
2018年09月05日 更新
ハゲは投薬治療で治せる! 前頭部・頭頂部の薄毛を治すAGA治療薬とは
多くのハゲ・薄毛を引き起こすAGA(男性型脱毛症)って?

現在、ハゲ・薄毛に悩んでいる人は、国内で約1,200万人にも上り、この内のほとんどがAGA(男性型脱毛症)の影響だと言われています。
AGAは前頭部・頭頂部のハゲを引き起こす
AGAとは、思春期を過ぎた成人男性に見られるハゲ・薄毛のこと。
このAGAは、円形脱毛症のように局所的な脱毛部位ができるのではなく、頭頂部や前頭部が徐々にハゲ・薄毛になるという特徴があります。
つまり、M字ハゲやつむじ付近の薄毛は、AGAの典型的な症状なのです。
また、AGAは進行性という特徴を持つため、AGAによるハゲ・薄毛を改善するためには適切な対策を取る必要があります。
AGAは毛周期を乱すことでハゲ・薄毛を引き起こす
AGAは、前頭部や頭頂部のハゲを引き起こす脱毛症。
このAGAは、髪の毛の毛周期を乱すことでハゲ・薄毛を引き起こします。
髪の毛の成長サイクル「毛周期」
-
成長期(2〜4年程度)
髪の毛が太く長く成長する時期 -
退行期(1ヶ月程度)
髪の毛の成長が徐々に止まり始める時期 -
休止期(5ヶ月程度)
髪の毛の成長が止まり、新しい髪の毛を生産する準備をする時期
毛周期とは、約1,000〜2,000日の周期で発毛・脱毛を繰り返す髪の毛の成長サイクルで、成長期・退行期・休止期に大別されます。
この毛周期によって1日に一定量の抜け毛が発生し、髪の毛は健康を保っているのです。
しかし、AGAを発症すると髪の毛の成長期が短縮され、髪の毛が太く長く成長することができなくなります。

毛周期の乱れによって髪の毛が早期に脱毛してしまい、ハゲ・薄毛を引き起こします。
とくに前頭部・頭頂部の髪の毛は、AGAによる毛周期の乱れが起こりやすい場所。
そのため、AGAによるハゲ・薄毛は、前頭部や頭頂部に見られるのです。
ハゲ・薄毛を引き起こすAGA(男性型脱毛症)の原因とは?

多くのハゲ・薄毛を引き起こしているAGA。
では、AGAの原因は何なのでしょうか?
正しいAGA対策をとるためにも、AGAの原因について見ていきましょう。
ハゲを引き起こすAGAの原因
- ハゲを引き起こすAGAの原因①:男性ホルモン
- ハゲを引き起こすAGAの原因②:遺伝
ハゲを引き起こすAGAの原因①:男性ホルモン
AGAの原因は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)です。
このジヒドロテストステロンは、同じく男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼに変換されることで生成されます。
-
ジヒドロテストステロン
前頭部・頭頂部の毛周期を乱し、AGAの原因となる男性ホルモン -
テストステロン
性欲や筋肉・骨の形成に関わる男性ホルモン -
5αリダクターゼ
テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する還元酵素の一種
ジヒドロテストステロンは、頭頂部・前頭部に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、毛周期を乱すシグナルを出します。
ジヒドロテストステロンは、胎児の生殖器形成に関わる男性ホルモン。
しかし、成人男性にとってのジヒドロテストステロンは、AGAの原因だけでなく、ニキビや前立腺肥大症を引き起こす厄介な男性ホルモンなのです。
ハゲを引き起こすAGAの原因②:遺伝
AGAは前頭部・頭頂部の毛周期を乱すことで、ハゲ・薄毛を引き起こす脱毛症。
よく「ハゲは遺伝する」という噂を耳にしますが、このAGAには遺伝との関係も疑われています。
遺伝する可能性があるのは、男性ホルモン受容体の感受性に関わる遺伝子。
ジヒドロテストステロンは、前頭部・頭頂部にある男性ホルモン受容体と結びつくことで、ハゲ・薄毛を引き起こすシグナルを出します。
この男性ホルモン受容体の感受性が高いほど、ジヒドロテストステロンが感知されやすくなるため、薄毛が進行しやすくなります。
この男性ホルモン受容体の感受性に関わる遺伝子情報は、X染色体上に存在します。
