
2019年04月29日 更新
AGA治療ってなに? AGAに効果的な治療を徹底解説してみた
「AGAに悩んでいる」「AGA治療をしたいがどう違うのかわからない」という悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか? AGAは進行性の脱毛症なので、早めの治療が必要。正しいAGA治療を学びましょう。
AGA(男性型脱毛症)とは

AGAは頭頂部・おでこから脱毛していき、時間の経過とともに髪が薄くなっていく脱毛症。
AGAとは、男性型脱毛症を意味する「Androgenetic Alopecia(Androgenetic=男性ホルモン、Alopecia=脱毛)」を略したものです。
AGAである方は、全国でおよそ1,200万人にものぼると言われています。
AGA(男性型脱毛症)でハゲる原因は男性ホルモンにあり
AGAによる脱毛箇所は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの濃度が高くなります。
このジヒドロテストステロンは、毛周期を短くする原因物質です。
毛周期が短くなると、髪の毛が十分に成長できなくなるので薄毛が進行します。
男性ホルモンの一種「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という酵素とが結合することにより、ジヒドロテストステロンが生成されるのです。
また、AGAは徐々に髪が薄くなっていく進行性の脱毛症であり、突然1ヶ所がハゲるようなことはありません。
このためか、AGAを初期段階のうちに気づくことは難しいとされます。
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AGA(男性型脱毛症)について効果的と認められた3つの治療法

AGAには科学的根拠に基づき、以下の3つの治療法が確立されています。
AGA(男性型脱毛症)の3つの治療法
- プロペシア(フィナステリド)の内服
- ザガーロ(デュタステリド)の内服
- ミノキシジル外用薬の使用
プロペシアかザガーロを服用すれば、ジヒドロテストステロンの生成を阻害することができます。
ミノキシジルは、AGAによって髪の毛が薄くなってしまっている部分に塗ることで、髪の毛の成長を促すことができます。
それぞれの治療方法を詳しくみていきましょう。
AGA治療①:内服薬のプロペシア(フィナステリド)

「フィナステリド」はAGAの進行を抑制する成分。
「プロペシア」はフィナステリドを主成分としたAGA治療薬です。
フィナステリドは、ジヒドロテストステロンを生成する5αリダクターゼの活動を抑制する効果があり、AGAによって短縮された毛周期を正常に戻します。
プロペシア(フィナステリド)の副作用
プロペシアの副作用には、性欲減退(1〜5%未満)、勃起機能の低下(1%未満)、精液量の減少(1%未満)があります。
少ない確率ではありますが、AGAを治療する上で、副作用を伴う場合があることに注意しましょう。
プロペシアは医薬品であるため、必ず医師の処方のもとに服用するようにしてください。
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AGA治療②:内服薬のザガーロ(デュタステリド)

2016年6月に日本で販売開始された新しいAGA治療薬が「ザガーロ」です。
「デュタステリド」とはザガーロの中に含まれる主成分。
デュタステリドは5αリダクターゼ2型と5αリダクターゼ1型を阻害し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制します。
フィナステリドは5αリダクターゼ2型にのみ作用しますので、デュタステリドの方が効果が高いと言えるでしょう。
5αリダクターゼ1型は全身の体毛の毛母細胞に存在します。
一方、5αリダクターゼ2型は、おでこの生え際や頭頂部、ヒゲなど男性ホルモンの影響を強く受ける部分の毛母細胞に多く存在します。
また、デュタステリドの5αリダクターゼ2型への阻害効果は、フィナステリドの約3倍。
フィナステリドよりもデュタステリドの方が、より高くAGAの治療効果を期待できます。
ザガーロ(デュタステリド)の副作用
ザガーロもプロペシアと同様、副作用には性欲減退(3.9%)、勃起不全(4.3%)、精液量の減少(1.3%)が挙げられます。
また、ザガーロは、AGAを発症している成人男性に効果を発揮する治療薬で、女性への効果は見込めません。
そのうえ妊婦にザガーロを投与した場合、薬理作用によって胎児の正常な発育に影響を及ぼす危険性があります。
ザガーロはプロペシア以上にAGA改善が見込めますが、使用する上では、医師の指示をもとに服用するようにしましょう。
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AGA治療③:外用薬のミノキシジル

