
2018年08月02日 更新
甘いものがハゲの原因? 薄毛を進行させてしまう“甘〜い”生活とは
ハゲの原因と言われる要素はたくさんありますが、実は甘いものの食べ過ぎについても髪の毛によくないと言われています。もし本当ならば、甘党の人にとっては悲しい事実……今回は甘いものがハゲにどういった影響を与えるのか。“甘〜い生活”に潜む「落とし穴」紹介しましょう。
頭皮環境の悪化はハゲの原因にもなりかねない?

健康な毛髪の成長に関わる“頭皮環境”
そもそも、「頭皮環境」の悪化とはどういった状態を言うのでしょうか。
一言で表すのであれば、頭皮環境の悪化とは「頭皮が清潔でない」状態のことを指します。
髪の毛が頭皮から生えている以上、その土壌となっている頭皮の健康も、毛髪の成長に関係してくると言えるでしょう。
この頭皮環境の悪化の具体例としては、皮脂の過剰分泌、フケなどが挙げられますが、その原因はさまざま。
“甘いもの”の食べ過ぎがハゲに関係するかも?

結論から入ると、甘いものはハゲや頭皮環境の悪化に影響する可能性があります。
適度な量であれば、髪の毛に悪い影響を与える可能性は低いですが、甘いものの食べ過ぎはハゲを進行させるかもしれないのです。
では、その甘いものの食べ過ぎがハゲにどのような影響を与えるのでしょうか。
甘いものがハゲを助長する理由①:髪の成長に必要なビタミンBを破壊
なぜ甘いものが髪の毛に悪いとされ、ハゲを助長しかねないと言われるのでしょう。
その理由は、甘いものに多く含まれる「糖分」が分解される際に「ビタミンB」を破壊してしまうからと言われています。
このビタミンBは、タンパク質を髪の毛に変える重要な栄養素。
糖分の過剰摂取によって、髪の毛の成長に必要なビタミンBが失われてしまうことは、ハゲを助長する原因となりかねません。
甘いものがハゲを助長する理由②:ビタミンB不足は皮脂を過剰分泌させる
さらにビタミンB不足は、頭皮の皮脂を過剰分泌させる原因にもなると言われています。
ビタミンBは糖質を代謝、コントロールする働きがあるのですが、大量にビタミンBを消費することで、この働きを十分に発揮できなくなります。
その結果、皮脂の分泌量が増え、抜け毛、毛穴の詰まりを引き起こしてしまうのです。
甘いものがハゲを助長する理由③:糖分の過剰摂取による血行不良
また、糖分を摂りすぎると血中の中性脂肪が増え、血行を悪くしてしまいます。
この血行不良によって、毛髪の成長に必要な栄養素を身体の末端である髪の毛まで送ることができません。
その結果、抜け毛が増える、髪の毛が細くなるなどといった影響が出てしまうのです。
糖分の過剰摂取を抑えるべし
糖分がハゲを助長すると言われる理由
- 髪の成長に必要なビタミンBを破壊
- ビタミンB不足が皮脂の過剰分泌を招く
- 血行不良
このように、甘いものを摂り過ぎることはハゲの原因となりえます。
また、糖分はケーキや菓子パンだけではなく、ビールなどのアルコール類にも多く含まれている場合があります。
他にもジュースなどの清涼飲料水には、糖分が多く含まれているものが多いため、飲み過ぎには注意したいところ。
糖分を多く含むものの摂取に気をつけて、少しでもハゲにくい体質を作りましょう。
髪にいい成分を含む意外な食べ物「チョコレート」

ここまで「甘いものがハゲの原因になる」と言われる理由を説明してきました。
しかし、甘いものの代表格とも言える「チョコレート」が髪の毛にいい影響を与えるかもしれないのです。
カカオポリフェノールがハゲに効く?
チョコレートには他のお菓子同様に糖分・脂質ともに含まれていますが、身体にいい影響を与えるとされる「カカオポリフェノール」が豊富に含まれています。
このカカオポリフェノールは、抗酸化作用を持つと言われています。
そんなカカオポリフェノールには、髪の毛にもいい影響を与える可能性があるようです。
発毛効果のある“IGF-1因子”を増やす
カカオポリフェノールには、発毛効果があると言われている「IGF-1因子」を増やす働きがあります。
このIGF-1因子には、男性ホルモンの影響で脱毛した毛乳頭に働きかけ、再び発毛させる効果があるとされています。
チョコレートの力をハゲ予防に活用するには
しかし、カカオポリフェノールが髪の毛によい働きをするからといって、摂り過ぎは効果的と言えないでしょう。
特に糖分を多く含んだチョコレートは、たくさん摂取しても逆効果になってしまう可能性があります。
チョコレートの力をハゲ予防に活用するには、次の2つのことを守って実践しましょう。
チョコをハゲ予防につなげたいのなら
- カカオ70%以上のチョコレートを食べるようにする
- 一度に食べる量は50g程度に抑える
1つ目はカカオポリフェノールが多く含まれ、糖分が少ない、カカオ70%以上のチョコレートを食べること。
2つ目は食べる量を50g程度に制限すること。
前述した通り、食べ過ぎは糖分の過剰摂取による頭皮環境の悪化等を引き起こしかねないため、適切な量を摂取し、適切な予防を心がけましょう。
まとめ

チョコで治るほど“甘くない”ハゲ
説明してきたとおり、糖分の過剰摂取は、頭皮環境の悪化へとつながります。
整った頭皮環境は、健康な毛髪の成長に必要であるため、この頭皮環境の悪化もハゲの原因となりえるでしょう。
しかし、頭皮環境の悪化の原因は食生活だけではなく、運動や睡眠、ストレスなど私たちの生活習慣ほぼ全てが関係してきます。
糖分の摂取に限らず、食生活をはじめとする生活習慣全体を見直すことで、頭皮環境の改善を心がけましょう。
ハゲを治すにはジヒドロテストステロン(DHT)の影響を減らす
ハゲ・薄毛のもっとも大きな原因は、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の影響。
ジヒドロテストステロンは髪の毛の毛周期に働きかけ、髪の毛を成長しきる前に脱毛させてしまいます。
このジヒドロテストステロンによる毛髪への影響を減らさなければ、効果的な薄毛治療とは言えないでしょう。
壮年性、進行性であるものが多いハゲ・脱毛症は、放っておいて治るものではありません。
1日でも早い薄毛治療、診断が、1日でも早くフサフサの髪の毛を取り戻すことにつながるのです。