
2018年08月28日 更新
シャンプーで頭皮が変わる? 頭皮に優しいシャンプーの選び方と使い方
頭皮にいい? 「育毛シャンプー」とは

「育毛シャンプー」「スカルプシャンプー」など、名前は聞いたことがあっても、具体的にどのようなシャンプーなのかわからない…… という人も多いのではないでしょうか?
まずは、頭皮にいいと言われている「育毛シャンプー」や「スカルプシャンプー」とは何なのか、理解しておきましょう。
育毛シャンプーとは
育毛シャンプーとは、一言で表すと「頭皮に優しいシャンプー」のこと。
一般に市販されているシャンプーには、「頭皮や髪の毛の皮脂汚れを落とす」「髪の毛の指通りをよくする」「香りをつける」「髪の毛にツヤを与える」などの目的があります。
しかし、以上のような効果を与えるために、人工的な成分や頭皮に刺激の強い成分を配合しているケースも多いようです。
一方で、育毛シャンプーは「頭皮や髪の毛の皮脂汚れを落とす」というシャンプーとしての役割の他に、「頭皮環境を整える」役割を担っているため、比較的頭皮に優しい成分が配合されています。
また、育毛シャンプーとして販売されているシャンプーの中には、頭皮の血行改善効果や保湿効果を持つ成分が配合されていることもあります。
ただし、育毛シャンプーはあくまでも「頭皮環境を整えること」を目的としたシャンプー。
髪の毛を生やす効果はありません。
スカルプシャンプーとは
スカルプシャンプーの「スカルプ」とは、「頭皮」のこと。
スカルプシャンプーも育毛シャンプーと同じく、頭皮環境良化を目的としたシャンプーです。
メーカーによって呼び方が違うだけで、基本的には育毛シャンプーと同じものと捉えていいでしょう。
シャンプーは大きく3種類に分けられる

シャンプーには界面活性剤という、頭皮の皮脂汚れを洗浄する成分が含まれています。
この界面活性剤は、大きく分けて3種類に分けられ、種類によって特徴が異なります。
頭皮に優しいシャンプーを選びたいという人は、ぜひ覚えておきましょう。
シャンプーの種類
- ①高級アルコール系シャンプー
- ②石けん系シャンプー
- ③アミノ酸系シャンプー
①高級アルコール系シャンプー
市販されている安価なシャンプーのほとんどに含まれる界面活性剤が、高級アルコール系界面活性剤。
高級アルコール系シャンプーは、洗浄力が強く、汚れをしっかり落とすことができます。
しかし、その反面、頭皮を守るために必要な皮脂までも洗い流してしまうため、頭皮の乾燥や炎症などの頭皮トラブルを招きやすいというデメリットがあります。
②石けん系シャンプー
石けん系シャンプーは、高級アルコール系のよくに洗浄力が高いのが特徴。
しかし、肌の酸性とは逆のアルカリ性の性質を持つため、髪の毛や頭皮と反応して、頭皮トラブルを起こしたり髪の毛がきしんだりすることがあるようです。
石けん系界面活性剤は、天然由来の成分のため添加物の心配が少ないのがメリットですが、敏感肌の人にはあまり向かないかもしれません。
③アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系界面活性剤は、洗浄力が弱く頭皮への刺激が少ないのが特徴。
洗浄力は他の2つと比べると弱いですが、頭皮に必要な皮脂を適度に残してくれるため、頭皮の健康を保つことができるでしょう。
アミノ酸は、髪の毛や肌を構成している成分であるため、アミノ酸系の界面活性剤は髪の毛や肌と相性がいいとされています。
頭皮に優しいシャンプーはどれ?
以上の3種類の中で、頭皮に優しく、敏感肌の人にもおすすめできるシャンプーは、アミノ酸系シャンプー。
育毛シャンプーやスカルプシャンプーの中にも、アミノ酸系界面活性剤を使用しているシャンプーが多く見られます。
しかし、必ずしも全ての人の頭皮にアミノ酸系シャンプーが合うかといえばそうではありません。
また、通常、シャンプーは界面活性剤を数種類配合しています。
アミノ酸系界面活性剤を配合しているシャンプーでも、別の界面活性剤や添加物の影響で頭皮トラブルを起こす可能性もあるので注意しましょう。
【おすすめ】頭皮に優しいアミノ酸系シャンプー3選

