
2021年01月02日 更新
採用担当に聞いた! ハゲは本当に面接で不利なの?
今回取材に協力してくれた人
「面接を受けに来た人が本格的なハゲだったら、評価にどう影響するのか取材させてください!」
取材される側に何一つメリットがないゴミみたいな依頼を、「私のお話が参考になれば……」と快くOKしてくれたのは、大手企業の人事部にいた山本さん(仮名)。
山本さん(仮名)
「およそ1万人を面接してきた」という採用のエキスパート。
座右の銘は、「その人材が入社したら会社として成長するか否か」。
では、山本さんにさっそく聞いていきましょう!
疑問①:ハゲを面接した経験があるのか
これまで1万人と実際に会って、採用活動をしてきたという山本さん。
ー 面接のとき、担当した志望者がなんというか、ちょっと薄毛っぽいな〜…みたいなことってありました?
あぁ、ハゲですか?
もちろん! いますいます! たくさんいますよ〜!!
即答!! 何ならちょっと食い気味だった!!!
新卒を対象とした面接だと、あんまりないんですけれども、中途向けの採用だと必然的に年齢層が上がるからか割といらっしゃいますよ!
具体的な数ですか? さすがに記録してないのであくまで肌感になりますけども、20人に1人くらいはハゲてらっしゃったと思います。
ハゲを面接した経験が豊富な方だとわかって、とても心強いですね。
では早速、本題にいきます。
ちなみに、「記事のために面白く答えてください」とか、「ちょっと盛って話してください」とか全くお願いしてません。
ここからはガチガチのガチで、採用担当者の本音です。
疑問②:ハゲは面接において不利なのか
まわりくどい聞き方はせず、率直にいきます。
はい。不利です。
回答に迷いがない!!!!!!!
ー ハゲてるだけで落とすなんて、正直ヒドいなって思ってしまうんですが・・・。
もちろん、「ハゲだから不採用!」なんてことはありませんよ。
会社にとって必要な人材であれば採用したい、そのための面接ですから!
ー そうなんですね! てっきりハゲてるってだけでろくに審査もしてくれないのかと思いました。
まぁ、そういう企業もあるって、聞きますけどね。
全体の方針として、社員のビジュアル面に重きを置いて……っていうような企業だと、見た目がネックになって不採用という場合もあるかと思います。
リアル。
たしかに広報や人事といった社外の人と多く関わる職種だと、見た目もスキルのうちみたいなところがあるかもしれません。
ー でも、外部と接する機会のない職種なら、別にハゲていても不利じゃないですよね?
不利です。
(´;ω;`)
ー どうして不利なんですか! アイドルのオーディションじゃあるまいし、毛量と能力には何の関係もないと思うんですが!!!
「ハゲている人」ではなく、正確に言うと「自分を客観的に見れていない人」が不利だと言えますね。
例えばですが、黄ばんだシワシワのシャツを着て、便所サンダルを履いて面接に来た人がいたとして、あなたが採用する立場だったら減点しませんか?
ー もちろん減点しますね。非常識な人だな〜と思いますし、「うちの会社で働きたいと真剣に思ってるの?」って不安になりますし、少なくとも第一印象は最悪です。
そういうことです。
今、「非常識なのかな」っておっしゃったように、初対面の人と会う場面、ましてや面接という場にだらしない格好で来る人は、自分を客観的に見れていないと思います。
そういう人は仕事をしていても、周囲のメンバーと感覚のズレがあったり、コミュニケーションが円滑にとれないかもしれない……私はそう考えます。
ー そんな風に分析されたら、不利になっても仕方ないような気がしてきました・・・。
さらに言うと、「この人は、言われたことしかやらない人なのかな?」という印象を受けることもあります。
ー 見た目だけで、そんなことわかるんですか?
わかるというか、そういう目で見てしまうという感じですけどね。
「前もってシャツにアイロンをかけておこう」「髪が伸びてだらしないから散髪しておこう」
こうしたことは、言われるまでもなく「こうすべきだろう」と自分で考えてするものですよね。それができていない人だと、「もしかしたら仕事も、言われたことだけこなす人……?」と、どうしても結びつけて考えちゃう。
「たしかに」しかない。
ー やっぱり職種に限らず、社会人としてある程度見た目に気を遣うべきですね。何かすいませんでした・・・。
ただ、先程も言ったようにそれだけで不採用にするということは、少なくとも私はしたことありません!
能力が高い人はもちろん採用したいし、ぶっちゃけ超〜人手不足だったらとりあえず採用することもあります(笑)。
一つ言えるのは、「同じくらいの能力と実績があって、ハゲ散らかしてるAさん、ハゲてないBさん」がいたら、正直Bさんを採用する企業がほとんどだと思います。
疑問③:じゃあハゲはどうしたらいいの?
一説には、日本人男性の「3人に1人は薄毛」らしい。
それだけ多くの人がハゲているというのに、「ハゲは面接で不利」という現実をそのまま受け入れるわけにはいかない!!!
ー ハゲは、治療して脱ハゲするしかないんですか?
そんなことないですよ!
すぐ治るのであれば治療した方がいいと思いますが、お金もかかるでしょうし、昨日今日で生えるものじゃないですよね?
問題なのは「清潔感がないこと」なので、ハゲていてもきちんとスタイリングすればいいと思いますよ。
ー なるほど!!! ハゲ散らかってる人は、ハゲ整ってればいいんですね!
そうそう!(笑)
ハゲ整ってる感じ!!!
髪がモサっと伸びていて、脂でベタついてたら、ハゲてなくても印象悪いじゃないですか。
全体的にさっぱりと短くして、ヒゲもきれいに剃って、清潔感のある状態であれば気になりません。
ハゲ整ってる髪型の例:おでこを出しているスタイル

おでこが後退してくると、どうしても隠したくなりますよね。
上手に隠せるのであればそれも全然OKなのですが、おでこの皮脂で髪がベタついてきたり、かぶせている前髪が割れて、余計にハゲが目立っちゃってる人、よく見かけますよね。
そうなるとどうしても、清潔感は損なわれてしまいます。
もちろんハゲ方によって最適解は違うと思いますが、思い切って前髪をアップにするか、前髪を短めにカットして、おでこを出すような髪型がいいでしょう。
美容師考案の「ハゲを隠せる髪型」を画像付きで解説!
[美容師監修]薄毛を隠せる髪型12選! ハゲを熟知した美容師のヘアカタログ《AGA対応髪型》
面接を控えているハゲの男性へ
ー 最後に、今後就職や転職のために面接をするであろう、薄毛の男性に山本さんから一言お願いします!
「見た目なんかに左右されず、正当にスキルだけで評価されたい」と思うかもしれません。
しかし、面接の場で身なりをきちんと整えていない人を、スキルだけで採用したいでしょうか。
正当に評価してほしいのであれば、第一印象を大切にしましょう!
ありがとうございました!!!!!!!
※ 本記事は、実際に取材し制作されたものですが、採用担当者の総意ではありません。あくまで個人的な見解ですので、予めご了承ください。
※ 人物写真はイメージです。