
2018年09月22日 更新
コスパのいいAGA治療は? 「植毛」の費用相場と効果を解説!
【植毛とは?】植毛の種類をおさらい

植毛には、「自毛植毛」と「人工植毛」の2種類があります。
植毛の費用について説明する前に、まずは植毛の種類についておさらいしておきましょう。
【植毛とは?】植毛の種類①:自毛植毛
自毛植毛は、主に薄毛が目立たないとされる側頭部や後頭部の毛髪を、毛根ごと髪の薄い場所へ新たに植え付けるという治療法です。
自身の毛髪をそのまま移植するだけなので、副作用などの弊害を少なくできるのがメリット。
自毛植毛には、「FUT法」と「FUE法」の2種類があります。
FUT法は、メスで毛髪部分を皮膚ごと切り取って移植するというもの。
皮膚ごと移植するため毛髪の定着率が高く、一度に多くの毛髪を移植することができます。
その反面、皮膚を切開するため傷口が残ってしまうというデメリットも......。
もう1つは「FUE法」と呼ばれ、メスではなく直径1ミリほどのパンチを使用し、毛包を採取するという方法。
薄毛の部分に穴を開け、そこへパンチで採取した毛包を移植します。
切開による傷跡が残らないのは利点ですが、1本ずつ移植していく必要があるため、FUE法と比べるとやや時間がかかるようです。
●毛髪診断士コメント
自毛植毛は、自分の髪をそのまま移植するので安全かつ、すぐに薄毛をカバーできます。
ただし、根本的にハゲが治るわけではないので注意が必要でしょう。
【植毛とは?】植毛の種類②:人工植毛
人工植毛は、ポリエステルや合成繊維などでできた人工の髪の毛を頭皮に埋め込むという治療法。
人工で作られた毛を埋め込むため、毛量や色、毛の細さなどを自分で設定できるのがメリットですが、化学繊維を使用して作られた毛髪なので頭皮への影響が懸念されます。
●毛髪診断士コメント
人工植毛は、一度施術を行ってもメンテナンス費用がさらにかかってしまいます。
そのうえ、かえって頭皮環境を傷つけるおそれもあるため、推奨されていません。
【植毛の費用相場】植毛の費用はいくら?

植毛の費用は、他の薄毛治療よりもやや高額。
ここでは、自毛植毛と人工植毛、それぞれにかかる費用を解説します。
【植毛の費用相場】自毛植毛の場合にかかる費用は?
自毛植毛の費用は、移植する毛穴の数(グラフト)によって算出されます。
自毛植毛の場合、1グラフトあたり約1,000〜2,000円程度。
仮に1000グラフト分の植毛を行った場合、およそ80〜100万円ほどの費用がかかります。
ただし、移植する毛包の面積・植毛を行うクリニックによって費用が異なるので、まずは一度クリニックやカウンセリングに相談してみるのがよいでしょう。
自毛植毛の費用(一例)※いずれも税込
-
自毛植毛の費用:クリニックAの場合(FUE法)
1000グラフト:880,000円(1グラフトあたり880円) -
自毛植毛の費用:クリニックBの場合
1000グラフト:1,188,000円(FUE法)
1000グラフト:864,000円(FUT法)
【植毛の費用相場】人工植毛の場合にかかる費用は?
人工植毛の費用も高額で、およそ50〜100万円程度かかってしまいます。
そのうえ、人工植毛は治療後も定期的なメンテナンスが必要であることが特徴。
最初の施術にかかる費用に加え、のちにメンテナンス費用もかかってくるのです。
したがって、自毛植毛よりも高額な費用がかかると考えておくのがよいでしょう。
人工植毛の費用(一例)
-
人工植毛の費用:クリニックCの場合
2,000本:520,000円
5,000本:1,300,000円
→植毛する本数によって異なるが、これに加え「メンテナンス費用」がかかる
【植毛の費用】植毛の費用は全額自己負担!
植毛を行うには、それなりに高額な費用がかかるだけでなく、全額自己負担であることに注意が必要です。
全額自己負担であることは植毛にかぎらず、どのAGA治療においても同じこと。
植毛や投薬などのAGA治療は、「自由診療」とみなされ、医療保険などを適用することができないのです。
つまり、治療にかかる費用の全額を負担しなければなりません。
もちろん、初回費用の割引などもあり、専門のクリニックによってかかる費用は異なります。
「治療費用を少しでも安くしたい!」という場合は、クリニックの比較をしっかりと行うことが望ましいでしょう。
【植毛の費用と効果】費用が高い植毛はAGA治療に効果的?