男性は、X染色体を母親(XX)から引き継ぐため、母親あるいは母方の祖父母にハゲ・薄毛の傾向がある人は、注意が必要でしょう。
また、5αリダクターゼの分泌量も遺伝に関係すると考えられています。
5αリダクターゼの分泌量が多ければ、AGAの原因であるジヒドロテストステロンが生成されやすくなる可能性があるのです。
AGAとの関係が疑われる遺伝子情報
- AGAとの関係が疑われる遺伝子情報①:男性ホルモン受容体の感受性
- AGAとの関係が疑われる遺伝子情報②:5αリダクターゼの分泌量
AGAの症状に関わる遺伝子情報を受け継いでいたとしても、必ずしも AGAを発症するというわけではありません。
AGAの傾向が現れやすい体質だったとしても、正しい対策方法をとることで、AGAによるハゲ・薄毛を予防することができるでしょう。
「ハゲやすい体質なのか」「AGAに関わる遺伝子情報を持っているか」と気になる人は、AGA専門クリニックや薄毛専門の病院で行われている遺伝子検査を受けてみましょう。
AGA(男性型脱毛症)によるハゲ・薄毛を悪化させる要因

男性ホルモンが原因のAGAは、思春期を過ぎた成人男性の頭頂部・前頭部をハゲさせる脱毛症。
AGAの直接的な原因ではなくても、ハゲ・薄毛を悪化させる可能性がある要因についても知っておきましょう。
AGAによるハゲ・薄毛を悪化させる要因
- AGAによるハゲ・薄毛を悪化させる要因①:頭皮環境の乱れ
- AGAによるハゲ・薄毛を悪化させる要因②:ストレス
AGAによるハゲ・薄毛を悪化させる要因①:頭皮環境の乱れ
AGAを悪化させる要因の1つに頭皮環境の乱れが挙げられます。
髪の毛が健康に育ち、ハゲ・薄毛を予防するためには、健康な頭皮環境が必要です。
栄養が不足していたり、フケ・皮脂が溜まっていたり、炎症が起きているような頭皮では、AGAの症状を悪化させる可能性もあるでしょう。
AGAによるハゲ・薄毛を悪化させる要因②:ストレス
ストレスはハゲの直接的な原因ではありませんが、AGAによるハゲ・薄毛を悪化させるおそれがあります。
慢性的なストレスは、免疫異常・内分泌異常・自律神経の乱れを引き起こす要因。
とくに自己免疫疾患は、円形脱毛症の原因として有力視されており、ストレスと深い関係があると考えられています。
ストレスはAGAの直接的な原因ではありませんが、私たちの身体はメンタルの影響を受けやすいため、ハゲ・薄毛を悪化させないためにも、ストレスには注意しましょう。
AGA(男性型脱毛症)のハゲ・薄毛は投薬治療で改善できる

成人男性に見られるハゲの多くは、男性ホルモンが原因であるAGAの影響です。
このAGAは、効果が認められたAGA治療薬によって改善することができます。
効果的なAGA治療について書かれた「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」
毛髪疾患の診療に詳しい毛髪科学研究会会員を中心として作成された「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」では、AGAの治療法を5段階の推奨度に分けて紹介しています。
AGA治療の推奨度と治療法
-
A:行うよう強く勧められるAGA治療法
ミノキシジル外用療法、フィナステリド内服療法 -
B:行うよう勧められるAGA治療法
自毛植毛 -
C1:行なってもよいAGA治療法
医薬部外品・化粧品の育毛剤の外用 -
C2:行わない方がよいAGA治療法
成長因子導入および細胞移植療法 -
D:行うべきではないAGA治療法
人工毛植毛
このガイドライン内で、もっとも推奨されたAGA治療法は「ミノキシジル外用療法」と「フィナステリド内服療法」「デュタステリドの内服療法」の3つ。
これら3つのAGA治療は、ガイドライン内の推奨度において最高ランクのAに位置づけられています。
効果的なAGA治療薬①:ミノキシジル外用薬
AGA治療薬「ミノキシジル外用薬」は、AGA治療における第一選択として推奨されています。
AGA治療に使われる前のミノキシジルは、高血圧患者の降圧剤として使われていました。
ミノキシジルを投薬した患者に多毛症が見られたため、AGAを治療する医薬品として研究が進められました。
ミノキシジル外用薬は、髪の毛の毛包に直接働きかけ、主に2つの作用によってAGA治療効果を発揮します。
