
2018年10月30日 更新
【馬油で頭皮ケア】馬油って本当に髪の毛や頭皮にいいの?
今回は、「馬油」の成分が髪の毛に対してどのような効果をもたらすのかまとめました!
育毛効果があると噂の「馬油」とは

「馬油(ばーゆ)」とは名前の通り、馬から摂れる油脂のこと。
古くから万能薬として親しまれてきた「馬油」ですが、馬油は育毛にも効果があるとされ話題となっているようです。
今回は、「馬油」が頭皮に対してどのような効果をもたらすのか紹介します。
馬油は馬からとれた油(動物性皮脂)
馬油は、主に馬のたてがみやお腹の脂肪などから採取された油です。
馬油と人の皮脂の構成バランスはとても良く似ており、馬油は人間の肌と相性がいいとされます。
脂肪の構造は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つに分けられ、一般的に、動物脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれ、植物性脂肪には不飽和脂肪酸が多く含まれています。
馬油は動物脂肪ですが、不飽和脂肪酸が多く含まれており、植物性脂肪に近い成分構成。
馬油の脂肪構成バランスは人間の脂肪構成に近く、馬油は人の肌になじみやすい油脂なのです。
【馬油と肌】馬油は肌のあらゆる部分に使える
馬油は肌のあらゆる部分に使うことができます。
肌の角質層にある脂質「セラミド」は、肌のキメや潤いを保ち、あらゆる外部の刺激から肌を保護する役割をになっています。
馬油に含まれる「馬セラミド」は人の肌に馴染みやすく角質層まで浸透しやすいため、肌の健康を保つことに効果的とされています。
このようなことから、馬油は古くからしみやアトピー、ニキビなど皮膚の炎症を治療する薬として処方されてきました。
馬油は髪の毛にいい? 馬油の髪の毛に対する効果

ここまで、馬油の効果についてザッと説明しましたが、馬油の髪の毛に対する効果はどうなのでしょうか。
馬油の髪の毛に対する効果を見ていきましょう。
【馬油は髪に効果的】馬油の効果①:殺菌効果
馬油は、肌に付けるとサッと広がり表面に油膜を張ります。
馬油によって皮膚と外部が遮断されることで、角質層に馬油が浸透し内部の空気を追い出し酸化を防ぐ効果が生まれます。
こうすることで、馬油によって細菌は皮膚に入り込めむことができなくなり、殺菌・抗菌効果が見込まれるのです。
【馬油は髪に効果的】馬油の効果②:血行促進
馬油はとてもよく広がり、広い範囲に素早く油膜を作り保湿・保温を促し、血液の巡りがよくなるとされます。
また、馬油に含まれるリノレン酸も血行促進に一役買っていると言えるでしょう。
リノレン酸から作られるDHA・EPAは、血中のコレステロールを取り除き血液がスムーズに流れやすい状態を作ります。
【馬油髪に効果的】馬油の効果③:炎症予防(フケやかゆみの対策)
馬油の高い保湿効果は、頭皮の乾燥やフケ、かゆみを抑えてくれます。
頭皮の乾燥やフケ、かゆみを抑えてくれることから、頭皮環境の保護に一定の効果を示すことでしょう。
【馬油は髪に効果的】馬油の効果④:美髪効果
トリートメントとして馬油を使うことで、髪の毛の潤いを保つこともできるでしょう
馬油によって髪の毛がコーティングされることで、髪の乾燥やパサつきを防ぎます。
また、馬油の油膜によって外部からの湿気を取り込みにくくなるので、髪の毛のクセやうねりも抑えてくれると言われます。
● 毛髪診断士コメント
馬油は髪の毛の乾燥・パサつきを防ぎ、頭皮を清潔に保つのにおすすめなケアアイテムです。
【馬油と髪の毛】頭皮にいい馬油の使い方