一般的に、アミノ酸系シャンプーは頭皮に優しいシャンプーと言われています。
しかし、アミノ酸系シャンプーも数え切れないほどの種類が販売されており、その中から自分の頭皮に合うシャンプーを見つけるのは難しいでしょう。
続いては、シャンプー選びで頭を悩ませている人のために、アミノ酸系シャンプーの中でもおすすめのシャンプーを3つ紹介します。
頭皮に優しいアミノ酸系シャンプー①:HMENZ ノンシリコン アミノ酸系 スカルプシャンプー
まずは、HMENZから発売されている「ノンシリコン アミノ酸系 スカルプシャンプー」。
無駄な成分を排除し、洗浄成分はアミノ酸系界面活性剤のみで構成されているため、頭皮に優しいシャンプーと言えます。
また、このシャンプーは、グリチルリチン酸ジカリウムが有効成分として配合された医薬部外品。
グリチルリチン酸ジカリウムは、強い消炎作用を持ち、敏感肌向けの商品に多く配合されている成分です。
育毛剤などに使用される延命草エキスも含まれているため、頭皮の血行改善などの効果が期待できるかもしれません。
頭皮に優しいアミノ酸系シャンプー②:カウブランド 無添加シャンプー
続いては、牛乳石鹸から「カウブランド 無添加シャンプー」。
頭皮に優しいアミノ酸系界面活性剤が多数配合されていながら、非常に安価で購入できることが特徴です。
保湿成分も配合されているため、頭皮の乾燥が気になる人におすすめできるシャンプーです。
「さらさらタイプ」と「しっとりタイプ」の2種類のシャンプーが販売されており、髪の毛や頭皮の悩みによってどちらかを選択することができます。
頭皮に優しいアミノ酸系シャンプー③:コタ アイケアシャンプーY
美容室で多く使われている、コタのアイケアシャンプーシリーズ。
こちらも、頭皮に優しいアミノ酸系界面活性剤が多数配合されており、保湿効果にも優れてい流シャンプーです。
「髪質がよくなった」「髪の毛の広がりを抑えてくれる」などの口コミも多いため、頭皮環境改善だけではなく、ハリのある綺麗な髪の毛を作りたいという人におすすめのシャンプーです。
シャンプーをしても頭皮が綺麗にならないのはなぜ?

「いくらシャンプーしても頭皮がさっぱりしない」「においが気になる」
そんな悩みを抱える人は、シャンプーの方法や頭皮ケアの方法が間違っている可能性があります。
シャンプーの方法や頭皮ケアの方法に誤りがあると、頭皮環境悪化を招く可能性があるので注意しましょう。
続いては、シャンプーをしても頭皮環境が改善しないワケを解説します。
①シャンプーの方法が間違っている
まずは、シャンプーの方法が間違っている場合。
シャンプーの方法が間違っていると、頭皮が乾燥したり、逆に皮脂の過剰分泌を招いたり、炎症を起こしてしまったりと、頭皮トラブルを起こす可能性があります。
とくに、シャンプーのすすぎ残しがあったり、刺激の強い洗浄成分を配合しているシャンプーを使用したりしていると、上記のような頭皮トラブルを招きやすくなると言われているので注意しましょう。
②髪の毛を自然乾燥させている
次に、シャンプー後にドライヤーを使用せず、髪の毛を自然乾燥させている場合。
「ドライヤーの熱で髪の毛が傷むから、かけない方がいいのでは?」
そう考えている人も多いかもしれませんが、ドライヤーは頭皮の健康を守るために非常に重要なものなのです。
入浴後、髪の毛が濡れた状態をしばらく放置すると、頭皮に菌が繁殖してしまうことがあります。
頭皮に菌が繁殖すると、頭皮が炎症を起こし、そこから抜け毛につながるおそれも。
つまり、頭皮を清潔な状態に保つためには、入浴後すぐドライヤーで髪の毛を乾かすことが大切なのです。
③過度な頭皮ケア
最後に、日頃から過度な頭皮ケアを行なっている場合。
頭皮を清潔に保つため、日頃から頭皮クレンジングやオイルマッサージを頭皮ケアとして取り入れている、なんて人もいるのではないでしょうか。
しかし、そのよかれと思って行なっている頭皮ケアが、かえって頭皮環境を悪化させている可能性があります。
注意するべきは、頭皮ケアの頻度。
頭皮クレンジングやオイルマッサージは、毎日行うと、頭皮を乾燥させてしまうおそれがあります。
頭皮クレンジングやオイルマッサージは、多くても週に1〜2回程度に留めたほうがいいかもしれません。
においや炎症は頭皮環境悪化の証拠!
「毎日シャンプーしているのに、頭皮がにおう」「頭皮が炎症を起こしている気がする」
そんな悩みを抱えるあなた。
それは、においや炎症などの頭皮トラブルは、頭皮環境が悪化している証拠です。
シャンプー方法や頭皮ケアの方法を、今すぐ見直しましょう。
また、炎症が進んでいる場合や、自力で改善が難しい場合は、早めに病院へ行くことをおすすめします。
頭皮を守る、正しいシャンプー方法