ミノキシジルが持つAGA治療効果
- ミノキシジルが持つAGA治療効果①:休止期から成長期への移行を促す
- ミノキシジルが持つAGA治療効果②:成長期を維持・延長させる
ミノキシジルは、休止期に入った毛包を活性化させることで、新しい髪の毛の発毛を促進し、AGAに対する治療効果を発揮します。
さらにミノキシジルは成長期を維持・延長し、髪の毛を太く長く成長させることで、AGAによるハゲ・薄毛を改善するのです。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、AGAの患者に対してミノキシジル成分を5%含有した外用液の使用を勧めています。
効果的なAGA治療薬②:プロペシア(フィナステリド)
ガイドラインでは、フィナステリド内服によるAGA治療も勧められています。
AGA治療薬「プロペシア」に含まれる医薬成分がフィナステリドです。
フィナステリドは、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの生成を抑制することで、ハゲの改善効果を発揮します。
ジヒドロテストステロンの生成を抑制することで、AGAによって短縮された毛周期を正常に戻し、ハゲ・薄毛を改善します。
また、フィナステリドとミノキシジルは異なるアプローチによってAGAを治療するため、多くのAGA専門クリニックでは両薬の併用によるAGA治療を勧めています。
効果的なAGA治療薬③:ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロは、有効成分デュタステリドを含むAGA治療薬。
デュタステリドは、フィナステリドと同様に、AGAの原因であるジヒドロテストステロンを抑制することでハゲ治療効果を発揮します。
また、デュタステリドが持つAGA治療効果はフィナステリドより強力。
AGAの原因であるジヒドロテストステロンを生成する5αリダクターゼには1型と2型があり、フィナステリドは主に5αリダクターゼ2型を阻害することでAGAを治療します。
一方のデュタステリドは、5αリダクターゼ1型に対する阻害効果も持ち、5αリダクターゼ2型の阻害力はフィナステリドの約3倍。
とある研究では、デュタステリドが持つAGA治療効果はフィナステリドの約1.6倍とも言われています。
デュタステリドについても、多くのAGA専門クリニックではミノキシジルとの併用によるAGA治療を勧めているようです。
これまでに報告されたAGA治療薬の副作用

ハゲ治療効果が認められているAGA治療薬は医薬品です。
体質や体調によっては副作用が出る可能性があることもあります。
より安全に、確実にAGAによるハゲを改善するためにも、3つのAGA治療薬に報告された副作用についても知っておきましょう。
AGA治療薬「ミノキシジル外用薬」に報告された副作用
ミノキシジル外用薬で考えられる副作用としては、かゆみやかぶれ、湿疹といった肌のトラブル。
さらに、もともと降圧剤として使われていたミノキシジルには、代謝や血流に関する副作用も見られるようです。
ミノキシジル外用薬の長期投与において、重篤な副作用は報告されていませんが、人によっては次のような副作用が現れるかもしれません。
AGA治療薬「ミノキシジル外用薬」の主な副作用
- 皮膚:頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等
- 精神神経系:頭痛、気が遠くなる、めまい
- 循環器:胸の痛み、心拍が速くなる
- 代謝:原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ
ミノキシジル外用によるAGA治療の副作用が心配な人は、使用の前に医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
AGA治療薬「プロペシア」に報告された副作用
プロペシアは、ジヒドロテストステロンの抑制によってハゲを治療するAGA治療薬です。
男性ホルモンに働きかけるAGA治療薬のためか、プロペシアに報告された副作用は、主に性欲や性機能障害に関わるもの。
AGA治療薬「プロペシア」の主な副作用
- 性欲の減退(1〜5%未満)
- 勃起不全(1%未満)
- 精液量の減少(1%未満)