「ミノキシジル」はAGAの治療に有効な成分です。
リアップなどの外用医薬品に含まれていて、髪の毛が薄くなっている部分に直接塗布して使います。
頭皮から毛細血管に有効成分のミノキシジルが行き渡ると、発毛が促進されるのです。
しかし、一般的にミノキシジル外用薬が単独で処方されることはほとんどありません。
その理由には以下の2つが挙げられます。
ミノキシジルが単独で処方されない理由
- 単独の投与で、70%の患者に発毛効果が認められないという報告があった
- ミノキシジルは発毛を促すことを目的としている
ミノキシジルは発毛を促すことを目的としています。
そのため、プロペシアやザガーロなどのヘアサイクルを正常に戻してくれる内服薬と併用することを勧められています。
髪の毛の成長と毛周期の正常化を同時に行うことで、より高い治療効果を期待できるからです。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジル配合の外用薬には末梢血管拡張作用があるため、薬が合わなかった場合、皮疹や発赤、かゆみなどの皮膚のトラブルを引き起す可能性があります。
AGA治療中、体調に異変が現れた場合は使用をすぐに中止し、必ず医師に相談するようにしましょう。
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AGA(男性型脱毛症)の効果が現れるまでの期間

AGA治療には長期的かつ継続的な治療が必要
AGA治療は、ジヒドロテストステロンの生成を阻害し、毛周期を正常時に戻してさらに発毛させることが目的。
科学的根拠に基づいたAGA治療法を実践すると、早い人ならば3ヶ月で兆候が見られるようになります。
とはいえ、効果が認められているAGA治療薬は最低でも6ヶ月の服用が必要なので、最良の治療効果を得たい場合は6ヶ月程度かかると見込んでおくのがよいでしょう。
一生治療が必要なわけではない
AGAにかかったからと言って一生治療しなければならないものではありません。
AGAの専門クリニックでは、患者一人ひとりに合った治療法でAGAを治療するので、患者の副作用や改善状況に応じて薬の量が調節されることも。
AGAの原因となる男性ホルモン自体も、40歳を過ぎると減少傾向になるため、AGA治療薬を使った治療は一生行う必要がないことがほとんどであると言われています。
また、AGAに限らず頭髪の治療では、「これで治った」とゴールを決めるのはなかなか難しいこと。
AGA治療では本来、自己判断による治療は望ましくありませんが、「治ったかどうか」という最終的な判断は医者ではなく患者自身が行います。
AGA治療にかかる治療費

AGA治療は自由治療であるため治療費は全額負担!
AGA治療では、使用するAGA治療薬によって総額が変動します。
効果が認められているAGA治療薬の価格相場
- プロペシア(フィナステリド):1箱28錠入りで5,000〜7,500円前後。
- ザガーロ(デュタステリド):1箱30錠程度で8,000〜12,000円前後
-
ミノキシジル外用薬:およそ7,000〜15,000円前後
※濃度や容量によって変動する
AGA治療薬が1ヶ月ごとにかかるだけでなく、毎回の診療費用や検査費用など、AGAの治療費用は決して安いとは言えません。
そのうえ、AGA治療は医療保険などの対象外であるため、自由治療として扱われています。
したがって、治療費用は全額負担をしなければなりませんが、クリニックによってはAGA治療薬の初回費用が無料になったり、ジェネリック医薬品の処方などで治療費を抑えてくれる場合があります。
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AGA、そしてAGA治療について知識を深める手助けはできましたか?
AGAに効果が認められたAGA治療
- プロペシア(フィナステリド)内服療法
- ザガーロ(デュタステリド)内服療法
- ミノキシジル外用療法
科学的根拠に基づき、AGAに効果的と認められた治療はこの3つ。
いずれの治療もAGAを改善するためには、医療機関へ足を運ぶことがマストでしょう。
AGAは進行性の脱毛症で自力での改善は困難です。
聞きかじった育毛についての情報を過信し、実行したところで、目に見えた育毛効果は得られないでしょう。
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AGA専門クリニックでは、カウンセリングを基本無料で行なっているだけでなく、ビデオ通話による診療など、プライバシーの配慮も充実しています。
早めのAGA治療で、AGAの悩みを早期解決しましょう。