
2019年02月27日 更新
側頭部の薄毛は生活習慣が原因だった! 側頭部の髪を守るハゲ対策のいろは
側頭部の薄毛の原因とは?

前頭部から進むM字ハゲや、頭頂部から広がるO字ハゲとは異なり、側頭部の薄毛については、あまり耳にしたことのない人も多いでしょう。
なじみの薄い側頭部の薄毛ですが、実は誰もが側頭部の薄毛になる可能性を秘めています。
なぜなら、側頭部の薄毛の原因は、意外にも私たちを取り囲む環境や毎日の生活習慣に起因するためです。
側頭部の薄毛に悩んでいる人はもちろん、これから薄毛の予防をしたい人も、側頭部の薄毛の原因を知り、しっかりと対策していきましょう。
側頭部の薄毛を引き起こす原因①:頭皮環境の悪化
髪の毛がスムーズに成長するためには、健康な頭皮環境が必要です。
しかし、頭皮環境が悪化すれば、薄毛になる可能性が高くなります。
とくに皮脂の過剰分泌、脂性フケなどの頭皮トラブルをそのままにしておくと、「脂漏性(しろうせい)脱毛症」の原因にもなるでしょう。
頭皮トラブルを起こす原因は多々ありますが、原因が何であれ、側頭部の薄毛を防ぐためには早期の対策が必要です。
側頭部の薄毛を引き起こす原因②:ストレス
ストレスは、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こします。
自律神経には、運動時などに活発化する「交感神経」と、リラックス時に働く「副交感神経」があります。
私たちの健康が保たれているのは、この交感神経と副交感神経がバランスよく機能しているおかげなのです。
しかし、ストレス環境下では自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に働いてしまうのです。
交感神経が優位に働くことによって、アドレナリンによって血管が収縮し、血流が悪くなります。
頭皮の血行が悪化し、髪の毛の成長に関わる毛乳頭に栄養素が送られにくくなれば、髪の毛や頭皮が栄養不足となり、薄毛・抜け毛を引き起こしかねません。
血管は頭皮に張り巡らされているため、血行の悪化によって髪の毛・頭皮の栄養が不足すると、側頭部や頭頂部など頭部全体で薄毛が起こることも考えられます。
また、ストレスは円形脱毛症の原因として有力視されている「自己免疫疾患」との関係が疑われています。
そして、ストレスによって生じるホルモンバランスの乱れは、とくに女性にとっては大きな問題となりうるでしょう。
肌や髪の美しさを保つ「エストロゲン」と、妊娠を助ける「プロゲステロン」の2つの女性ホルモンのサイクルが乱れると、身体にさまざまな変調を及ぼします。
女性ホルモンの乱れによって起こる症状は、生理不順や生理痛の悪化、肌荒れ、薄毛など。
女性ホルモンの乱れによる薄毛は、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれ、頭部全体が薄くなる「びまん性」という特徴があります。
側頭部の薄毛を引き起こす原因③:眼精疲労による血行不良
ストレスや睡眠不足、偏食や喫煙習慣など、生活習慣の乱れをきっかけに血行不良が起こります。
血行不良による頭皮の栄養不足は、髪の毛の成長に関わる毛乳頭の働きを鈍らせ、場合によっては抜け毛・薄毛を引き起こすこともあります。
側頭部の薄毛を改善するためには、血行不良の原因となる生活習慣の改善が必要です。
とくに側頭部のハゲは、目の疲れ、いわゆる「眼精疲労」からくる血行不良が原因かもしれません。
側頭部の頭皮と目の周囲の筋肉は隣り合わせに位置するため、疲れからくる目の周りの血行悪化が、側頭部の頭皮に影響を及ぼすと考えられているのです。
また、眼精疲労を回復させるためには、多くの栄養素が使われます。
毛髪の健康を保つために必要な栄養素が、目の疲労回復のために消費されてしまうと、毛髪が十分に成長できなくなります。
健康な毛髪のためには、目の疲れにも気を配る必要もあるのです。
側頭部の薄毛を引き起こす原因④:外的要因による頭皮・髪の毛のダメージ
外的要因の一つである紫外線は、髪や頭皮にダメージを与えます。