二重盲検比較試験において、AGA治療薬「プロペシア」を服用した1〜5%未満の人に、性欲の減退が報告されています。
そして、1%未満ではありますが、勃起不全や精液減少などの男性機能の低下が見られる場合もあるようです。
しかし、臨床結果によると、フィナステリド成分を含まないプセラボ(偽薬)を飲んだ人の中にも同様の副作用を訴えた人がいました。
男性機能はメンタルの影響を受けやすいと言われているため、男性機能の低下はAGA治療薬「プロペシア」に限った症状ではないかもしれません。
また、AGA治療薬「プロペシア」における重大な副作用である肝機能障害は、内服薬が肝臓で代謝されるためであり、AGA治療薬に限ったものではありません。
AGA治療薬「プロペシア」によるハゲ治療を考えている人、肝機能に不安がある人は、一度医師に相談するようにしましょう。
AGA治療薬「ザガーロ」に報告された副作用
ザガーロは、プロペシアと同様にジヒドロテストステロンの生成を抑制し、ハゲを治療するAGA治療薬。
AGA治療薬「ザガーロ」には、主に性欲や男性機能に関わる副作用が報告されています。
プロペシア以上のAGA治療効果が期待されている一方、第Ⅱ・Ⅲ国際共同試験で報告されたザガーロの副作用の発生頻度は、プロペシアと比べるとやや高めのようです。
AGA治療薬「ザガーロ」の主な副作用
- 性欲の減退(3.9%)
- 勃起不全(4.3%)
- 精液量の減少(1.3%)
また、AGA治療薬「ザガーロ」にも重大な副作用として肝機能障害が報告されているため、肝機能に不安がある人は、一度医師に相談するようにしましょう。
AGA治療薬によるハゲ治療の注意点

ミノキシジル外用薬・プロペシア・ザガーロは、AGA(男性型脱毛症)の治療効果が認められているAGA治療薬。
医薬品であるAGA治療薬には、副作用以外にもいくつか注意点があります。
「毒を以て毒を制す」と言われるように、AGA治療薬の使い方を間違えれば、副作用だけでなく、思わぬ体調不良を引き起こすかもしれません。
AGA治療薬によるハゲ治療の注意点についても知っておきましょう。
AGA治療薬によるハゲ治療の注意点
- AGA以外の脱毛症には効果が認められていない
- ミノキシジル外用薬は男性と女性で認められた外用薬の濃度が異なる
- 女性・未成年はAGA治療薬を使ってはいけない
- 海外製のAGA治療薬を自己判断で使ってはいけない
AGA治療薬はAGA以外の脱毛症には効果が認められていない
AGA治療薬は、男性ホルモンが原因のハゲであるAGA(男性型脱毛症)を治療するための医薬品です。
ハゲ・薄毛治療に効果が認められたAGA治療薬であっても、AGA以外の脱毛症に対する改善効果は認められていません。
たしかに、成人男性に見られるハゲ・薄毛の多くはAGAと言われていますが、ほかの脱毛症の影響である可能性もあります。
「前頭部がハゲたから」「頭頂部が薄毛だから」といって、むやみにAGA治療薬を使ってはいけません。
女性・未成年はAGA治療薬を使ってはいけない
AGA治療薬は、成人男性患者に対するハゲ・薄毛治療効果が認められた医薬品です。
女性・未成年がAGA治療薬すると、ハゲ治療効果が期待できないどころか、身体に悪影響を与えるおそれがあります。
とくに注意したいのは、プロペシアとザガーロといった「ジヒドロテストステロンの生成を抑制するAGA治療薬」です。
ジヒドロテストステロンは、男性の生殖器発達に関わる重要なホルモン。
女性がAGA治療薬であるプロペシアやザガーロを使用すると、男性胎児の生殖器発達に影響を与える危険があります。
さらに有効成分であるフィナステリドやデュタステリドは経皮吸収されるため、女性や未成年はAGA治療薬に触れないようにしましょう。
AGA治療薬「ミノキシジル外用薬」は男性と女性で認められた外用薬の濃度が異なる
ミノキシジル外用薬は男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインで、AGA治療の第一選択薬として推奨されているAGA治療薬。
ミノキシジル外用薬の投薬はガイドライン内で唯一、女性患者に対しても「行うよう強く勧められるハゲ治療」として推奨されています。
しかし、ここで注意したいのは、ハゲ治療で使われるミノキシジル外用薬の濃度が男女で異なること。