馬油が持つ髪の毛への効果がわかりました。
ここからは、頭皮にいい馬油の使い方を紹介します。
馬油を頭皮マッサージとして使う
入浴前のブラッシングした髪の毛・頭皮に満遍なく馬油を馴染ませましょう。
このとき、髪の毛や頭皮に対してゴシゴシと馬油を揉み込むのではなく、優しく指の腹でマッサージするように馴染ませてください。
馬油が馴染んだところで、ラップまたは蒸しタオルを使い20分ほど蒸しましょう。
しっかりと髪の毛や頭皮に馬油を馴染ませた後、お湯で優しくすすぎマッサージ完了です。
● 毛髪診断士コメント
シャンプー前に馬油を使ってマッサージをすれば、頭皮の汚れが浮き上がるので、スカルプケアにもおすすめです。
馬油をトリートメントとして使う
まずは、シャンプー後の髪の毛をタオルドライします。
次に馬油を少量手に取り、手のひらの上で伸ばします。
手のひらで伸ばした馬油を、髪のダメージの気になる部分を中心に伸ばしてあげましょう。
馬油を洗い流さないトリートメントとして使うことで、髪の毛1本1本に油膜を張り、ドライヤーの熱から髪の毛を守ってくれます。
● 毛髪診断士コメント
髪の毛のツヤを出しているキューティクルは、一度傷つくと修復することがありません。
きれいな髪の毛をキープするために、馬油を使ったケアをしてみましょう!
【馬油と髪の毛】馬油の注意点

ここからは、馬油を使う上での注意点を紹介します。
【馬油の注意点】馬油のつけすぎに注意
馬油のつけすぎは禁物。
馬油のつけすぎによって頭皮の油分が多くなり過ぎると、毛穴が詰まる原因となりかねません。
頭皮環境の悪化は、薄毛を助長する原因になることも。
頭皮環境を整え、抜け毛が起こりにくい健康な頭皮を作るためにも、正しく馬油を使うことを心がけましょう。
【馬油の注意点】馬油に薄毛治療効果はない
馬油の効果は、あくまで頭皮環境の悪化を予防・改善する効果が期待できるということ。
馬油自体に、薄毛を解消する効果はありません。
薄毛の原因は男性であればAGA(男性型脱毛症)、女性であればFAGA(女性男性型脱毛症)が大半だとされています。
これらは、体内のホルモンの影響によって引き起されます。
すなわち、馬油単独の使用では、AGAやFAGAによる薄毛の根本からの解決は見込みづらいでしょう。
ただし、馬油を用いて健康な頭皮環境を作ってあげることは、髪の毛のダメージや頭皮の乾燥を防ぎ、薄毛の一因を予防する1つの手段として効果が見込めるかもしれません。
● 毛髪診断士コメント
馬油はあくまで頭皮ケアの一貫であり、薄毛が治るわけではありません。
正しい目的・使い方を知った上で、頭皮ケアに努めましょう!
【馬油と髪の毛】頭皮ケアは馬油以外にも