髪の外側には、透明な細胞がうろこ状に重なり合った「キューティクル」がありますが、紫外線はこのキューティクルを剥がし、髪のバリア機能を低下させてしまうのです。
キューティクルが剥がれると、髪内部の水分が失われ、枝毛や切れ毛、髪のパサつきなどが起こりやすくなります。
また、紫外線によるダメージは、髪の深部にある毛球内の毛母細胞にも影響を与えます。
毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪は成長していくため、毛母細胞の働きが弱まれば、髪の成長を鈍らせることになり、ハゲ・薄毛につながることも。
また、爪を立ててシャンプーすることも、髪の毛や頭皮に外的なダメージを与える要因に。
頭皮に爪で傷をつけると、頭皮の炎症や抜け毛を起こす可能性を高め、ダメージが激しい場合には、毛母細胞の機能を低下させてしまうおそれもあるのです。
外的ダメージは頭頂部や前頭部だけでなく、側頭部にも影響するおそれがあるため、薄毛のリスクを少しでも減らしたい人は、外的ダメージから頭皮・髪の毛を守る工夫をしましょう。
【側頭部の薄毛?】AGAが原因で側頭部の薄毛は起こる?

男性ホルモンが原因とされるAGA(男性型脱毛症)は、日本でおよそ1,200万人以上の成人男性を悩ませていると言われています。
これだけ多くの人がAGAを患っているのですから、側頭部がハゲてきた人も、もしかしてAGAかも……と不安になりますよね。
AGAが側頭部のハゲにつながるのか解説していきます。
【側頭部の薄毛?】AGAの症状は、額の生え際や頭頂部から
結論から言うと、AGAが原因で側頭部の薄毛になることは、理論的にはあまり考えられません。
AGAの原因は、「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモン。
このホルモンには、髪が生えてきてから抜けるまでの毛周期を短縮させ、抜け毛を引き起こす作用があります。
しかし、その作用を受ける箇所は額の生え際や頭頂部に限られており、ジヒドロテストステロンによって側頭部の毛周期が短縮されるということは考えにくいのです。
AGAの進行に伴ってM字ハゲが拡大し、側頭部の髪の毛まで抜けてしまうということも考えられますが、突然側頭部の薄毛を発症した場合には、AGAの可能性はほぼないと考えてよいでしょう。
側頭部の薄毛は「円形脱毛症」の影響かも?

【側頭部の薄毛?】円形脱毛症の症状は、コイン状にハゲが進行すること
抜け毛が増加し、コインサイズの局所的な脱毛部位ができる「円形脱毛症」。
円形脱毛症は、その特徴から10円ハゲと呼ばれることも。
この円形脱毛症も、側頭部の薄毛を起こす脱毛症の一つです。
円形脱毛症の症状は、単発型、多発型、蛇行型、全頭型、汎発型の5種類に大別されます。
側頭部の薄毛を引き起こす円形脱毛症の種類
- 単発型:頭部に楕円形の脱毛斑が1つできる
- 多発型:頭部に複数の脱毛斑ができる
- 蛇行型:脱毛斑がつながり、蛇のように広がる
- 全頭型:脱毛斑が頭部全体に広がる
- 汎発型:頭部だけでなく、眉毛・体毛にまで脱毛が見られる
【側頭部の薄毛?】円形脱毛症の原因として有力視されている「自己免疫疾患」
円形脱毛症の原因は諸説ありますが、近年では「自己免疫疾患が原因である」ことが有力視されています。
自己免疫疾患とは、本来自分の身体を守ってくれるはずの免疫機能が、なんらかの原因で自分自身の身体や組織を外敵とみなして攻撃してしまう病気のこと。
この自己免疫疾患の症状が頭部で見られた場合、本来外敵から身を守ってくれるTリンパ球が、頭皮の毛包を攻撃し、抜け毛を増加させてしまうのです。
自己免疫疾患の原因ははっきりとは解明されていませんが、ストレスはそのきっかけの一つだと考えられています。
また、自己免疫疾患にかかりやすいのは、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患がある人、他の免疫に関する疾患を持っている人だと考えられています。
側頭部の薄毛を起こす「脂漏性脱毛症」とは?