ガイドラインでは、男性患者に対してミノキシジル成分5%含有の外用液を、女性患者に対してミノキシジル成分1%含有の外用薬の使用を勧めています。
【男女別】ハゲ・薄毛治療に使うミノキシジル外用薬の濃度
- 男性のハゲ・薄毛:ミノキシジル成分5%の外用薬
- 女性のハゲ・薄毛:ミノキシジル成分1%の外用薬
推奨されているミノキシジル成分の濃度が異なるため、女性であっても男性用の育毛剤や発毛剤を使うことがないよう気をつけましょう。
海外製のAGA治療薬を自己判断で使ってはいけない
AGA治療薬によるハゲ治療は保険が適用されない自由診療であるためか、海外製の安いAGA治療薬を入手して使用している人がいるようです。
しかし、海外製のAGA治療薬は有効成分の含有量が異なったり、偽物・粗悪品が紛れているおそれがあるため、思わぬ体調不良を引き起こす危険があります。
海外製のAGA治療薬を自己判断で使っては行けない理由
- 有効成分が異なることがある
- 粗悪品・偽物が紛れていることがある
また、厚生労働省は個人輸入によって入手した医薬品の使用によって健康被害が出た場合、その救済を図る公的制度の救済対象にならないとしています。
日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品については、それを適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図る公的制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。
つまり、個人輸入した海外製のAGA治療薬は、完全自己責任で使用しなければならないのです。
インターネットの通販サイトでは安価な海外製のAGA治療薬が販売されていますが、ハゲ・薄毛を改善するためには病院で処方されたAGA治療薬を使うようにしましょう。
育毛剤ではAGA(男性型脱毛症)によるハゲ・薄毛は治せない?

AGA治療薬について見てくる中で、「ハゲ・薄毛を治すのは育毛剤じゃないの?」と思った人がいるかもしれません。
ハゲ・薄毛の対策として連想されることが多い育毛剤ですが、育毛剤はAGAに対してどのような効果を持つのでしょうか?
育毛剤(医薬部外品)は頭皮環境を整え、ハゲを予防するためのもの
市販されている多くの育毛剤は、医薬部外品や化粧品に分類されており、ハゲ・薄毛を予防する目的で販売されています。
そのため、医薬部外品である育毛剤には、ハゲ・薄毛の治療効果や発毛効果を持つ成分が含まれていません。
育毛剤(医薬部外品)では、ハゲ・薄毛の症状を治療することはできないのです。
医薬部外品の育毛剤は、AGAをはじめとする脱毛症によるハゲを予防するために使いましょう。
【AGA対策】ハゲを予防するために、育毛剤の種類と効果について知っておこう
市販されている育毛剤(医薬部外品)の種類
- 育毛剤の種類①:頭皮の血行をよくする効果を持つタイプ
- 育毛剤の種類②:頭皮や髪の毛に栄養を与える効果を持つタイプ
- 育毛剤の種類③:頭皮を清潔に保つ効果を持つタイプ
◯育毛剤の種類①:頭皮の血行をよくする効果を持つタイプ
髪の毛は、頭皮の毛細血管から栄養を受け取ることで成長します。
そのため、頭皮の血行不良は髪の毛の成長を阻害し、ハゲ・薄毛を助長する可能性があるのです。
頭皮の血行をよくする育毛剤を使うことで、血行不良を防ぎ、ハゲ・薄毛になりにくい頭皮を作ることができるでしょう。
◯育毛剤の種類②:頭皮や髪の毛に栄養を与える効果を持つタイプ
育毛剤の中には、髪の毛・頭皮によい栄養素を含んでいるものがあります。
髪の毛に必要な栄養は血液によって運ばれますが、育毛剤を使えば頭皮・髪の毛に直接栄養を与えることができるでしょう。
頭皮や髪の毛に栄養を与える効果を持つタイプの育毛剤を使うことも、薄毛・ハゲを予防する方法の1つです。
◯育毛剤の種類③:頭皮を清潔に保つ効果を持つタイプ
育毛剤の中には抗菌作用を持つ成分を含んだものがあります。
髪の毛に必要な栄養が十分だったとしても、頭皮が不潔であれば、髪の毛は健康に育つことができません。
また、頭皮の常在菌が繁殖すると皮膚炎や脱毛を引き起こすこともあるため、抗菌作用を持つ育毛剤を使って頭皮を清潔に保ちましょう。
【対策】AGAによるハゲ・薄毛を予防するためには?