高額なうえ、保険が効かない植毛治療。
そんな高額な費用に対して、植毛はAGAや薄毛に効果があるのでしょうか?
【植毛の費用と効果】自毛植毛は行うよう勧められているAGA治療
自毛植毛によるAGA治療は、行うよう勧められるAGA治療法とされています。
これは、日本皮膚科学会が策定した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」に記載されています。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」について詳しくはこちらから!
【2017年版】薄毛治療を正しく理解したいならこれ! 「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」
このガイドラインでは、植毛をはじめとするAGAの治療法が5段階で評価されており、自毛植毛によるAGA治療は上から2番目の「Bランク」に位置づけられています。
ただし、ここで注意したいのは、自毛植毛はAGA自体を治療するものではないという点。
AGAの原因は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の影響です。
移植された髪の毛はAGAによる脱毛の影響を受けませんが、施術後、何のAGA対策もしなければ、植毛した場所以外から薄毛が進行してしまうことも。
植毛したからと慢心せず、日々のケアもしっかりと行いましょう。
● 毛髪診断士コメント
自毛植毛を行う際、ドナーとなる側頭部・後頭部の髪の毛は、AGAの原因であるDHTの影響を受けません。
これは側頭部・後頭部の毛包が、AGAによる脱毛の影響を受けにくいためです。
しかし、生活習慣や頭皮環境の乱れによっては、AGA以外の影響で脱毛が見られる可能性もあるので、注意しましょう!
【植毛の費用と効果】人工植毛はガイドラインで推奨されていない
一方の人工毛植毛は、ガイドラインにおいてDランク(行うべきではない)のAGA治療法となっています。
人工毛植毛は、化学繊維が拒絶反応を起こし、思わぬ副作用などを引き起こすおそれがあるため、世界的にも否定されているのです。
高額なうえに、かえって頭皮環境を悪化させるリスクがあるため、ガイドラインでは人工毛植毛を推奨していません。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」における薄毛治療の推奨度
- 推奨度A:行うよう強く勧められる
-
推奨度B:行うよう勧められる
→自毛植毛はココ! - 推奨度C1:行ってもよい
- 推奨度C2:行わないほうがよい
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推奨度D:行うべきではない
→人工植毛はココ!
植毛以外の薄毛治療まとめ

【植毛以外の薄毛治療】投薬治療
AGA治療において、科学的に最も推奨されているのが投薬治療。
「ミノキシジル外用薬・フィナステリド(プロペシア)・デュタステリド(ザガーロ)」という3つの治療薬によって、AGAの原因である悪玉ホルモンを抑え、新たに髪を生やすことができます。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」においても、自毛植毛のBランクを上回るAランク(行うよう強く勧める)に指定。
投薬治療は、髪が生えるまでにやや時間がかかるものの、植毛よりも確実に薄毛を治せるかもしれません。
また、高額な植毛と比べても費用を安くおさえることができます。
AGAを根本から治したいのであれば、まずは投薬治療を検討してみるとよいでしょう。
【植毛以外の薄毛治療】育毛メソセラピー
育毛メソセラピーは、ハゲ治療に効果的と言われる薬剤・栄養成分を頭皮に直接注入するという治療法。
有効成分を頭皮に直接届けられるため、発毛効果が現れやすいと考えられています。
ただし、比較的新しい治療法であるためか、投薬治療よりも有効であるという根拠はまだ見つかっていません。
育毛メソセラピーが効果的かどうかも、個人差があるのでまずは医師に相談してみるのがよいでしょう。
植毛について気になることはまずクリニックへ!

自分に合った薄毛治療法を探そう!
薄毛やAGAに悩んだり、少しでも気になることがあれば、まずは専門のクリニックに相談するのが一番いいでしょう。
AGA治療で最も推奨されているのは投薬治療ですが、全ての人が投薬で治るとは限りません。
「どんな薬を使うか?」
「あるいは植毛など他の治療法を実践するのか?」
AGAの治療法は個人によって異なるため、病院との二人三脚で治していくのが大切なのです。
基本無料のカウンセリングで気軽に相談できる!
AGAクリニックの基本無料カウンセリングでは、髪の毛や頭皮に関することなら、何でも相談にのってくれます。
もちろん、植毛に関することももちろん気軽に相談することができます。
植毛にかかる費用についても、基本無料のカウンセリングを使えば教えてもらえるでしょう。
自分一人ではわからない頭皮の状態を見てくれるのも、カウンセリングを受けるメリットの1つ。
もちろん、髪の毛の洗い方に関する相談も、気軽にスマホで受けることができるのです。