【側頭部の薄毛?】脂漏性脱毛症の症状
皮脂の過剰分泌などの頭皮トラブルがきっかけで起こる、「脂漏性脱毛症」。
脂っこい脂性のフケが見られたら、脂漏性脱毛症の前兆かもしれません。
頭皮のかゆみや抜け毛も、脂漏性脱毛症の症状の一つとして現れることがあります。
脂漏性脱毛症の症状を放置してしまうと、皮脂が酸化を起こし、悪臭の原因にもつながります。
脂漏性脱毛症を予防するには、普段から頭皮環境を清潔に保つことが必要です。
【側頭部の薄毛?】脂漏性脱毛症の原因は「マラセチア真菌」という常在菌
脂漏性脱毛症の原因は、頭皮に存在する常在菌「マラセチア真菌」。
マラセチア菌は頭皮の皮脂を餌とするため、皮脂が過剰分泌されている場合に大量発生するおそれがあります。
このマラセチア菌は、皮脂を分解し、遊離(ゆうり)脂肪酸という刺激の強い物質に変え、頭皮に炎症を起こします。
この炎症によって抜け毛が起こる脱毛症を、脂漏性脱毛症と呼びます。
【まとめ】脂漏性脱毛症の原因と症状
- 側頭部の薄毛の原因:皮脂を餌とした頭皮の常在菌の異常繁殖
- 側頭部の薄毛の症状:かゆみ、皮膚のはがれ、悪臭
側頭部の薄毛を起こす「牽引性脱毛症」とは?

【側頭部の薄毛?】牽引性脱毛症の症状
女性に多いと言われている「牽引(けんいん)性脱毛症」。
その症状は、前髪の生え際や分け目が徐々に薄くなっていくというものです。
牽引性脱毛症の原因は、私たちの身近な行動に起因します。
牽引性脱毛症による薄毛は進行に気づきにくい場合もあるため、注意しましょう。
【側頭部の薄毛?】牽引性脱毛症の原因
女性に多く見られる牽引性脱毛症。
その原因は、長期にわたって髪を引っ張ることにあります。
ポニーテールやお団子ヘアなど、髪を引っ張るようにして結うことで頭皮に負担がかかり、頭皮の血行不良を招くおそれがあります。
頭皮の血行が悪くなると、髪の毛に十分な栄養が届けられなくなり、髪の毛の成長が妨げられるかもしれません。
また、髪を結ぶ・引っ張る以外にも、牽引性脱毛症を引き起こす原因があります。
髪の毛が長いと、それだけ頭皮や毛根にかかる負担は大きくなります
普段からヘアアレンジを楽しむ女性はもちろん、ロングヘアの男性も注意が必要です。
【まとめ】牽引性脱毛症の原因と症状
- 原因:髪を引っ張ることによる、毛包の委縮
- 症状:髪を結った部分や、分け目から薄毛が進行
【側頭部の薄毛対策】側頭部の薄毛改善法

側頭部の薄毛対処法①:円形脱毛症の場合
円形脱毛症の原因で有力とされている自己免疫疾患。
円形脱毛症の治療では、免疫機能の暴走を止めるために、免疫機能を抑制するステロイド剤が用いられる場合があります。
脱毛が軽度の場合には、局所注射による薬剤の注入を、重度の場合には、内服薬や点滴による投薬が必要です。
また、免疫の暴走を止める目的で、特殊な薬液を脱毛箇所に塗って弱いかぶれを起こし、別のリンパ球を働かせる「局所免疫療法」も効果的。
ただし、この局所免疫療法には即効性がないため、長期的な治療が必要とされます。
円形脱毛症を予防するためには、きっかけの一つとされているストレスに気を配って対処するべきでしょう。
側頭部の薄毛対処法②:脂漏性脱毛症の場合
脂漏性脱毛症の原因は、常在菌の異常繁殖が起こす頭皮の炎症。
脂漏性脱毛症を改善するためには、常在菌を抑え、頭皮の炎症を防ぐ必要があります。
脂漏性脱毛症に対して処方される治療薬は、マラセチア菌の増殖を抑える抗真菌薬の使用が一般的。