毎日行う人がほとんどであろう、シャンプー。
シャンプーの方法などをあまり意識せず、「なんとなく」洗髪しているという人も多いのではないでしょうか?
シャンプーには、正しいやり方があります。
今までなんとなくシャンプーをしていた、という人は今日から方法を見直してみましょう。
頭皮を守る正しいシャンプーの方法
頭皮を守る正しいシャンプーの方法
- ①ブラッシングを行う:髪の毛についたホコリを落とし、泡立ちをよくする
- ②お湯で予洗い:皮脂やホコリなどの汚れをある程度落とし、泡立ちをよくする
- ③シャンプーを手で泡立てる:シャンプーによる頭皮への刺激を抑える
- ④爪を立てずに指の腹で優しく洗う:爪を立てると頭皮を傷つけることがある
- ⑤しっかりとすすぐ:すすぎ残しは頭皮トラブルの原因に
- ⑥リンス・コンディショナーは頭皮につけない:リンスやコンディショナーは髪の毛を補修するためのもの
とくに、重要なのは「⑤しっかりとすすぐ」。
シャンプーのすすぎ残しは、フケや炎症などの頭皮トラブルにつながるおそれがあります。
シャンプーをすすぐ時間の目安は、洗髪時間の2〜3倍。
1分で髪の毛を洗ったら、すすぎは2〜3分ほど行うのがいいと言われています。
耳の後ろや後頭部などシャンプーのはすすぎ残しが多い部位と言われているため、とくに入念にすすぎましょう。
頭皮や髪の毛を傷つけない、正しいドライヤーのかけ方

頭皮の健康を守るために大切な、シャンプー後のドライヤー。
ドライヤーもシャンプーと同じく、使い方を誤ると、頭皮や髪の毛を傷つけてしまうおそれがあります。
頭皮や髪の毛を傷つけない正しいドライヤーのかけ方
頭皮や髪の毛を傷つけない正しいドライヤーのかけ方
- ①ドライヤーの前にタオルドライ:ドライヤーの時間を短くするため
- ②ドライヤー前にブラッシングをしない:髪の毛を傷つけるおそれがある
- ③ドライヤーは髪の毛から20cm以上離す:噴出し口から髪の毛が近すぎると温風の温度が高くなり、髪の毛を傷めてしまう
- ④頭皮から毛先に沿って温風を当てる:キューティクルの流れに沿って当てる
- ⑤最後は冷風を当てる:キューティクルを引き締めるため
濡れた髪の毛は、キューティクルが開いており、非常に傷みやすい状態です。
シャンプー後にドライヤーをかける際は、キューティクルの流れを意識し、同じ箇所に何十秒も温風を当てないように心がけましょう。
育毛剤(医薬部外品)を頭皮ケアに使おう

