
2018年08月28日 更新
◯本以上の抜け毛に注意! 抜け毛が起きる原因と正しい予防法
自分に合った対策をとるために、抜け毛が起きるメカニズム、抜け毛を悪化させる脱毛症について、きちんと知っておきましょう。
今すぐ始められる「抜け毛予防」とは?

まずは、手軽に始められる抜け毛の予防法を簡単に紹介します。
抜け毛予防①:正しくシャンプーをする
今すぐ始められる抜け毛の予防法として、最初に挙げられるのはシャンプー。
シャンプーは日常的に誰もが行うものであり、そのやり方一つで頭皮環境はよくも悪くもなるでしょう。
正しい方法でシャンプーするだけでも、頭皮や髪の毛の健康を保ち、抜け毛を予防することにつながります。
抜け毛を予防する正しいシャンプーの仕方
- 【抜け毛予防】ステップ①:入浴前にブラッシングする
- 【抜け毛予防】ステップ②:シャンプーをつける前にお湯で洗う
- 【抜け毛予防】ステップ③:洗うときのお湯の温度は40℃を超えない
- 【抜け毛予防】ステップ④:洗うときは下から頭頂部にかけてやさしく洗う
このとき、頭皮を擦るようにシャンプーをすると頭皮が傷ついたり、すすぎ残しがあると頭皮トラブルにつながる可能性があります。
ゴシゴシとシャンプーをしたり、シャンプーのすすぎ残しがないように気をつけましょう。
抜け毛の予防②:正しくドライヤーをかける
入浴後にドライヤーをかけずに自然乾燥をしてしまうと、頭皮に大きなダメージを与えかねません。
髪の毛のキューティクルにもダメージを与えるだけでなく、湿気を好む細菌が、濡れたままの髪の毛に住み着いて繁殖するからです。
シャンプー同様、ドライヤーのかけ方を意識するだけで、抜け毛を予防することができるかもしれません。
抜け毛を予防する正しいドライヤーの仕方
- 【抜け毛予防】ステップ①:タオルでしっかりと水気をとる
- 【抜け毛予防】ステップ②:ドライヤーは20センチほど離して行う
- 【抜け毛予防】ステップ③:タオルの上からドライヤーをする
- 【抜け毛予防】ステップ④:ドライヤーは根元→毛先の順で乾かす
- 【抜け毛予防】ステップ⑤:ある程度乾いたら冷風に
抜け毛予防③:市販されている医薬部外品の育毛剤を使う
抜け毛予防には、ドラッグストアなどで市販される育毛剤(医薬部外品)も有効です。
市販されている多くの育毛剤は、医薬部外品や化粧品に分類されており、抜け毛の予防や頭皮のケアを目的に販売されています。
そのため、市販の育毛剤のほとんどに発毛効果はありませんが、育毛剤を使って頭皮環境を整えれば、薄毛や抜け毛の予防に役立つでしょう。
市販されている育毛剤には、主に3つの種類があります。
【抜け毛予防】市販される育毛剤の種類と効果
- 【抜け毛予防】頭皮の血行をよくする育毛剤
- 【抜け毛予防】頭皮・髪の毛に直接栄養を与える育毛剤
- 【抜け毛予防】頭皮を清潔に保つ育毛剤
抜け毛予防④:ヘアオイルを使ってみる
頭皮の乾燥が原因となって抜け毛が引き起される場合があります。
頭皮の乾燥を予防するのに有効なのがホホバオイルや馬油などのヘアオイルです。
ホホバオイルや馬油は人の肌に馴染みやすく、保湿だけでなく、殺菌や抗菌効果も期待されています。
抜け毛を予防するためにも、これらのヘアオイルを頭皮マッサージやトリートメントとして使ってみてもいいかもしれません。
馬油について、もっと詳しく知りたい人はこちらから
【馬油で頭皮ケア】馬油って本当に髪の毛や頭皮にいいの?
ホホバオイルについて、もっと詳しく知りたい人はこちらから
髪の毛にいいホホバオイルって? 頭皮ケアにも役立つその実力とは
抜け毛予防⑤:生活習慣も見直してみる
抜け毛を予防するためには、頭皮・髪の毛のケアだけでなく、生活習慣にも注意してみましょう。
生活習慣の乱れによって頭皮トラブルが起き、抜け毛を悪化させる要因となる可能性があります。
抜け毛予防につながる生活習慣5選
- 食事:栄養バランスを考える(サプリメントを用いても可)
- 飲酒:過度な飲酒を避け、1日あたりの酒量を減らす
- 喫煙:無理のない範囲で減煙する
- 睡眠:1日あたり6〜8時間の睡眠を心がける
- 運動:ウォーキングや簡単なストレッチなどの有酸素運動を心がける
そもそも「抜け毛」はなぜ起こる?