頭皮にかゆみがある場合には、これらの治療薬に加えて抗ヒスタミン剤やビタミン剤が処方されます。
また、薬による治療と並行して、生活習慣を見直して皮脂の過剰分泌を抑えることが大切です。
脂漏性脱毛症を抑えるために! 生活習慣見直しリスト
- 抜け毛を防ぐ生活習慣①:シャンプーや洗い方を見直し、清潔な頭皮環境を目指す
- 抜け毛を防ぐ生活習慣②:とくにビタミンB群を取り入れた、バランスのよい食生活
- 抜け毛を防ぐ生活習慣③:ストレス解消を心がけ、質のよい睡眠を確保する
- 抜け毛を防ぐ生活習慣④:紫外線などの外的ダメージを減らす
生活習慣の改善については、詳しく後述します。
側頭部の薄毛対処法③:牽引性脱毛症の場合
牽引性脱毛症の原因は、髪を引っ張ることによって頭皮に負担がかかり、頭皮の血行が悪くなること。
牽引性脱毛症を改善するためには、「髪を結ぶのを控える」、「ヘアスタイルや分け目を変える」など、日常的に髪や頭皮の負担を減らすことが大切です。
頭皮や髪の毛にかかる負担を減らすことは、痩せ細った髪を回復させることにつながるでしょう。
また、頭皮マッサージや市販の育毛剤(医薬部外品)などで頭皮の血行不良を防ぐことも大切です。
甲状腺ホルモンの乱れが側頭部の薄毛の原因に?

【側頭部の薄毛?】甲状腺ホルモンとは?
「甲状腺」とは、喉ぼとけの下あたり、首の前部に位置する臓器のこと。
甲状腺では、私たちの身体に不可欠な「甲状腺ホルモン」が分泌されています。
甲状腺ホルモンは、全身の臓器や細胞を活発化させる効果があり、新陳代謝の活性化や心身の発育を促進します。
甲状腺が持つ細胞を活性化させる作用は、頭皮の毛母細胞にも働いています。
甲状腺ホルモンは、私たちの頭皮や髪の健康を保つために一役買っているホルモンです。
【側頭部の薄毛?】甲状腺機能低下症がもたらす症状
何らかの原因で甲状腺の機能が低下し、血中の甲状腺ホルモンが不足した状態を「甲状腺機能低下症」と呼びます。
甲状腺機能低下症などの甲状腺の病気は、20〜40代の女性に多く見られます。
新陳代謝に関わる甲状腺ホルモンが不足すると、代謝の低下に関連する身体の不調が発生するようになるのです。
甲状腺ホルモン減少がもたらす症状は、身体のだるさ、肌や頭皮の乾燥、体重増加、薄毛など。
女性の場合には、これらの症状に加えて生理不順や不妊症を起こす場合があります。
【側頭部の薄毛?】甲状腺機能低下症の原因と対処法
甲状腺機能低下症の最も一般的な原因は、「慢性甲状腺炎(橋本病)」と呼ばれる自己免疫疾患。
慢性甲状腺炎は、円形脱毛症と同じく、本来私たちの身体を守ってくれるはずの免疫が、身体を攻撃してしまうことによって引き起こされます。
発症当初は、わずかな疲労を感じる程度ですが、長期間放置した場合には重病に発展するケースも。
甲状腺機能低下症を早期に発見・治療するためには、疑わしい症状が現れた際に「血液検査」を受けることが重要です。
慢性甲状腺炎では、汗が減る、身体がだるいといった初期症状が現れます。
このような症状を自覚した場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。
【まとめ】甲状腺機能低下症の症状と対処法
- 甲状腺機能低下症の症状:身体のだるさ、肌や頭皮の乾燥、体重増加、薄毛
