
2018年08月28日 更新
薄毛、改善したいですか? 知っておくべき「正しい抜け毛対策」
抜け毛が多いならシャンプーを見直そう

普段何気なくやっているシャンプーですが、間違ったやり方を続けていると、本来抜ける必要のない髪の毛まで抜け落ちる原因になってしまいます。
爪を立てて強く洗ったり、しっかり根元まで洗わずに済ませていたりすると、頭皮や毛根がダメージを受けて髪の毛を留めておく力を失ってしまうのです。
これを防ぐ正しい抜け毛対策としては、頭皮にダメージを与えない正しいシャンプーのやり方を実践する必要があります。
具体的には、まずシャンプー前に軽くブラッシングしたり、40度以下のぬるま湯でサッと洗ったりして、あらかじめ汚れを落としておきます。
次に少量のシャンプーを手に取り、うなじの上あたりから頭頂部にかけて優しく洗っていきましょう。
頭部は下から上に向かって血液が流れているため、この方向に沿ってシャンプーすることでマッサージ効果が得られるでしょう。
あまり長い時間洗っていると頭皮がダメージを受けるので注意が必要です。
濡れたまま放置していると髪の毛が傷みますし、頭皮の雑菌も繁殖しやすくなるため、洗い終わったら必ずドライヤーでしっかり乾かしましょう。
この時、高温で長時間ドライヤーを当てると負担が大きいため、短時間で済むように事前にしっかりタオルドライしておくことがポイントです。
このように正しいシャンプーを心がけることで頭皮環境の悪化を防ぎ、抜け毛対策にも役立てることができます。
シャンプーの洗浄成分をチェック
シャンプーには界面活性剤という洗浄成分が含まれているのですが、界面活性剤の種類によって洗浄力や頭皮へのダメージも違ってくるため、抜け毛対策で選ぶ場合は注意が必要です。
主に高級アルコール系、石鹸系、アミノ酸系の3種類に分かれているので、それぞれ特徴を知っておきましょう。
まず高級アルコール系ですが、これはドラッグストアなどで最もよく見る類のシャンプーです。
高級というのは価格のことではなく洗浄力の強さを表現したもので、洗浄力が高く泡立ちがよいという特徴があります。
石鹸系は動物や植物由来の油脂をアルカリに反応させて作り出したシャンプーで、自然由来なので肌への刺激が少ないと言われています。
しかし、石鹸はアルカリ性であるため、弱酸性の髪の毛に使用するとキューティクルが開いて、髪の毛がパサつくことがあります。
アミノ酸系は名前の通りアミノ酸を洗浄成分に配合したシャンプーで、アミノ酸の作用によって肌や髪の毛に優しい洗い上がりが特徴です。
● 毛髪診断士コメント
市販されているシャンプーい含まれている洗浄成分は、主に3種類。
自分の頭皮や髪の毛の状態に合った洗浄成分を選びましょう。
抜け毛対策におすすめのシャンプー3選
抜け毛対策には、まず毎日使うシャンプーから気を配る必要があります。
抜け毛対策には頭皮環境を良好に保つことが欠かせないので、ヘアケアに効果的なおすすめのシャンプーを3つ紹介します。
1つ目は、アンファースカルプDオイリーシャンプーです。
こちらは臨床データに基づいてドクターと共同開発されたシャンプーで、アミノ酸系の洗浄成分を配合しています。
特に皮脂の分泌が多い男性に効果を発揮し、頭皮の汚れを落として清潔に保ってくれます。
2つ目は、ダヴモイスチャーケアシャンプーです。
ダヴと言えば肌に優しい潤い成分がたっぷり配合されていることでも知られ、髪の毛の内側までしっかり浸透すると同時に外側もベールのように保護し、しっとりとした髪の毛にしてくれます。
子供も使えるほど肌に優しい成分なので、頭皮のトラブルが心配な人には最適です。
3つ目は、オクトセラピエ薬用スキンケアシャンプー。
ピロクトンオラミンを配合した薬用シャンプーで、頭皮の乾燥を防ぐ効果が高いです。
抜け毛の原因にもなるカビ菌を殺菌するパワーを持ちながら、天然由来潤い成分によって頭皮を保護してくれるので肌荒れの心配も少ないでしょう。
防腐剤なども使用されていない低刺激シャンプーなので、敏感肌の人でも安心かもしれません。
育毛剤による抜け毛対策は有効?