馬油が頭皮ケアという点で効果的であるとわかりました。
ここからは、馬油以外の頭皮ケア方法を紹介します。
馬油以外の頭皮ケア方法:正しいシャンプー
ゴシゴシ洗った方がスッキリ感がでるからなどといって、頭皮に爪をたててシャンプーをしてしまってはいないでしょうか。
そのようなシャンプーを続けていると、頭皮環境が乱れることも。
頭皮環境を健全に保つために、正しいシャンプーの仕方を紹介します。
馬油以外の頭皮ケア:正しいシャンプー方法
- 効果的なシャンプー方法①:髪を濡らす前に、まずはブラッシングを
- 効果的なシャンプー方法②:シャンプー前に、まずはお湯で頭皮の汚れを落とす
- 効果的なシャンプー方法③:シャンプーはしっかりと泡立てる
- 効果的なシャンプー方法④:頭皮は「やさしく」&「しっかり」洗う
- 効果的なシャンプー方法⑤:リンスやトリートメントは髪の毛だけに
- 効果的なシャンプー方法⑥:シャンプー後は髪の毛をしっかり乾かす
馬油以外の頭皮ケア方法:医薬部外品の育毛剤を使う
馬油以外の頭皮ケア方法というと、ドラッグストアなどで販売されている育毛剤(医薬部外品)の使用が多いのではないでしょうか。
そこでまずは、ドラッグストアで売られている育毛剤の主な効果を紹介します。
【馬油以外の頭皮ケア】育毛剤(医薬部外品)の主な効果
- 【馬油以外の頭皮ケア】育毛剤の効果:殺菌効果
- 【馬油以外の頭皮ケア】育毛剤の効果:頭皮の血行促進効果
- 【馬油以外の頭皮ケア】育毛剤の効果:髪の毛に必要な栄養を与える効果
ドラッグストアなどでよく目にする医薬部外品に分類される育毛剤の効果は上に記したような感じとなります。
まず1つ目の殺菌効果についてですが、イソプロピルフェノールやヒノキチオールといった成分が殺菌作用をもたらします。
これらの成分によって頭皮全体を清潔に保つ効果が期待できるでしょう。
健康的な髪の毛を育てるためには、頭皮を清潔に保つことが重要。
2つ目の頭皮の血行促進効果ですが、育毛剤の多くには、塩化カルプロニウムやセンブリエキスなどが含まれており、これらの成分は血行促進効果があると言われています。
血行が悪くなると頭皮に十分な栄養が行き渡らず、健康な髪の毛の成長の妨げになってしまいます。
血行の促進を促すことで、必要量の栄養を安定して送ることができれば抜け毛予防として一定の効果を示してくれるかもしれません。
また、育毛剤の中には髪の毛・頭皮によい栄養分が含まれているものがあります。
私たちの必要な栄養は血液によって運ばれますが、育毛剤を使うことで頭皮や髪の毛に直接栄養を与えることができるでしょう。
ここまででお気づきの方もいるかと思いますが、医薬部外品に分類される育毛剤は、頭皮環境を健康に保つことを目的に作られているため、薄毛の根本的解決は難しいということです。
髪の毛の成長を促したり、現在生えている髪が抜けるのを予防するものと考えましょう。
馬油以外の頭皮ケア方法:日々の生活習慣を見直す
馬油以外の頭皮ケア方法として、日々の生活習慣を見直すという方法もあります。
頭皮にとって悪影響な生活習慣と改善策を以下で簡単に紹介します。
【馬油以外の頭皮ケア】頭皮環境を悪化させる原因と改善策
-
栄養バランスの偏った食事
【例】栄養バランスを心がける(サプリメントなどの使用も可) -
過度の飲酒
【例】酒量を減らす -
睡眠不足
【例】睡眠時間を確保する、質の良い睡眠を心がける(就寝前のスマホやPCの操作を避ける) -
運動不足
【例】軽いウォーキングやジョギングを初めて見る、エレベーターやエスカレーターをやめて階段を使う -
過度のストレス
【例】入浴時間を長めに取る
これらを改善することは頭皮ケアのために重要ですが、これだけでは薄毛の根本的解決は難しいでしょう。
ハゲ治療をしながら、馬油で効果的な頭皮づくりを!

【馬油でヘアケア】馬油はヘアケアとしておすすめ
馬油はヘアケア商品の1つとして有効なアイテム。
馬油の使用を検討されている方におすすめの商品を紹介します。
ソンバーユ 液状 55mlは、馬油の中でも比重の軽い部分だけを抽出したオイルタイプの馬油です。
また、独自の技術によって油脂の臭いを除去しており、臭いを気にすることなく使うことができます。
【馬油と薄毛】本気で薄毛が気になったら、頼るべきは馬油ではなく医師
今回は馬油の効果、馬油の使用法など「馬油の基礎知識」を色々と紹介しました。
馬油は頭皮ケアアイテムとして一定の予防効果は見込めそうですが、馬油では根本的な薄毛や抜け毛の解決には至らないということがわかりました。
薄毛や抜け毛が気になるという人は、馬油だけでなく薄毛専門の病院に行くことをおすすめします。
日常の中で無理せず行える馬油で薄毛予防を始めるとともに、AGA治療の専門病院にも足を運んでみましょう。
多くのAGA専門クリニックで行われている無料カウンセリングでは、頭髪ケアに関する相談をすることも可能。
それぞれの頭皮に適したより効果的な予防方法、治療方法を医師に聞くことができます。
馬油のようなヘアケアアイテムはもちろん大切ですが、薄毛のエキスパートである医師の指導のもと、薄毛・抜け毛の悩みをスマートに解決しましょう。
● 毛髪診断士コメント
馬油はあくまで頭皮ケアの一貫であり、期待できるのは「薄毛の予防」。
すでに抜け毛や薄毛の症状が見られる人は、早めに病院で相談しましょう。