- 甲状腺機能低下症の対処法:汗が減る、身体がだるいなどの初期症状が見られたら、病院で検査を受ける
側頭部の薄毛改善方法【ヘアケア編】

側頭部の薄毛を予防・改善するためには、頭皮環境を清潔に保つ必要があります。
頭皮環境を改善するためには、まずは生活習慣を見直すことが重要ですが、並行してヘアケアに気を配ることも大切。
育毛剤の使用やシャンプー方法を改善することで、頭皮環境が良化し、抜け毛の減少が期待できます。
毎日のヘアケアを見直して、清潔な頭皮環境を目指しましょう。
【側頭部の薄毛対策】毎日行いたいヘアケア①:育毛剤(医薬部外品)を使用する
側頭部の薄毛を予防! 育毛剤(医薬部外品)の種類
- 頭皮の血行促進によって薄毛を予防する育毛剤(医薬部外品)
- 抗菌作用によって薄毛を予防する育毛剤(医薬部外品)
- 頭皮や髪の毛に直接栄養を与えることで薄毛を予防する育毛剤(医薬部外品)
1つ目の効果は、「血行促進」。
睡眠不足や食生活の乱れ、飲酒や喫煙、疲れ、ストレスなど、さまざまな要因をきっかけに私たちの身体の血行は悪化します。
頭皮の血行不良を解消する目的で、育毛剤を使用することは、髪の毛や頭皮の成長に必要な栄養成分を細部まで行き渡らせることにつながります。
側頭部のハゲに悩んでいる場合には、生活習慣の改善と合わせて、育毛剤を使用することで側頭部ハゲの予防・対策としましょう。
2つ目の効果は、「殺菌作用」。
殺菌作用は、皮脂の過剰分泌や脂性フケによって起こる、常在菌の繁殖に対してとくに有効です。
殺菌作用を持つ育毛剤には、異常繁殖した常在菌の数を減らし、頭皮トラブルを解決する効果が期待できます。
皮脂が過剰分泌して起こる脂漏性皮膚炎に悩んでいる人は、これらの殺菌成分を含む育毛剤を探しましょう。
育毛剤の3つ目の効果は、「毛母細胞の活性化」。
毛母細胞を活性化させると、抜け毛の予防や髪の成長促進が期待できます。
そのため育毛剤の中には、頭皮の毛母細胞や毛根細胞に働きかけて新陳代謝を活性化し、育毛を助ける効果を持つものがあります。
【側頭部の薄毛対策】毎日行いたいヘアケア②:正しいシャンプーの仕方を実践する
【側頭部の薄毛対策】
- シャンプーで側頭部の薄毛予防①:髪をブラッシングする
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シャンプーで側頭部の薄毛予防②:お湯だけでしっかりと洗う
- シャンプーで側頭部の薄毛予防③:手でシャンプーをよく泡立てる
- シャンプーで側頭部の薄毛予防④:爪を立てずにマッサージする
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シャンプーで側頭部の薄毛予防➄:流し残しがないようすすぐ
まずシャワーや湯舟に浸かる前に、髪をブラッシングしておきましょう。
ブラッシングには、シャンプー中に髪が絡まるのを防ぎ、必要以上の抜け毛を回避するという効果があります。
毛先、髪の中頃、髪の付け根の順番でブラッシングすると、切れ毛を抑えることができます。
次に、シャンプーをする前にお湯でしっかりと頭皮を洗い流すこと。
シャンプー前の予洗いで、ワックスなどのスタイリング剤やほこり、弱い汚れは大方落とすことができます。
湯洗いで髪の毛をしっかりと濡らすことで、シャンプーの薬剤を浸透しやすくする効果もあります。
髪や頭皮をお湯で十分洗い流した後は、シャンプーを適量手に取り、頭皮にもみこむように洗っていきましょう。
