
2019年03月24日 更新
【AGA対策3歩目】AGA(男性型脱毛症)の「治療費」「治療期間」「効果」
AGA(男性型脱毛症)は市販の育毛剤などでは治療できないため、AGA専門クリニックで受けられる薄毛治療の「治療費」と「治療期間」は気になるところ。
今回のAGA+では、AGA専門クリニックで受ける薄毛治療の「AGAの治療費」「AGAの治療期間」について解説します!
今回のAGA+では、AGA専門クリニックで受ける薄毛治療の「AGAの治療費」「AGAの治療期間」について解説します!
男性型脱毛症「AGA」とは

最近よく目にするAGA(男性型脱毛症)とは、“Androgenetic alopecia”の略称です。
「Androgenetic」は男性ホルモン、「alopecia」は脱毛を示す言葉。
言葉の成り立ちからわかるように、AGAとは「男性ホルモンによるハゲ」のことです。
AGAは思春期以降の成人男性にみられる薄毛の症状
AGAは、思春期を過ぎた成人男性にみられる薄毛・ハゲの症状で、額の生え際や頭頂部から徐々に髪が薄くなっていきます。
薄毛・ハゲと聞くと中年男性をイメージしがちではないでしょうか?
しかし、このAGAは思春期を過ぎた成人男性が発症する薄毛の症状であるため、20代のうちに薄毛・ハゲが進行するおそれも十分にあるのです。
毛周期を乱すジヒドロテストステロン(DHT)とは?
毛髪には、毛周期(ヘアサイクル)と呼ばれる生理現象があります。

一般的な成人男性の場合、成長期が2〜4年程度、退行期が1ヶ月程度、休止期が5ヶ月程度で、おおよそ1,000〜2,000日ほどの周期でヘアサイクルを繰り返します。
しかし、AGAの場合、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が毛周期に働きかけ、毛周期
を100日程度に短縮してしまいます。
つまり、AGAの治療でもっとも大切なのは、ジヒドロテストステロンの生成を抑制し、本来の毛周期を取り戻すこと。
5αリダクターゼ+テストステロン=ジヒドロテストステロン
AGAの主原因「ジヒドロテストステロン」は、男性ホルモンである「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という酵素が結びつくことで生成されます。
この「ジヒドロテストステロン」が額の生え際や頭頂部に存在する受容体と結合すると、髪のもとになる細胞(毛母細胞)の増殖を抑制し、毛髪の成長を阻害してしまうのです。
科学的根拠のあるAGA治療の種類・効果・治療費を知ろう

