことがわかっています。
血管の収縮による血行の悪化は、髪の毛の成長に必要な栄養素の補給を妨げ、ハゲの原因となりかねません。
また、タバコは依存性が強いため、きっぱりと絶つことは難しい人もいるでしょう。
喫煙量の多い人は、まずは無理のない範囲でタバコの本数を減らすことをオススメします。
タバコによるハゲの原因:ニコチンによるビタミン不足でハゲる
タバコの中に含まれるニコチンには、体内のビタミンCを消費する働きがあります。
ビタミンCには栄養の吸収を促す働きがあり、頭皮環境にもいい影響を与えてくれるでしょう。
しかし、ニコチンによってビタミンCが破壊されることで、身体に必要な栄養の吸収率が落ちてしまいます。
必要な栄養の補給が十分に行えなくなるとハゲの原因、頭皮環境の悪化となりかねません。
タバコによるハゲの原因:無理な禁煙によるストレスでハゲる
タバコを吸う人の中には健康に気遣い、禁煙を心がけている人もいるでしょう。
しかし、「無理な禁煙によってストレスが溜まってしまう」という人も。
ハゲの中には、過度なストレスが原因と言われるハゲもあるため、無理な禁煙は逆効果になるかもしれません。
そのため、ストレスにならない範囲でタバコの本数を減らしていくことが、いいハゲ対策と言えるでしょう。
お酒の飲み過ぎでハゲる? 「本当の話」を究明

“酒は百薬の長”と言いますが、これはあくまでも“適量”の場合。
お酒は“適量”であれば、血行を促進し、頭皮にいい影響を与えてくれるでしょう。
しかしながら、お酒の飲みすぎがハゲの原因ともなりえることに注意が必要です。
お酒によるハゲの原因:皮脂量の増加によってハゲる
お酒を飲みすぎてしまうと、アルコールを代謝するために髪の成長に必要なアミノ酸やビタミン、亜鉛が不足しやすくなります。
また、お酒の飲みすぎは、皮脂過剰分泌の原因となってしまう可能性もあるのです。
頭皮を守るために適度な皮脂は必要ですが、過剰な皮脂の分泌は毛穴を塞いでしまい、頭皮環境悪化につながります。
健康のためにも、ハゲないためにも、過度なお酒の摂取は控えた方がいいでしょう。
お酒によるハゲの原因:アセトアルデヒドでハゲる
お酒が体内に入り、肝臓で分解される過程で「アセトアルデヒド」という毒性を持つ物質が作られます。
このアセトアルデヒドには、ジヒドロテストステロン(DHT)を増加させてしまうおそれがあるのです。
ジヒドロテストステロンは男性ホルモンの一種で、ハゲの原因となる物質の1つ。
このジヒドロテストステロンの増加によって、毛髪の成長に関わるヘアサイクルが影響を受け、ハゲ・薄毛を加速させてしまうのです。
このようにアセトアルデヒドは二日酔いのみならず、ハゲの原因になる可能性もあるのです。
まとめ

お酒・タバコはほどほどに
今回はハゲの原因について、「お酒」「タバコ」にフォーカスしてきました。
お酒もタバコも好きな人にとって、この2つがハゲの原因となりえるのは悲しい事実。
しかし、無理な禁煙・禁酒はプライベートに影響を与えるだけでなく、ストレスが原因と言われるハゲを誘発しかねません。
タバコやお酒などの嗜好品とは、適度な距離感で付き合っていくことがハゲを予防する上で大切と言えるでしょう。
禁煙・禁酒でハゲは治らない
当然ですが、すでにハゲの症状がみられる人が禁煙・禁酒を試みたところで、ハゲの改善は見込めません。
ハゲの治療に特化したAGA専門クリニックでは、さまざまな検査からハゲの原因を調べてくれます。
この検査から、それぞれの患者に合った的確なハゲ治療を施してくれるでしょう。
AGAをはじめとするハゲの多くは“進行性”を持つため、1日でも早い決断が何よりのハゲ改善につながります。