ここで注意したいのが、シャンプーをよく泡立ててから頭皮・髪の毛つけること。
刺激の強い原液を直接つけてしまうと、頭皮トラブルの原因につながります。
また、泡立ちがよくなるからと大量にシャンプー剤を使う人もいますが、シャンプー剤の多用は避けた方がよいでしょう。
シャンプー剤を使いすぎると、洗髪後に薬剤が残りやすくなり、頭皮トラブルを起こす原因になります。
シャンプーをする際は、爪を立てず、指の腹で頭皮マッサージをするように洗うこと。
最後は、シャンプーが頭皮に残らないよう、しっかりとすすぎましょう。
シャンプーを洗い流す際も爪を立てないようにして、優しく丁寧に洗い流すことを心がけてください。
【側頭部の薄毛対策】毎日行いたいヘアケア③:シャンプー選びも重要
シャンプーには、皮脂の汚れを落としやすくする「界面活性剤」という成分が含まれています。
この界面活性剤の種類により、シャンプーは大きく3つに分類できます。
側頭部の薄毛には、シャンプー選びも大切
- シャンプー①:高級アルコール系シャンプー
- シャンプー②:石けん系シャンプー
- シャンプー③:アミノ酸系シャンプー
アルコール由来の界面活性剤が含まれているシャンプーが、アルコール系シャンプー。
アルコール系シャンプーの中でも、アルコール分子内の炭素数が多いものを「高級アルコール系シャンプー」と呼びます。
洗浄効果が高く、泡立ちが良いため、頭皮や髪の皮脂汚れを落としやすいのが特徴。
高級アルコール系シャンプーは、頭皮のべたつきに悩む脂性肌の人におすすめです。
一方で、紫外線などのダメージから頭皮を守るために必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮ダメージを受けやすくなってしまう可能性もあるので、使用する際は注意が必要です。
市販されているシャンプーのほとんどが高級アルコール系にあたるため、とくに乾燥肌や敏感肌の人は使用を控えましょう。
2つ目に紹介するのが、「石けん系シャンプー」。
石けん系シャンプーの特徴は、洗浄成分として、天然由来の油脂・脂肪酸にアルカリを反応させて作られた界面活性剤(石けん)が使われていること。
石けん系シャンプーは昔からなじみ深いものでもあるため、安全志向の人に好まれています。
高級アルコール系シャンプーと同様、洗浄力が高く、頭皮や髪の皮脂汚れを落としやすいため、脂性肌の人におすすめです。
石けん系シャンプーも、乾燥肌や敏感肌の人は極力使用を避けるのがよいでしょう。
最後に紹介するのは、頭皮トラブルに悩む人にとくにおすすめしたい「アミノ酸系シャンプー」。
アミノ酸由来の界面活性剤は、洗浄効果が穏やかで、髪や頭皮への刺激が少ないのが魅力。
アミノ酸系シャンプーは、皮脂を落としすぎるリスクが少なく、乾燥肌や敏感肌の人も安心して使うことができます。
また、髪のもとになるタンパク質「ケラチン」は、18種類のアミノ酸が結合したものであることから、アミノ酸を補給して髪の成長を促進できるとも言われています。
この期待には科学的根拠はないものの、頭皮環境を整えることで、髪のトラブルを解消できる可能性はあります。
側頭部の薄毛改善方法【生活習慣編】

頭皮環境悪化の大きな原因は、生活習慣の乱れ。
生活習慣を改善することで、抜け毛が減少し、側頭部の薄毛改善により一歩前進します。