AGA患者は全国で約1,200万人にものぼり、その中でAGAに対して何らかの治療やケアをしたことのある人は、約650万人と言われています。
つまり、約550万人の人は、何のAGA治療やケアをしていないことになります。
男性ならば、AGAをはじめとするハゲや薄毛について、一度は心配したことがあるでしょう。
しかし、科学的根拠に乏しいAGA治療やケアが蔓延しているためか、効果的なAGA治療について知らない人が大多数。
効果的なAGA治療については、2017年に日本皮膚科学会が発表した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」に記載があります。
このガイドラインによると、AGAの治療に効果的とされているのはフィナステリド(プロペシア)内服療法、ミノキシジル外用療法、2016年に新たに販売された
ザガーロ(デュタステリド)内服療法
の3つ。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」について詳しく知りたい人はこちら
科学的根拠に基づいた正しい薄毛治療がわかる「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」
効果的なAGA治療①:ミノキシジル外用療法
ミノキシジル外用療法は、AGA治療の中でもっとも代表的な治療法です。
「ミノキシジル」は、AGAの初期治療として勧められています。
「ミノキシジル」によるAGA治療は、約150例のAGA患者を対象とした1年以上の長期投与において、発毛を促進させる有効性が認められました。
しかしながら、「ミノキシジル」によるAGA治療のみでは、十分な治療効果がみられなかったAGA患者が約7割にものぼったという報告もあります。
このため、ミノキシジルによるAGA治療に加えて、後述する「プロペシア」や「ザガーロ」との併用がAGA治療の上では重要とされています。
気になるAGAの治療費:ミノキシジルの場合
「プロペシア」や「ザガーロ」などのAGA治療薬との併用を勧められるのが、ミノキシジル外用薬によるAGA治療。
このミノキシジルによるAGA治療費は、1ヶ月7,000〜15,000円ほど。
「ミノキシジル」によるAGA治療費の相場は、含有される「ミノキシジル」の濃度にもよりますが、先に紹介したガイドラインにおいて、AGAの男性患者には5%ミノキシジル外用液を勧めています。
ミノキシジルについて、もっと詳しく知りたい場合はこちら
【薬剤師監修】AGA治療にはミノキシジルを使おう! 有効成分を徹底解説
効果的なAGA治療②:フィナステリド(プロペシア)内服療法
ミノキシジルと同じく、代表的なAGA治療として「フィナステリド」の内服療法が挙げられます。
「フィナステリド」は、AGAの抜け毛の原因「ジヒドロテストステロン」を構成する「5αリダクターゼ」の活動を阻害する効果のある医薬成分。
5αリダクターゼ阻害成分「フィナステリド」は、「プロペシア」という医薬品名で販売されています。
気になるAGAの治療費:プロペシアの場合
AGAの進行を遅らせる効果のある医薬成分「フィナステリド」を含む5αリダクターゼ阻害薬プロペシアの場合、AGA専門クリニックでの治療費用は、1ヶ月5,000〜7,500円ほど。
「プロペシア」以外にも「フィナステリド」のジェネリック医薬品や、各クリニックオリジナルの「フィナステリド」配合AGA治療薬を扱うAGA専門クリニックもあり、それぞれ価格が異なります。
フィナステリド(プロペシア)について、もっと詳しく知りたい場合はこちら。
【薬剤師監修】ハゲが治る飲み薬の成分「フィナステリド」! その効果と副作用は?
効果的なAGA治療③:デュタステリド(ザガーロ)内服療法
「デュタステリド」も、AGA発症要因となる「5αリダクターゼ」を阻害し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制する効果を持つ医薬品成分。
AGAの原因となる「5αリダクターゼ2型」を阻害する「フィナステリド」に対し、「デュタステリド」は2型だけでなく、「5αリダクターゼ1型」を阻害する効果もあります。
また、「5αリダクターゼ2型」を阻害する効果が「フィナステリド」の約3倍もあるため、AGAに対する強い治療効果が望めます。
気になるAGAの治療費:ザガーロの場合
AGA治療に有効な成分「デュタステリド」を含んだ「ザガーロ」の場合、AGA専門クリニックでの治療費用は、1ヶ月8,000〜12,000円ほど。
2016年6月に新たに販売されたAGA治療薬「ザガーロ」も、内服によるAGA治療の選択肢として処方するクリニックが増えています。
また、「ザガーロ」は「プロペシア」と比べて治療効果が高い上に、値段もさほど高くないため、AGA患者と相談の上で「ザガーロ」を勧めるAGA専門クリニックも増えているようです。
デュタステリド(ザガーロ)について、もっと詳しく知りたい場合はこちら
危険? 効果的? AGA治療の有効成分「デュタステリド(ザガーロ)」の副作用を徹底解説
女性のAGA治療薬服用には注意が必要

「プロペシア」や「ザガーロ」の服用は、AGA患者である成人男性が対象。
女性、妊婦がこれらの薬品を服用すると、薬理作用により男子胎児の生殖器官等の発育に影響を及ぼす場合があるのです。
また、フィナステリド、デュタステリド成分が皮膚に付着することでさえ悪影響を与える可能性もあります。
投薬中、AGA治療薬の管理には細心の注意を払いましょう。
AGA治療にかかる期間

残念ながら、AGAの治療薬には、即効性はありません。
AGAの治療には、継続的かつ長期的な治療が必要とされます。
各AGA患者の症状にもよりますが、3ヶ月で効果を実感できる方もいれば、半年以上かかる方もいるのです。
また「薄毛になった頭をフサフサの状態まで戻したい」という方であれば、AGAの治療期間はさらに長くなる可能性があるでしょう。
AGA治療におけるカウンセリングは基本無料!

AGAは進行性かつ気づきにくい脱毛症で、AGA患者自身も第三者に指摘されて初めて自覚する人が多数。
このように自分自身では判断しづらいAGAですが、AGA専門クリニックではAGAのカウンセリングを基本無料で行なっています。
「AGAの治療を行うべきか」「行うならどのAGA治療を受けるべきか」などを判断するためにも、一度、AGA専門クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。
AGA治療について正しい知識を

AGAの治療として推奨される治療にも、メリットとデメリットが存在します。
しかし、信ぴょう性に欠ける育毛剤ばかり使っていては、薄毛・ハゲの根本的な解決は難しいでしょう。
そのため、今の薄毛の状態や自身の体質などを考慮し、AGA担当医師とも相談した上で、自分自身にあったAGA治療法を選ぶことが重要です。
AGAの治療は、自由診療であるためAGA専門クリニックによって治療費はさまざまですが、まずは無料のカウンセリングを受けてみましょう。
1日でも早いAGA対策・治療が失われてしまった髪を取り戻し、「ヘア充」になるチャンスなのです。