AGAに限らず、ハゲ・薄毛を予防するためには頭皮環境を整えることが大切です。
頭皮環境を整えるためには、髪の毛・頭皮のケアが重要ですが、生活習慣の見直しを忘れてはいけません。
たとえ頭皮・髪の毛を正しくケアできていても、乱れた生活習慣を続けていれば、頭皮環境を整えることはできないでしょう。
AGAによるハゲ・薄毛を予防するために気をつけたいこと
- 慢性的なストレス
- 偏食
- 運動不足
- 睡眠不足
- 過度な飲酒
- 喫煙
AGA対策①:ストレスを解消してハゲを予防する
ストレスは、AGAによるハゲ・薄毛を悪化させる要因の1つ。
AGAとストレスに直接的な関係はないと言われていますが、慢性的なストレスは自律神経・内分泌・免疫機能を乱します。
ストレスが引き起こす症状と薄毛・ハゲの関係性
- 自律神経の乱れ:血行不良を引き起こす
- 内分泌異常:性ホルモンの分泌量を乱す
- 免疫異常:円形脱毛症の原因として有力視されている
また、慢性的なストレスはハゲ・薄毛だけでなく、体調不良を引き起こすこともあるでしょう。
髪の毛・頭皮だけでなく、心身の健康を保つためにも自分なりのストレス解消方法を見つけましょう。
AGA対策②:バランスのとれた食事でハゲを予防する
AGAを予防するためには、日々の食生活にも気をつけましょう。
野菜が少なく、塩分・脂質の多い食事は、血行不良による頭皮環境の乱れを引き起こし、AGAの症状を悪化させるかもしれません。
また、脂っこい食事は皮脂が過剰に分泌される原因です。
頭皮環境を整え、AGAを予防するためには、栄養バランスのとれた食事をとるようにしましょう。
AGA予防のために摂りたい栄養素は、主にタンパク質・亜鉛・ビタミン類の3つ。
髪の毛はケラチンと呼ばれるタンパク質の集合体によって構成されており、この構成を助けているのがミネラルの一種である亜鉛です。
そして、ビタミン類は血行不良を防ぎ、皮膚の健康を保つ役割を持ちます。
AGAに強い頭皮・髪の毛を作れるように、タンパク質・亜鉛・ビタミンなどの栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。
AGA対策③:適度な運動でハゲを予防する
運動不足は、肥満や血行不良の原因です。
運動が不足していると感じる人は、ウォーキングなどの軽い運動を習慣づけましょう。
適度な運動によって筋肉が収縮されると、血管が刺激されて血行不良を防いでくれます。
また、AGAの原因であるジヒドロテストステロンは、汗や尿によって排出されます。
さらに、テストステロンが筋肉や骨の増強に使われるため、AGAの原因であるジヒドロテストステロンが生成されにくくなるかもしれません。
エレベーターでなく階段を使うようにするといった習慣も、AGAを予防する上では大切です。
AGA対策④:十分な睡眠をとることでハゲを予防する
睡眠を十分にとることもAGA予防法の1つ。
睡眠が不足すると自律神経が乱され、血行不良を引き起こし、髪の毛・頭皮が栄養不足になります。
厚生労働省は、一日に必要な睡眠時間を6〜8時間程度としているため、一日最低6時間の睡眠時間をとるようにしましょう。
また、部屋が明るいままで就寝したり、寝る直前までスマートフォン・PCの画面を見ていると睡眠が浅くなりやすくなると言われています。
睡眠の質が上がれば、ストレスの解消にもつながるため、AGAの予防には睡眠の質も重要です。
AGA対策⑤:過度な飲酒を控えることでハゲを予防する
少量の飲酒は、アルコールの血管拡張作用によって頭皮の血行不良を防いでくれます。
しかし、百薬の長と言われるお酒も、飲み過ぎはAGAの症状を悪化させかねません。