脱毛症が悪化した場合には、症状に見合った治療薬を用いて治療する必要がありますが、どんな脱毛症の場合にも、生活習慣の改善をおろそかにしてはいけません。
毎日の生活習慣を見直して、健康な髪のベースとなる頭皮環境を手に入れましょう。
側頭部の薄毛を改善するために、心がけたい生活習慣
- 側頭部の薄毛改善方法①:眼精疲労を解消する
- 側頭部の薄毛改善方法②:適度な運動を習慣づける
- 側頭部の薄毛改善方法③:バランスの取れた食事
【側頭部の薄毛対策】生活習慣の改善①: 眼精疲労を解消する
頭皮の血行が悪化することで、毛乳頭に送られる栄養素が減少し、抜け毛や薄毛を招くおそれがあります。
とくに側頭部のハゲは、眼精疲労が原因で起こる、目の周囲の血行不良が原因の1つだとされているのです。
また、目の疲れ・眼精疲労の回復のためには、髪の成長に欠かせない成分であるビタミンB群を消費します。
眼精疲労が少ない状態では、目と髪の双方でバランスよく栄養素が消費され、機能を維持することができますが、目を酷使した場合には髪の栄養不足を起こすおそれもあります。
いずれにせよ、健康な髪の発育のためには、眼精疲労を解消する必要があると言えるでしょう。
眼精疲労を解消するには、目を酷使するのを控え、目の負担を軽くすることが重要。
家でリラックスしているときなどは、パソコンやスマートフォンに1時間目を通したら10分ほどの休憩をとるなど、意識して目を休める習慣をつけるようにしましょう。
目の周囲を定期的にマッサージするのも、目の疲れ・眼精疲労の回復におすすめの方法です。
目の周囲をマッサージをする際には、清潔な手で、力を入れすぎないように行うことを忘れずに。
【側頭部の薄毛対策】眼精疲労を解消するマッサージ箇所
- 【目の疲れをとるツボ】眼精疲労に効果のある、こめかみ・目頭のツボを押す。
- 【目の疲れをとるツボ】めまいと目の疲れに効くツボ、下瞼の骨を軽く押す
【側頭部の薄毛対策】生活習慣の改善②: 適度な運動を習慣づける
血液を送る役割を担っている筋肉が運動不足で弱まると、血行不良を起こし、頭皮環境の悪化を招く可能性が高まります。
血行不良からくる側頭部の薄毛を改善するために、適度な運動を習慣化し、血流を改善させましょう。
とくにおすすめしたいのが、ウォーキング、ランニング、水泳などの有酸素運動。
有酸素運動は、身体への負担が少ないため、誰にでも続けやすく、高い脂肪燃焼効果もあります。
また、運動はストレス発散にも効果的でしょう。
ストレスを適度に発散することで、疲れを回復したり血行を良くしたりする効果が期待できます。
意識的に運動することで、側頭部の薄毛の原因となる血行不良を改善し、毎日の疲れをとりましょう。
【側頭部の薄毛対策】生活習慣の改善③: バランスの取れた食事を取る
食生活の乱れは、頭皮環境悪化の原因の1つです。
とくに側頭部の薄毛を改善したい人にとって、高脂肪な食事は避けるのが望ましいでしょう。
乱れた食生活は皮脂の過剰分泌を進め、脂漏性脱毛症を悪化させる原因になります。
側頭部の薄毛に悩んでいるのであれば、以下の3つの栄養素を意識して摂ることをおすすめします。
側頭部のハゲ対策のために摂りたい栄養素
- 【側頭部のハゲ対策】栄養素①:アミノ酸
- 【側頭部のハゲ対策】栄養素②:亜鉛
- 【側頭部のハゲ対策】栄養素③:ビタミン類
意識して摂りたい栄養素の1つ目が、「アミノ酸」。