多くの人が、抜け毛対策と聞くと真っ先に「育毛剤」を使おうとします。
もちろん育毛剤でもある種の効果は得られますが、それは髪の毛を生やす効果ではありません。
育毛剤はあくまでも髪の毛の成長をサポートするためのものであり、ほとんどの商品は抜け毛の改善効果を持った医薬品のような強い成分は含まれていないのです。
商品の分類としては医薬部外品や化粧品などに該当するため、育毛剤を使っても根本的な解決にはならないことが多いです。
もちろん抜け毛対策に全く無意味というわけではなく、医薬品のように薄毛を治療する効果が見込めないというだけで、現在の髪の毛を維持したり抜け毛になりやすい環境を防いだりという面では一定の効果が期待できます。
このため、育毛剤は抜け毛の根本的な治療ではなく現状維持や予防のために活用すると覚えておきましょう。
育毛剤の効果
医薬部外品の育毛剤には発毛を促す作用は無く、主な効果は頭皮の血行促進や頭皮を清潔に保つこと、そして毛母細胞の活性化が挙げられます。
それぞれの育毛剤ごとにメインとなる効果は異なるので、自分の目的に合ったものを選びましょう。
頭皮の血行促進効果は、喫煙者や運動不足気味の人におすすめ。
このような人は血行が悪くなりがちで、頭皮に十分な酸素や栄養が行き届かなくなります。
すると髪の毛を生やす毛母細胞が弱り、丈夫で強い髪の毛を生やすことができません。
健康的な頭皮環境を作るために、血行促進効果は非常に重要です。
頭皮を清潔に保つ効果というのは、しっかり汚れを落として皮脂を抑制することを意味します。
余分な皮脂は毛穴に詰まり、抜け毛を促してしまうのでしっかり落とさなければなりません。
ただ、洗いすぎると乾燥を防ごうとして皮脂が余計に分泌されてしまい、それをエサとする頭皮の雑菌を繁殖させて衛生環境が悪化してしまいます。
これを防ぐために、皮脂の分泌を抑えて雑菌を抑えるよう作られているのです。
毛母細胞の活性化とは、頭皮や毛根に栄養を与える効果のこと。
丈夫な髪の毛を維持するためには栄養が必要なので、直接頭皮に栄養を補給すると抜け毛対策に大いに役立ちます。
抜け毛対策に役立つ育毛剤
抜け毛対策に効果的な育毛剤としては、サクセス薬用育毛トニックボリュームケアがおすすめです。
配合されている独自開発成分により、毛根の奥の細胞にまで働きかけ、根元から太く長い髪の毛に育て上げることができます。
血行促進効果と殺菌効果に優れ、ボリュームアップにも高い効果を発揮してくれるでしょう。
また、アデノバイタルスカルプエッセンスVも人気の高い育毛剤です。
薬用有効成分であるアデノシンが配合されており、育毛のメカニズムに直接作用して抜け毛や頭皮環境の悪化を防ぐ効果があります。
一見しただけでは育毛剤と分からないおしゃれなボトルをしているので、女性の人気も高いです。

最後におすすめなのは、モウガインセント薬用育毛トニック無香料タイプ。
この育毛剤はショウキョウにセンブリ、ニンジンといった3つの生薬を配合しており、これらの作用によって抜け毛予防効果と殺菌効果が得られます。
植物由来の保湿成分や清涼成分などが配合されており、肌にも優しいです。
抜け毛対策には食事も重要

私たちが生きていくためには食事から栄養を摂取する必要がありますが、実は抜け毛対策にも食事は重要な役割を果たしています。
身体と同じように、髪の毛の成長にも栄養は欠かせません。
頭皮にある毛母細胞に栄養が十分に届けられることで細胞分裂が活性化し、髪の毛が太く強く伸びていくため、毎日バランスのよい食事を摂ることが大切です。
また、毛母細胞は頭皮を巡る毛細血管を通して栄養を受け取っているため、血行が悪化すると肝心の栄養がスムーズに届かず、抜け毛を助長する危険性もあるので注意が必要です。
栄養だけでなく、血液をサラサラにして血行を改善する食事も心がけるようにしましょう。
抜け毛対策に効果的な栄養素
抜け毛対策に効果が高い栄養素は、主にアミノ酸と亜鉛、ビタミン類です。
亜鉛には髪の毛の材料となるケラチンというたんぱく質を作るサポートをしたり、男性型脱毛症を引き起こす酵素の生産を抑制する作用があると言われています。
アミノ酸はケラチンを構成するために欠かせない物質であり、アミノ酸が不足すると細くて弱い髪の毛しか作れなくなってしまいます。
また、ビタミン類は髪の毛を健康に成長させるためのサポートを行います。
ビタミンEの血行促進効果によって栄養が頭皮の隅々まで行き渡るようになりますし、ビタミンBには亜鉛の働きをサポートする効果があります。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促して厚みのある丈夫な頭皮へと成長させ、ビタミンB7は皮膚炎に効果があると言われているため頭皮のダメージを予防に役立つでしょう。
亜鉛は主に牡蠣やナッツ類、アミノ酸は納豆や豆腐などの大豆食品、ビタミン類は緑黄色野菜に豊富に含まれています。
様々な栄養素をバランスよく摂取することで総合的に抜け毛対策に効果を発揮するので、毎日積極的に食事に取り入れましょう。
食事が難しいなら育毛サプリを活用
抜け毛対策に役立つ育毛サプリなども市販されていますが、これらはあくまでも育毛に不足しがちな栄養素を補うためのものです。
使用すれば必ず髪の毛が増えるわけではありませんが、正しく使用すればある程度の抜け毛予防効果は期待できるでしょう。
● 毛髪診断士コメント
育毛サプリは「髪の毛・頭皮に不足している栄養を補う」ためのもの。
服用したからといって医薬品のような効果はないことに注意しましょう。