抜け毛を予防するためには、正しい頭皮・髪の毛のケアや生活習慣の改善が大切です。
では、そもそも「抜け毛」はなぜ起こるのでしょうか。
ここからは、抜け毛が起こるメカニズムと、その原因について見ていきましょう。
抜け毛はヘアサイクルによって誰にでも起こる
実は健康な人でも、ヘアサイクルと呼ばれる周期によって、1日にある程度の抜け毛が発生します。
ヘアサイクルとは、髪の毛が発毛してから脱毛するまでの期間のこと。
このヘアサイクルが正常を保たれることにより、髪の毛は健康に成長することができます。
一般的に1回のヘアサイクルは、約1,000〜2,000日程度と言われています。
髪の毛は発毛してから、約2〜4年の成長期、1ヶ月程度の退行期、5ヶ月程度の休止期を経て抜け毛となり、また新しい髪に生え変わるというサイクルを繰り返しています。
つまり、抜け毛自体は誰でも起こりうる自然な現象であり、ヘアサイクルが正しく保たれていれば、抜けてもまた新しい髪の毛が生えてくるということです。
シャンプーの時は抜け毛が「多く」見えるだけ
一般的に、抜け毛の多くは「髪の毛を洗っている時」に起きると言われています。
しかし、これはシャンプーが原因で髪の毛が抜けているわけではありません。
シャンプーの時に抜け毛が多いのは、他の髪に絡まっていた抜け毛や、抜けかけていた髪の毛がシャンプーの刺激によって洗い落とされるため。
そのため、シャンプーの時は、全体的に抜け毛が増えたように見えるのです。
しかし、シャンプーの仕方によっては、本来抜けないはずだった髪の毛が抜けてしまったり、頭皮環境を悪化させるおそれがあるため、正しくシャンプーするようにしましょう。
1日◯本以上の抜け毛には要注意!

1日100本以上の抜け毛には注意が必要!
ここまで見てきたように、健康な人であってもヘアサイクルによって1日にある程度の抜け毛が起こります。
一般的に、1日に起こる抜け毛は約50〜100本ほど。
そのため、100本より抜け毛が多い人は、何らからの脱毛症である可能性があるでしょう。
抜け毛を引き起こすいろいろな脱毛症
脱毛症といっても、さまざまな症状があります。
ここでは、抜け毛を引き起こす脱毛症とその特徴、原因を簡単に紹介します。
- AGA(男性型脱毛症)
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- 円形脱毛症
- 脂漏性脱毛症
-
牽引性脱毛症
◯AGA(男性型脱毛症)
AGAとは、男性ホルモンの働きによって前頭部・頭頂部の薄毛が引き起こされる進行性の脱毛症。
成人男性のおよそ3人に1人、1,200万人もの人がAGAであるとされています。
AGAについて、もっと詳しく知りたい人はこちらから
[薬剤師監修]AGAってどんな脱毛症なの? 治療法&他の薄毛との違いを解説!
◯FAGA(女性男性型脱毛症)
FAGAは、主に女性ホルモンの乱れによって引き起こされる脱毛症で、女性版のAGAとも呼ばれています。
FAGAの症状には、頭部全体が薄くなっていく「びまん性」という特徴があります。
FAGAについて、もっと詳しく知りたい人はこちらから
薄毛は男女でどう違う? 女性特有の薄毛「FAGA」の症状とその原因
◯円形脱毛症
円形脱毛症は、局所的な脱毛部位ができる脱毛症で、自己免疫疾患が原因として有力視されています。
悪化すると頭髪だけでなく、全身の体毛にも脱毛が見られることもあるようです。
円形脱毛症について、もっと詳しく知りたい人はこちらから
【ハゲ知識】AGAと円形脱毛症の違いって何?それぞれの症状と対策
◯脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は、頭皮の皮脂を好むマラセチア菌が繁殖し、頭皮や毛根に炎症を引き起こす脱毛症です。
ベタベタとしら脂性のフケや、嫌なニオイを発することもあります。
脂漏性脱毛症について、もっと詳しく知りたい人はこちらから
頭皮のフケを解消し、清潔感を取り戻せ! フケの原因と対策いろは
◯牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は、髪の毛を長時間引っ張ることで毛根や頭皮に負担がかかり、抜け毛が生じる脱毛症。
そのため、ポニーテールやお団子ヘアのような髪の毛を強く引っ張るヘアスタイル、エクステを付ける女性に多いと言われています。
牽引性脱毛症についてもっと詳しく知りたい人はこちらから
【種類別】あなたのハゲはどのタイプ? ハゲの原因と対策まとめ
抜け毛に関する相談は、AGA専門クリニックの無料カウンセリングで!

一般的に健康的な人であっても、1日に50〜100本ほどの抜け毛は起こると言われています。
しかし、抜け毛の本数を正確に数えるのは不可能であり、仮に抜け毛の本数が100本未満であっても、何らかの脱毛症にかかっている可能性もあるかもしれません。
「抜け毛が増えた気がする」「自分は脱毛症にかかっていないか」などの不安や疑問は、専門家である医師に相談するのが一番。
AGA専門クリニックでは、髪の毛や頭皮に関する相談を基本無料で受け付けています。
AGA専門クリニックに在籍する医師と相談することで、より正しい頭皮・髪の毛のケアや、正しい生活習慣の見直しができるでしょう。
また、AGA専門クリニックの中には、テレビ電話診察を行っている病院もあり、外出なしで医師の診断・治療を受けることができます。
●毛髪診断士コメント
まずは、医師と相談することから抜け毛の対策を始めてみましょう。