アルコールの代謝には大量の栄養を必要とするため、髪の毛・頭皮に必要な栄養が不足してしまうのです。
また、アルコールの代謝時に発生するアセトアルデヒドは、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの生成を増加させると考えられています。
このアセトアルデヒドとは、睡眠障害や二日酔いの原因となる物質。
健康のためにも、髪の毛のためにも、お酒は適量を守って楽しむようにしましょう。
厚生労働省は、節度ある適度な飲酒を「1日平均純アルコールで約20g程度である」としています。
しかし、適量は人や体調によって異なるため、注意が必要です。
純アルコールで約20g程度の飲酒量目安
- ビール(中瓶1本500ml)
- 清酒(1合180ml)
- ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml)
AGA対策⑥:喫煙を控えることでハゲを予防する
タバコの血管収縮作用によって血行が悪くなると、髪の毛の成長が阻害され、AGAの症状が悪化するかもしれません。
また、タバコを吸うと体内のビタミンCが大量に消費されるため、血流は悪くなる一方です。
しかし、タバコには強い依存性があるため、無理な禁煙はストレスの原因になるかもしれません。
AGAを予防するためにも、頭皮・髪の毛を健康に保つためにも、無理のない減煙を始めてみましょう。
AGAによるハゲ・薄毛が心配なら早めに病院へ

多くの男性を前頭部・頭頂部からハゲさせているAGA(男性型脱毛症)。
このAGAは、効果が認められているAGA治療薬の投薬治療によって改善することができます。
最後に、主にAGA治療薬の投薬によってAGAを治療している病院「AGA専門クリニック」について見ていきましょう。
AGA専門クリニックは、AGA治療薬の処方によるハゲ治療を行っている病院
男性型脱毛症診療ガイドラインにおいて、行うよう強く勧められているAGA治療は、ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)による投薬治療。
また、2015年9月に厚生労働省から認可を受けたザガーロもAGAの治療効果が認められています。
AGA専門クリニックでは、主にAGA治療薬の処方によるAGA治療を行っています。
また、クリニックオリジナルのAGA治療薬の処方、植毛やメソセラピーなどの高度な治療を行っているAGA専門クリニックもあるようです。
AGAを改善するためには、長期的かつ継続的なAGA治療薬の投薬が必要であり、AGAの治療では「その人に合った治療を行うこと」とされています。
AGAによるハゲを改善するためには、AGA治療薬による治療の経過を見ながら、AGA治療薬の増薬・減薬などの措置をとることが大切なのです。
AGA専門クリニックでは、AGAに関するカウンセリングを基本無料で行っている
このように、AGAによるハゲを改善するためには、その人に合ったAGA治療を継続的かつ長期的に行う必要があります。
そのため、より確実なAGA治療のためには、きちんと検査やカウンセリングを受けることが重要なのです。
AGA専門クリニックでは、AGAに関する相談を基本無料で行っています。
「頭頂部の薄毛はAGAの影響なのか」「今の生活習慣でハゲる危険はあるか」などを石に直接尋ねることができるでしょう。
AGAは早期発見・早期対策によって、改善できる可能性が高まると言われています。
まずは、AGAを専門に扱う病院「AGA専門クリニック」に相談してみませんか?