AGAメンズタブレット5α-Rは、サプリに含まれるノコギリヤシの純度にこだわり、一般的な育毛サプリより多い360mgものノコギリヤシ成分を含有しています。
このほかにも、スカルプDのから販売されている育毛サプリには、シトルリン×ヒハツ、ノコギリヤシ、亜鉛EXなどもあるようです。

「gungun」は厳選された7つの毛髪成分である、ノコギリヤシ、菊芋、α-リポ酸、コラーゲンペプチド、養殖昆布仮根エキス、高麗人参、イソフラボン・カプサイシンを配合した育毛サプリです。
また、モンドセレクションを2015年・2016年・2017年と、3年連続で受賞した育毛サプリでもあります。
抜け毛が起きるメカニズム

抜け毛が増える主な原因は、ヘアサイクルの乱れ。
私たちの髪の毛は成長期と退行期、休止期というサイクルを1,000〜2,000日ほどかけて順番に繰り返しています。
この中で休止期に入ると、毛母細胞の働きがストップするため髪の毛の成長が止まり、次に生えてくる新しい髪の毛のために古い髪の毛が抜け落ちていきます。
正常なヘアサイクルの場合、毎日50本から100本程度は自然に抜け落ちているので、この範囲内なら抜け毛対策を気にしすぎる必要はないでしょう。
男性はAGAタイプの抜け毛が多い
AGAは男性型脱毛症と呼ばれる薄毛のタイプで、名前からも分かる通り男性に多く見られる脱毛症。
額の生え際や頭頂部などから少しずつ抜け毛が目立ち始め、やがて髪の毛が薄くなってしまいます。
AGAの原因はジヒドロテストステロンという男性ホルモンで、テストステロンというホルモンと5αリダクターゼという酵素が結合することで発生します。
ジヒドロテストステロンは頭部の男性ホルモン受容体と結合し、ヘアサイクルを乱すシグナルを発します。
ジヒドロテストステロンの材料となる5αリダクターゼが前髪や頭頂部に多く存在するため、その部分から症状が出やすいのが特徴です。
また、AGAには遺伝との関係も疑われているため、両親や祖父母に薄毛の人がいる場合は注意しましょう。
女性はFAGAが多い
女性が薄毛になった場合、AGAと区別してFAGAと呼ばれます。
女性の場合は男性と違い、体質的な問題というよりストレスや更年期など、ホルモンバランスが乱れることで発症するケースが多いです。
女性の体内では2種類の女性ホルモンが分泌されているのですが、それぞれ抜け毛を抑制する作用と促す作用を分担して持っています。
ホルモンバランスが崩れると抜け毛を促す男性ホルモンの方が優位に立ちやすいため、薄毛が徐々に進行してしまうと考えられています
症状としては、頭部全体が均等に薄くなっていく「びまん性」という特徴を持ち、進行が非常に緩やかなので薄毛になっていることに気づきにくいです。
抜け毛が酷い場合は治療薬に頼ろう

色々と抜け毛対策を試してみても、なかなか効果が得られないこともあります。
このような場合は我流の抜け毛対策を続けるのではなく、専門のクリニックなどで投薬治療を試した方がよいでしょう。
日本皮膚科学会が作成した薄毛治療のガイドラインでも、特定の有効成分による投薬治療の有益性が認められ、最も効果が期待できるとして推奨されています。
AGA治療薬は抜け毛対策だけでなく発毛効果も認められているので、総合的に薄毛を改善することができます。
もちろん男性だけでなく、女性の薄毛対策にも治療効果が確認されたミノキシジル外用薬などもあるので、性別に関わらずクリニックで投薬治療を相談してみましょう。
自分に合った抜け毛対策が必要
一口に薄毛と言っても、その原因や症状、最適な抜け毛対策方法などは人によって異なります。
自分に合った抜け毛対策や治療を行わないと、逆に薄毛を悪化させてしまう可能性もあるので注意が必要です。
頭皮の状況を知り、正しい抜け毛対策を行うためにも、AGA専門クリニックへ行って自分の頭皮を医師にチェックしてもらいましょう。
クリニックによっては無料で頭皮チェックをしてくれたり、抜け毛対策の相談を受けてくれたりするところもあるので、事前に問い合わせてみるといいですね!
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