頭皮ケアとして有効な「育毛剤(医薬部外品)」。
「育毛剤」と聞くと、「薄毛の人が使うもの」「発毛するためのもの」というイメージを抱いてしまいがちですが、育毛剤(医薬部外品)の本当の目的は頭皮環境改善。
医薬部外品や化粧品に分類される育毛剤には、薄毛を治療する効果はなく、あくまで薄毛を予防するための商品として販売されています。
育毛剤(医薬部外品)の効果
育毛剤(医薬部外品)の効果は、大きく分けて「頭皮に栄養を与える効果」「頭皮の血行を促進する効果」「頭皮を清潔に保つ効果」の3つ。
以下でそれぞれの効果を持つ成分をまとめているので、ぜひ、育毛剤を選ぶときの参考にしてみてください。
育毛剤に含まれる成分と、頭皮に与える効果
-
①頭皮に栄養を与える成分
・ビタミンA・B類
・ミネラル
・オウゴンエキス
・オトギリソウエキス など -
②頭皮の血行を促進する成分:
・センブリエキス
・トウガラシチンキ
・ニンジンエキス
・カッコンエキス など -
③頭皮を清潔に保つ成分:
・ヒノキチオール
・I-メントール
・β-グリチルレチン酸
・ピロクトンオラミン など
おすすめの育毛剤①:BUBKA 濃密育毛剤BUBKA
BUBKAは、「育毛効果はしっかり」でも「頭皮には優しく」を追求して開発された育毛剤。
殺菌効果を持つグリチルリチン酸ジカリウム、血行促進効果を持つセンブリエキス、酢酸トコフェロール、クジン抽出液を有効成分として配合しています。
他にも、保湿成分であるヒアルロン酸やコラーゲンも配合されており、鉱物油や香料、着色料などの化学物質も使用されていないため、乾燥肌や敏感肌の人にもおすすめです。
おすすめの育毛剤②:BELTA ベルタ育毛剤【女性向け】
ベルタ育毛剤は、女性の頭皮・髪の毛のために開発された育毛剤。
主な有効成分は、血行促進作用を持つセンブリエキスと酢酸トコフェロール、殺菌効果を持つグリチルリチン酸ジカリウムの3つです。
ベルタ育毛剤には、有効成分3種類以外にも、水溶性コラーゲン液、ヒアルロン酸ナトリウム、海藻エキスなど、頭皮環境を整える頭皮ケア成分が56種類ほど配合されています。
育毛剤はシャンプー後に使おう
頭皮に皮脂や汚れが溜まっている状態では、薬液が浸透せず、効果を得られにくくなる場合があります。
育毛剤の使用は、髪や頭皮の汚れが落ちているシャンプー後の使用がおすすめです。
また、シャンプー後に育毛剤を使用する場合には、頭皮・髪の毛をしっかりと乾かしてから使用するようにしましょう。
髪や頭皮が濡れたままだと、頭皮が不潔な場合と同じく、育毛剤の有効成分が浸透しにくくなる場合があります。
頭皮ケア・シャンプー選びは医師に相談できる!

今回は、シャンプー選びやシャンプーの方法について紹介しました。
しかし、記事を読んでもシャンプー選びや頭皮ケアの方法に不安が残る人もいるかもしれません。
そんな人は、ぜひ一度、頭髪専門の医師のカウンセリングを受けることをおすすめします。
無料カウンセリングで気軽に相談できる
AGA専門クリニックの無料カウンセリングでは、薄毛や治療の相談だけではなく、日頃の頭皮ケアやシャンプーの選び方について相談することも可能です。
AGA専門クリニックに在籍する医師は、頭髪の専門医、いわば頭皮のプロ。
シャンプー選びや頭皮ケアは、一歩間違えると、薄毛や抜け毛を助長させることもあります。
少しでも不安がある人は、プロに相談するのが一番です。
「治療を行わないのに、頭皮ケアの方法だけを相談してもいいの?」と不安に思うかもしれませんが、無料カウンセリングを受けたからといって、治療を強制されることはもちろんありません。
頭皮のことなら、何でも相談してOK。
シャンプーのこと、頭皮ケアのこと、抜け毛や薄毛など、頭皮にまつわる悩みを持つ人は、一度AGA専門クリニックの無料カウンセリングを受けてみてください。