私たちの髪の毛は、18種類のアミノ酸が結合したたんぱく質「ケラチン」で構成されています。
アミノ酸が不足すると、ケラチンが十分に生成されなくなるため、側頭部の抜け毛や細毛化の原因となるおそれがあるのです。
よって、普段の食事からアミノ酸が不足しないよう対策する必要があります。
【側頭部のハゲ対策】アミノ酸を含む食品
- 豚肉(ロース)、アジ、たまご、牛乳、大豆
意識して摂るべき栄養素の2つ目が、「亜鉛」。
亜鉛には、細胞分裂を助け、新陳代謝を整える働きがあります。
髪の毛は、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことによって成長します。
そのため、亜鉛をしっかりと摂ることは、抜け毛の防止や髪の成長につながるでしょう。
加えて、亜鉛には髪のもととなる、ケラチンの生成を促す働きもあります。
亜鉛が不足すると、髪の毛を構成するケラチンの生成が進まず、抜け毛や細毛化の原因となる可能性があります。
細毛化した側頭部の髪の毛の成長に有効とされる亜鉛を、食事でしっかりと摂れるよう意識してみましょう。
【側頭部のハゲ対策】亜鉛を含む食品
- 牡蠣、アーモンド、卵黄、レバー、いわし
側頭部のハゲ対策として摂りたい栄養素の3つ目は「ビタミン類」。
ビタミン類は、頭皮環境の改善を助ける働きだけでなく、摂り入れた亜鉛やタンパク質の吸収率を高めるなどのさまざまな作用を持ちます。
髪の健康のために意識して摂取したいビタミンは、ビタミンA・ビタミンB・ビタミンCの3種類。
とくにビタミンB群は、頭皮環境の改善だけでなく、眼精疲労の解消にも重要な役割を担っています。
【側頭部のハゲ対策】各種ビタミンの効果と食品
-
ビタミンA
にんじん、にら、レバー、うなぎ -
ビタミンB
豚肉、レバー、カツオ、バナナ -
ビタミンC
レモン、いちご、ブロッコリー、菜の花
【側頭部の薄毛対策】薄毛の症状により、対策が異なる

【側頭部の薄毛対策】M字ハゲ、頭頂部の薄毛はAGAを疑うべき
側頭部の薄毛が重度な場合には、円形脱毛症や脂漏性脱毛症などの脱毛症が疑われます。
円形脱毛症や脂漏性脱毛症を治すためには、適切な治療を施す必要があります。
治療と並行して眼精疲労などの生活習慣を見直すことで、頭皮環境が正常化し、抜け毛や薄毛が改善する見込みがあるのです。
M字ハゲやO字ハゲが見られた場合には、高確率でAGAに該当します。
AGAによる薄毛を改善するためには、AGA専用の治療薬による治療が必要不可欠。
M字ハゲや、O字ハゲが見られた場合には、AGA専門クリニックを受診するようにしましょう。
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【側頭部の薄毛対策】薄毛が気になり始めたら病院へ
側頭部の薄毛と、生え際・頭頂部からの薄毛、どちらも早期の治療が望ましいことに変わりはありません。
治療をおろそかにし、症状を放置してしまうと、最悪の場合には毛母細胞が死んでしまうおそれがあるためです。
毛母細胞が死んでしまった場合には、新たに髪が生えてくることはありません。
薄毛を改善したいのであれば、早めに病院を受診し、適切な対処を行うことが大切です。
薄毛治療を行っているクリニックの中には、初回無料でカウンセリングを行っているクリニックもあります。
薄毛に悩んでいるのであれば、まずは気軽に医師に相談してみてはいかがでしょうか。